リビレジェ 幸（ゆき）ちゃんさんが投稿した阪神淡路大震災に関するカスタム事例

皆さん、お疲れ様です！

『1.17』死者数6434人、重軽傷者は4万3792人、阪神淡路大震災というこの世のモノとは思えない災害に遭った日です。
当時自分は１８歳。
地震が起きた瞬間、地震とは思えず真剣にポルターガイストかの様に感じ布団に潜ってました。
なんせベッドが移動するわ、上にあったスピーカーやら何やら全部落ちてきて、既に起きていたオカンの冷蔵庫倒れる！って悲鳴でようやく地震やって気付きました。
丁度その日は親父が単身赴任先に戻る日で早朝に出ていく予定で早起きしてたみたいで、こんな大震災の時に親父が居てくれたことが不幸中の幸いでした。

すぐに避難せなマズい状況で、着替える間も無く一心不乱に外へ飛び出し、持って出た物と言えば自分はたまたまポケットにライターがあったのと親父はタバコだけ、他はお金とかも全く何も持たず携帯電話も持たず、ってゆーか、家族全員がテンパって誰も何も持てずに車に避難しました。
とりあえず車にあった小銭で飲み物を買いに行こうとなったのですが、自販機もコンビニもダメで、自販機から商品が溢れているのをチャラチャラしたアホそうなオッサン（今の自分より若いぐらい）が袋いっぱいにして持って帰ろうとしてたので、俺にもちょっと頂戴！って言うて、タバコ２個、コーヒー２本、ジュースとお茶を１本ずつ貰いました。

震災直後は水道、ガス、電気が全て使えず、近所の皆んな一丸となって壊れた物やゴミを出したり、自衛隊が持ってきた水や救援物資を運んだり、屋根の落ちた家にブルーシートをかけるのを手伝ったり、こんなに近所一丸となって何か取り組んだことも喋ったことも無いですし、でも誰かがリーダーシップをとってくれて皆んなで１日でも早い復興を目指して頑張ることが出来て、あの日失ったモノは計り知れないけど得たモノも大きかったのだと今では思えます。

あの日、日中にも関わらず真っ暗で、自分が生まれてから見たことのないドス黒いオレンジ色の空の下、近所の民家から火が上がり、地中のガス管が割れて地割れしたとこから火柱が上がり、水道管が破裂して水が吹き出し、そこら一帯がガス臭く、常に強い余震の続く中、必要最小限の物を家へ取りに戻ったら、家具から家電から何もかもがグチャグチャになっていた景色を今も鮮明に覚えてます。
住んでた神戸の実家は団地で、記憶が定かではないですが一部損壊か半壊になり、地震から数ヶ月後に育った町を離れ引っ越しすることになりました。
あの日から25年という歳月が流れたなんて思えないぐらい昨日の出来事の様に思います。

今日、神戸で催された追悼行事でロウソクの火で描かれた追悼の文字『きざむ』。
震災の記憶を刻み、そして継承していくという思いが込められているそうです。

もう２度とこんな経験はしたくは無いですが、もう絶対に無いと言い切ることが出来ないのが自然災害。
今も自然災害に遭い避難生活をされてる方々もいますが、生きたくても生きていく事が出来なかった方々が居たってことを心に刻み、その方々の分ではないけど今を懸命に頑張って、皆んなで力を合わせて生きていきたいと思います。
そして今何事もなく平穏に暮らしていても、もしもの為に備えることの大切さを忘れてはいけないということも心に刻んでおこうと強く思う今日この頃です。