190シリーズの水温の安定化・エアコン用コンデンサーの清掃・電動ファンのメンテ・水温センサー割り込み・ボディーダンパー取り付けに関するカスタム事例
2022年08月05日 18時19分
いつも👍をいただきありがとうございます。8月もよろしくお願いします。
車を冷やせ「水温の安定化」です。このクルマは発熱が多いのにラジエターの大きさ
が標準の2.0Lよりも小さくなっています。その小さくした部分には「オイルクーラー」が設置
と、なかなか欲張りな構成です。
今の日本の気候にはとてもとても適正水温を保つ事が難しくなっています。多くの者先輩方の苦労と
お知恵を拝借して自車も水温対策をしています。
基本整備です。車両の前面に取り付けてある電動ファンを外しています。前回作業のバンパーを加工した時のついでの作業です。
電動ファンを分解して内部のベアリングに「ベルハンマー」をスプレーしました。ファンの羽根は軸に逆ネジ固定でした
羽根は不等間隔ピッチで動作騒音の軽減を目的としているもの思われます。外周のフレームはアルミダイキャストでした。
固定用のブラケットはサビが見られましたのでサビ落としと錆止め処理が必要でした。
この電動ファンにたくさん働いてもらいますので手厚くメンテします。電動ファン取り替えの履歴が有りません32年ものです。
ラジエターの上側ブラケットをフリーにします。少し後ろに倒して、手前側エアコンコンデンサーとの隙間を水洗いです。
電動ファンを外した、エアコン用のコンデンサー表面は洗剤併用で水洗いです。特に電動ファンに覆われていた面は
外部の汚れが押し込まれていますのでこの機会に丁寧にブラッシングします。ツブレているフィンも可能な限り起こして
整形します。フィンのツブレはその周囲に広く冷却不良箇所を作りますのでジックリと取り組みます。
手前に「ボディーダンパー」が取り付けてあります。前側はこの位置に取り付け可能です。
ホーンの移設です。グリル正面から右側タイヤハウス内に移設しました。高音用と低音用の2個1ペアです。
正面からの風通しが良くなるでしょうか?190Eシリーズにおいては、2.6が最初からこの位置にホーン取り付けです。
ATFクーラーです。左側タイヤハウスの中にATFクーラーを設置しています(他車のクーラーコア流用)
このクーラーコアに風を当てたいがために16V系のフロントバンパーを外してノーマルバンパーに変更しています。
ATFクーラーの詳細については、別の機会に少しだけ詳しくアップさせていただきます。
電動ファンを戻してバンパーを取り付けて前側の作業が終了です。
とてもスッキリしました。ファンのフレームやブラケットも塗装しましたのでキレイになりました。
前側に見えているU字型のパイプは「パワステオイルクーラー」の配管です。ここで風に当てて冷やして?います。
エンジンルーム内の作業です。ラジエターアッパーホースを取り替えます。
アルミ製サーモケースから古いホースを外しました。ホース途中にジョイントが見えます。ここに温度センサーを割り込ませています。
新しいアッパーホースもここまでの長さに切断します。
新しいホースを固定して完了です。
割り込ませているセンサーの働きです。センサー本体はト○タの水温センサーです。90度弱で導通します。
サーモが解放して熱いクーラントが流れて来て90度近くになるとスイッチが入るような働きです。
水温センサーの接続先です。エアコンの圧力スイッチ(赤色のコネクター)に並列で接続してあります。
エアコンがオンの時正常な動作にてライン内のエアコンガス圧が上昇しコンデンサー冷却のため電動ファンが回り出します。
そうです、先程メンテを行った電動ファンです。ここにファンの動作条件を追加する事で結果的に冷却水温の安定化に寄与します。
多くの先輩方に改めて感謝です。
水温計の表示です。90度弱くらいでしょうか?外気温34.5度 回転はアイドリングですので走行風は有りません。
水温の下げ過ぎも問題ですのでこの程度が良いところではないかと思っています。水温センサーの取り付けはかなり
古い話になります。それでも壊れないセンサーの品質に感謝しています。
電動ファンの動作回数が増えますのでファンそのものの寿命と電力の供給には注意が必要です。
エアコン用コンデンサーのフィンとラジエターのフィンと両方洗った事でエアコンの効き目も良くなったように感じています。