147の気になるギヤに関するカスタム事例
2024年11月20日 18時09分
※(今回の内容はいつにも増して誰の役にも立たない自分の頭の整理の為の独り言が長々と続きますので極一部の変な人にしか読むのはお勧めしません、時間の無駄になりますし文字化が目的なので文字数多くて疲れます)
と、いう事で、まず基本的な前提のこの写真のエンジン、ミッションのあらましから書いておきます。
買ってからの難易度が高過ぎることが明白で、ずいぶん長い間オークションに安く出品されてましたが誰も買い手がつかなかったこのセット
過去所有者曰くアルファのワークスが造っただの、業界に精通している人曰く日本の老舗レース屋が造っただの、当時の記録が少な過ぎて詳細が分からないこのスーパー耐久N+で使用されていたフルチューンエンジンとミッション
この加工具合は中を開けずとも金に糸目を付けずやってあるってのは専門的な知識のあるメカさんから聞かされてます
恐らく数百万、下手したらもっとか
インマニ、エキマニ見ただけでも全てワンオフ、バルスリングも逆側に移設してあったりカムシャフトのプーリーも純正とは全く違う形してます
これを全部設計から制御、セッティングまでしたんだとするとその予想金額も頷ける額かなと
それをやり遂げるノウハウと人脈と設備と技術と金がこの製作チームにはあったんだと
(それをまた改造して147に載っけたT氏やテキ屋も何気に身近過ぎてアレですけど突き抜けた人達だろうと、知識が付けば付く程今更ながら驚きます)
実際当時上のクラスで走ってた某有名なレーサーにこの車輌の事を直接聞く縁がありT氏が訪ねてみたところ、四半世紀前の、それも下のカテゴリーのこの車両の印象が残ってたらしく「成績は残せなかったようだけど車自体は速かったよ」と。
同じクラスで優勝争いしていたフルチューンアルテッツァが当時の資料で公称250馬力(実はもっと?)ってデータもあるので、今は純正ECUのレブリミットなので150馬力6750程度ですが、当時は9000まで回していたとすると、このエンジンはフルチューンアルテッツァに近いぐらいまでは恐らく出てたと思われます、吊るしの純正からNAでプラス100馬力以上。
そんな潜在能力を秘めたエンジン、ミッションを無理矢理156より軽くて小さい147に載せ替えて自分なりに少しずつ目指す形へと造り上げて行く過程の今現在、
一つ前の投稿からノーマルミッションをバラして構造の確認をし始めてますが、
そのミッションの特性について思う所があり少し考えたいなと前回投稿のコメント欄をきっかけに独り言を書いておこうかと
写真左のミッションが現在載っているそのミッション
写真は前回バラしたノーマルのカウンターシャフトとファイナルギヤの一部
これの構造については専門知識が不足している為書ける事は有りませんが
ふと、ファイナルギヤって物についてこれを見て以来考えられるようになり、今までの考えとフルコースやミニサーキットでの体感が食い違ってる気がしてもう一度おさらいしておこうかと思います
記憶を辿ると、このミッションを掲載していた説明文にはミッションについての記述は一行足らずしか無く、内容は確か「ケースを開けた形跡はあるからもしかしたらクロスミッションが入っているかも知れませんが確認は出来ません」
「そうかそうか
まあいいや
走ればわかるだろ」
ただそんな印象でした
そしてなんとか動いてフルコース走行後
「今までレブってて一つ上のギヤのパワーバンド外れたギヤで走ってたコーナーが一つ下のギヤでしっくりくる」
「これはどういう事?」
「レブは同じ」
「吹け上がりはパワーバンドに入れば多少良く感じる程度」
「車速はトップスピードで20キロは上がってる」
「各コーナーの入り口までの速度も自ずと上がってる」
「今まで登りで出せなかった速度が出てその勢いでボトムスピードも多少上がってる」
印象的にはパワーバンドからパワーバンドへ入る回転数の幅が広がってる感覚
って事を踏まえると、クロスミッションなのかなぁと思ってましたが、ファイナルだけでもそれっぽくなると助言されてからは「じゃあ156TSのファイナル3.55から恐らくこのケースの外側に書いてある3.9に変更されててそう感じるんだ」と理解してました
確かに以前乗った156TS、直噴のJTSでしたがモッタリした印象でキレが全くなくて驚いた記憶もあり、それに比べて今のミッションのフィーリングは147に近くそれのワイド版って印象
そう、このファイナルがミッションケースにマジックで書かれている3.9って文字が本当ならば、ギヤ比がファイナル含めて147TSとまるで同じになってるの
このミッションは156用でファイナルだけ3.9に交換したら147のギヤ比とまるっきり同じなんですよじつは
ノーマル156のモッタリ3.5ファイナルから比べれば3.9にローギヤ化されてるこのミッションで同じ156に乗った人ならトルクが出たと感じるかと思いますが、147からこれに乗った自分はトルク自体の感想はなかったってのも納得
そこで引っかかるのが、同じギヤ、2速なら2速でレブ同じなのに速度は上がっててミニサーキットなんか2速だけで全部いけそうな、ヘアピンは1速でも良いぐらいパワーバンドが広がってるこの感覚
普通1速なんかすぐレブ当たりそうなんだけどこのミッションはそこまでにトルクと猶予が少しある感じがする
でも、フルコースの登りのまっちゃんコーナーまでに以前はトルク無くてスピード出なかったから4速だったのに今は5速でも悪く無いぐらい
吹け上がりが良くなってパワーも付いてきてるからと思ってたけどギヤ比もファイナルは同じ
載せ替え前
デグ2立ち上がりで即レブリミット
デグ2立ち上がりからレブまで少し余裕がある
吹け上がりが良いというか、回ってるだけでトルクが付いてこないのは純正
1.2のパワーバンドが長いのが現在
あ、、
下のギヤだけクロスかこれ!???
もうそうとしか考えられん
てか、クロス入れるなら下だけだわね必要なのって。
最初に書いた通りこのエンジンミッションを作り上げる時に金に糸目は付けて無さそうって事からも、メンドラとカウンターシャフトの形状にあったギヤをどこかから調達して入れ替えてクロスミッション化する費用なんてどうって事はないだろうと、前回の作業と過去のこのエンジンの生い立ちを踏まえるとそう思う
とにかくこのギヤ比がこのコースと純正レブリミットの今、合ってるって事は体感じてるからファイナルそのまま、三速だけ治せれば良いなと思ってる
先々レブリミットを上げる事になったらその時考えれば良いしなんと無くあと1000回転上げる程度なら益々扱いやすくなる気がする
この車では走った事はないですが想像すると、
富士を主戦場にするなら156のファイナル3.55
筑波や峠なら1.6TSの4以上
実走してて全てが詰まったいつものフルコースならこの車には3.9の現状のファイナル
レース業界の人からすればもしかしたら「ファイナルはコースに合わせる物」ってのは当たり前なのかなと
このミッションは1.2速でクロス化してある、3.4.5速の吹け上がりが以前より良いのはピストンの軽量化、ポート研磨、そしてハイカムと吸排気の抵抗が良くなったから回るようになった
これが「ファイナル」アンサーですわ(^^)!笑
真剣に考えたこともなくネットや動画での知識だけだったこれまでは、ふわっとしてたミッションの構造、仕組み、
ただ中を開けて見ただけですが、明らかにこれまでモヤがかっていた視界が少し晴れて、これまで頭の中で整理出来なかったレブに対するギヤの体感的違いが見た事をきっかけに文字化でき、書きながら自分なりの答えに到達出来たのはこの車を維持するにあたって悪い事ではないなと感じます
ミッション開けて見たらファイナルだけ変わってたって言うオチも全然ありそうですが(笑)
という事で長々と独り言でした
近々開けてみればわかる事でしょうけど開ける前に考えておきたかった遊び考察でした
本当はエンジン降ろしたタイミングで腰下全バラにして中を見たい欲ま有りますが、ガスケットやら当たり前に付くはずの物が特注で手に入らない恐れもあるのでその楽しみはブローしてからに取っておきます(^^)
ではまた🖐️