コルベット クーペのすーさんさんが投稿したカスタム事例
2022年08月17日 12時10分
大爆発のためのその一 電圧。
大気中でのコロナ放電は1ミリギャップで約1000ボルト ガソリン混合気で更に圧縮された中では10000ボルトは必要になります さて車のバッテリーは12ボルト どうやってこんな高電圧を出しているんでしょう そうです イグニッションコイルですよね
コイルです 電気回路には様々な場所で仕事をしている大切な部品です 小学生の頃 5寸釘にエナメル線を巻いて電池を繋げると釘が磁石になったのを覚えていますか 電流は磁場を作ります この関係に影響された現象に逆起電圧が起こります コイルに流していた電流を遮断すると起きていた磁場の作用でスイッチを切ってしまって行き場を失った電気は今までと逆の方向へ凄い勢いで戻ろうとします これが逆起電力とよばれており なんとその電圧は流していた電圧の10倍にもなります もうお気付きとは思いますがその高い電圧を利用します でも12ボルトの10倍じゃ全然足りないって そうですねそれがイグニッションコイルの大きな役割です トランスを思い出してください 同じ鉄芯に2系統の巻線を巻きます 1次巻線と2次巻線 1次巻線に掛けた電圧は2次巻線へも出力します 巻いた数が同じなら同じ電圧 2次巻線を1次巻線の2倍巻けば電圧も2倍 先程の逆起電圧が120ボルトなら2次巻線数を100倍にすれば良い訳です そして点火したい時にスイッチを切る機構を作れば良い 昔のデスビに入っていたポイントがそれに当たります 現代ではトランジスタを使って制御されております
さて ポイントはただのスイッチですから分かり易いですがトランジスタの仕組みは良くわからないですよね 次回 トランジスタに付いて見てみましょう