フェアレディZの守備固め職人の日記に関するカスタム事例

架空の後半20分からの守備固め職人の日記
今日も、オレはベンチの端を
仲の良い年棒は高いが過去の実績で
クビにならずにすんでいるレジェンドの横でベンチを温めている
万年7～8位を安定してさまよう
中堅チームのオレは守備固め職人をしている
このチームには愛着がある
学生時代に相手のイケメンでプロ注目だった選手をお世辞にもイケメンとは
言えないオレは全力の妬み力を発揮し
なにもさせなかった試合を
パチンコ好きのスカウトに声をかけて貰えたことでオレのプロサッカー選手生活が始まった
パス、ドリブル、シュート全て平均以下のオレに唯一残された武器
残り20分で疲れた敵のエースを
ドン引きするぐらいの
密着マークで今日もオレは飯を食っている
最近のマイブーム相手エースの機嫌を害さない程度に仕事をし、
相手のエースとユニフォーム交換をする
ブームに今日は挑戦出来そうだ
監督が戦況を見守っている
心なしかオレへのチラ見の機会が増えているような気がする
レジェンドが最高齢得点を更新するチャンスか、、、と
膨らんだ自尊心でベンチコートを脱ぎさっていた
オレが呼ばれた、、、
自分専用の刺繍をデカデカと入れたベンチコートを着直すレジェンドを尻目にオレはアップを入念にし
相手エースの様子を伺った
程よい感じでばてていた
あとは奴の視界に絶妙に入りながら
ユニフォーム交換にこぎつけるのが
オレのミッションだ
幸い、2点リードのまま
相手も攻め疲れだったこともあり
試合は終わりに近づいていく
いやーこの前の代表見たっすよ
今度、飯食いに行きましょうよ
この辺でエースさん好みの可愛い子がいるキャバ自分知ってるんすよ
と本心でもないよいしょを敵エースに
送った
エースの鼻腔が広がっている
どうやら満更でもないようだ
試合終了のホイッスルがスタジアムに響いた
そんなに強くないオレのチームにとってはホームのリーグ戦勝ち点3は大変貴重だ
監督が地面に突き刺さりそうに
拳をブンブンさせていた
相手エースがこちらを見ていた
既に暑いからなのか
ユニフォームは脱いでいる
チャンスだ、、、(´ω｀*)
しかし、横から相手チームのサイドバック長友に憧れて体幹トレばかり
している筋肉ブタゴリラが駆け寄ってきた
汗っかきなやつのシャツは汗が絞れそうなくらいびちゃびちゃだった
オレに差し出してきた
見えてないフリをして
観客に感謝の拍手をするフリをして
逃げようとしたが
追いかけてきた
まさか、こいつとシャツを交換することになるとは、、、不覚！:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):
家に帰ってすぐに洗濯機の最強モードで洗濯してやった
ボールドの甘い香りがオレの寮の部屋に
広がっていった
リーグ戦の戦いは続く
また、守備固め職人のオレはいつ
来るか分からない出番を待ち続けている