その他のタペット調整・バルブクリアランス・バルブクリアランス調整に関するカスタム事例
2021年04月06日 18時57分
3代目ポルシェ911(通称964)の、TDC(上死点)合わせ。
(タペット調整、あるいはバルブクリアランス調整とも言う)
24mmロングのメガネレンチで、右回り(時計回り)に120度ずつ。
6気筒(720度で爆発6回)だから、この切り欠きは120度ずつ、つまり1周に3ヶ所。
そのうち1つは「Z1」という刻印があって、それが1番と4番の上死点。
ただし……
4サイクルエンジンの基本中の基本だけど、上死点には「圧縮上死点」と「排気上死点」の2種類がある。
専門用語でオーバーラップって言うんだけど、吸気バルブと排気バルブの両方が間違いなく閉まっているのは、前者のほうね。
いま、圧縮上死点なのか?
それとも、排気上死点なのか?
わからなくなったら、吸気側と排気側のロッカーアームを指で動かしてみればいい。
カムシャフトのカム山に押されてて動かなかったら、それはオーバーラップ中、つまり排気上死点。
(何を言ってるんだか全然わからないうちは、作業しちゃダメよ)
・タペット調整(バルブクリアランス)
・点火プラグ交換
整備マニュアルによると、この2つは「Every 20,000km」(2万km毎)になっています。
オイル交換、点火プラグ交換、タペット調整。
これで工賃、いくら浮いたんだろう?って考えると、ウヒョヒョヒョヒョ♩だし。
世界中の諸先輩がた(空冷911乗り)がくり返してきて、今もくり返している「儀式」の1つを、これでマスターできた。
その満足感も大きいです。