アルトバンのSIRAKOBATO超理論・ファンカー・ダウンフォース・コアンダ効果・グッドウッドに関するカスタム事例
2022年08月31日 19時16分
前回、エンテ式の飛行機を紹介したのですが
そのような後ろにプロペラがある自動車が
実際に存在したのです
シャパラル 2 J
箱型のボディに
リアに二つのファンを持つレーシングカー
この車は PlayStation のゲーム
グランツーリスモに登場するので
皆さんは知っているかも
上の写真はブラバム BT 46
1978年のスウェーデン グランプリに登場し
ニキ ラウダが圧勝した このマシン
後方にゴミを撒き散らすという理由で
危険と判断され
この一戦だけで使用禁止になったのです
1戦に出場しただけで優勝
勝率100%のこの車は
リアに床下の空気を掃除機のように
吸い出すようなファンを用いて
強烈なダウンフォースを発生
まさに圧倒的なコーナリング性能を
発揮していたのです
月日は経って
今年のグッドウッド選手権
ボディ下から空気を吸い出す
ファンカー
しかも、SIRAKOBATO超理論が合わさった車が
😳出場😳
その車は
グッドウッドのタイムを塗り替えたのです
そのタイムは39秒08
最も速いと言われているレーシングカー
F1マシン『MP4/13』で記録した41秒6
より2秒以上早く
以前紹介した
世界一速いEV
フォルクスワーゲンの『ID.R』が39秒9
それよりも0.8秒も早い
まさに現実離れした速さ
ものすごいマシーンなのです
このマシンを見ると
空力の変態さが垣間見える
空力的によくできたマシンを見ると
よだれが垂れてしまう私🤤
同じような変態が作ったマシンだなっと
同類の匂いを感じるのです😁
例えば、このフロントの空力処理
下側が丸くなった形状は
前方下にコアンダ効果が起こり
効率的にダウンフォースを発生できる
このマシンの丸くなった形状は
角度が浅いですよね
これはファンによってボディ下の空気を
吸い出すことにより
より前方の空気を
床下に流し込むことができるため
図の右側のような
形状にできるのです
このように
空気の当たる方向に立てられる形状
この形状にするとコアンダ効果が発生する
力の角度が変わります
ななめ下に発生する力が
より前方に変わるのです
この力が発生することにより
空気抵抗の低減が得られる
これは前回紹介した
エンテ式の開発飛行機
Celere 500L でも使われてる手法ですね
前方が丸い物体の
側面の流速を早めることにより
より強烈なコアンダ効果が得られ
それは前方に力を発生する
同じようなやり方なのです
またこの天井の後ろの部分の
バットマンに出てきた車みたいな
サメのヒレのような形状
これは以前紹介した
丸い物体の後ろに
平らな板を取り付ける
この空力デバイスを追加することによって
丸い物体の後ろの部分は
コアンダ効果によって
速度を速めた気流が
後ろでぶつかり合ってしまうため
速度を落としてしまう
その、ぶつかってしまう状態を
この板によって後方に流し
丸い物体の空気抵抗を
大幅に減少させる
また、上の図にも書いてある通り
後ろでぶつかり合わなくなった空気の流れは
その流れを後方に移し
その後方に流れが変わった力によって
丸い物体を前方に押す力が生まれるのです
さらに、、、、
この車のタイヤと運転席の間は
このような形状になっています
これは以前紹介した
おたまちゃんと同じ形状
何百万年かの進化を遂げている
おたまちゃん
自然と流体力学的に
優れた形状になっていたのです
ちょっと以前解説したのですが
理論的にはこんな感じですね
先にある丸い形状で
後半にコアンダ効果により側面の流速を速め
前面の圧を低くする
そのように進化していったのです
この車の、空力を設計した人は
私に似た変態に感じる
世界一速い EV
マクマートリー・オートモーティブ
「スピアリング」
まだまだ解説するところが
いっぱいあるのですが
今日はこの辺で