シビックのワンダーシビック・足廻りセッティング・ダンパーストローク・バネレート設定・ショートストロークに関するカスタム事例
2023年03月07日 21時47分
奈良で趣味の車弄りを楽しんでいます。 皆様の投稿楽しみに拝見しています。 宜しくお願いします。 正直ネット上でのコミニケーションは不得手なのであまりフォローしませんがご容赦ください。 助言や質問やお誘いはこちらまでお気軽に。 tuutuutuu0608@yahoo.co.jp
フロント足廻りが完成したので備忘録として、また同じように足廻りで悩まれている方の参考になればと情報をあげておきます。
かなり長く理屈っぽいので…
軽く流してみてください。^_^;
まずはベタベタの車高から…
壊れてダンパーが突き抜けている訳ではありませんよ!
この状態は…
直進時にボディにタイヤが当たっている状態です。この時のダンパーの長さが245mm。
当たるのはタイヤハウスの前部。
この部分は内側のフレームから外に向かって斜めに上がっていきます。
つまりハンドルを切ると…
ハンドル2回転です。
内側のフレームから斜めに上がる部分に当たっているので、タイヤが当たる位置が下がります。
つまり早くからタイヤがボディに当たる。
ハンドル2回転でタイヤとボディ接触までダンパーの長さ261mm。
実際走っている時に2回転させる事はまず無いですが最大値として計測です。
ダンパー長が261mmの状態でフェンダーを被せた状態。
作業中に画像撮っていたので画像に数字いれてます…
で。
この状態がアームが水平に近く基準にしたい車高。
これがダンパー長300mm
黒がノーマルで赤緑がトーションバー用のショートストローク。
金の無限も確かダンパー本体は赤緑と同じ。
金は昔に人にあげてしまったのか探してもありませんでした…
で先程のダンパー長はナックルに嵌る部分の上のダンパー本体とロッド長の合計です。
赤緑は本体長が240mm
つまり各タイヤとボディの接触時のロッドが余る長さは…
直進時5mm
ハンドル2回転21mm
標準車高60mm
ですのでハンドル2回転でボディと当たる位置までのダンパーストロークの有効長は60-21で49mm
ワンダーの車検証前の軸重が570kg。
あとは軽量化した部品分とダンパーから下の重量を差し引きます。
この車体の場合、エアコン無し、パワステ無し、フライホイル軽量にエキマニ交換で530Kg以下だろうとして片輪の荷重を265kgとします。
私のトーションバーは25パイでkg換算はされてませんが、車重を載せて概算で6kg程度。
1Gで車重を乗せると265÷6=44.16mm(以下44)縮みます。
基準車高300mmを1G車重をのせてハンドル2回転までのロッド長の残りが49ミリあるので
49+44=93mm
このストロークを93mmのストロークを6kgのバネを使うと
93×6=558kg
の荷重なので1G荷重265と比べると
558÷265=2.1G
なので6kgのバネなら充分なダンパーのストロークです。
またダンパー本体の240mmは、ボディの接触まで直進時にロッド長5mm、ハンドルほぼ全切り20mm(あと0.5回転しますが…)ですが、フルストロークをするのは大きなギャップを超える入力があった時ぐらいなので、この部分をバンプラバで補助すれば安全なストロークを確保していると言えると思います。
でも6キロでは物足りない…
もう一つの問題はリア。
こちらはバネなので、レートをいろいろ変える事が出来ます。
ただffの宿命。
リアが軽い。
リアの軸重は340kgで片輪170kg
良い感じのレートは8〜10kg
8キロで1G
170/8=21.25mm
つまりロールするGが仮に1G掛かったとしたら、フロントは44mm縮むのに、リアは21mmしか縮みません。
これがフロントが柔らかいなと感じる理由なんでしょうね。
もちろんコーナー入り口はブレーキでフロントに荷重が前に移動しているので、フロントの柔らかさがより気になるのだと思います。
で…
1番の問題だったのはフロントのバンプラバー。
以前トーションバー25パイだとリア10キロぐらいかと書いた事もありましたが、このバンプラバーに騙されてました。
標準車高の300ミリのダンパー長でロッド長は60ミリ。
バンプラバーは50mm弱あります。
つまり10mm縮んだ時点でバンプラバーに当たります。
バンプラバーはロールも抑えてくれますが反発力がありません。
バンプラバーは本来段差を超えた時の衝撃を吸収する目的なので反発があると跳ね返ってしまうので
、よく考えたら当たり前ですよね。
でも下から掛かる力には反発するので、ロールを抑えるけれど反発せずトラクションが掛からないので滑る。
そんな感覚になるのでフロントが固いと感じて、リアもレートを上げる。
よりフロントに荷重が掛かり、フロントが踏ん張らずにアンダーが強くなると悪循環にはまっしまってました。
そんな紆余曲折を経て、このフロントダンパーになりました。
フロントをバンプラバーに頼らずにロールを抑え、かつトラクションを得る目的でレートを上げたい。
しかしトーションバーはもう手に入らない。
つまりバネを足すしか無いとなりました。
バネを追加するために、アッパーの皿等が必要になり、アッパーの皿などで25mmストロークが減ります。
その分のストロークが減ってしまうため、ダンパー本体を短くする必要がありました。
ダンパー本体240mmの赤や緑と同じ場合にアッパー皿の25があると基準車高300-240-25=35mmのロッドストローク。
でタイヤがボディに接触するのが上から21mmなので有効ストロークは35-21=14mm
これでは足りないので従来の240から210mmにダンパー本体を選びました。
これでストロークの有効が14+30=44mm
レートを10で想定すると片輪車重1Gで265÷10=26.5mm縮む。
44mmの有効ストロークで10キロで1G26.5mm縮むので44÷26.5=1.66G
となりました。(ロッドを伸ばして実質基準車高を308mmにしたので52÷26.5=1.96G)
ロッド長は100ミリに設定しました。
これは10キロ程度のバネレートを設定して、縮み量は1Gで26.5mm縮んで全体長が理想値300に近づく数値。
ダンパー本体210+ロッド長100+皿25=335mm
1Gで26.5縮み
335-26.5=308.5mm
これで理想値300に近い数値になります。
本来はロッド長を5mm程度詰めれば303.5mmとベストに近い数値になりますが、ダンパー内部の構造部品の保護とロッド有効をあげる意味も含め長めに設定した方が良いと助言を頂きロッド長を100にしています。
しかし減衰力などは私も勉強不足で理解も浅いので、オリジナルダンパーをお願いした方にタイヤの状態や車重を考慮してもらい設定して頂きました。
減衰はタイヤを画像で見てもらい、かなりトラクション掛けているから強めを基準にしてもらったようです。
さらに調整幅を低トラクションでも踏ん張れるように柔らかめの幅は大きくして頂けたようです。(この辺りは私も理解不足です。)
お願いした方にいろいろ教えて頂きながらダンパーを設定しましたが、やはりプロに教えてもらえた事は貴重な経験だったと感じました。
私自身の備忘録として、また同じように足廻りについて悩まれている方の少しでも参考になればと長々とした文章になりました…
私自身まだまだ知識が浅いので間違いがあるかもしれませんが間違い等あれば指摘してくださいね。
長々と読んで頂きありがとうございます^_^