シルビアの優しさは大切に関するカスタム事例
2021年08月27日 00時07分
自滅の刃の中の人、ダースベイダー岡田です😆 今は特発性大腿骨頭壊死症とか言う難病で貧乏生活してます😭 だけど知恵と工夫でなるべく安く普通の車両をゲテモノにしてます🤤 CARTUNEを始めた時に乗ってたのがHA36Sアルトワークスで前からの見た目が何となくダース・ベイダーっぽかったのでこの名前になり、ダース・ベイダーのコスプレでオフ会参加して以降は何かしらコスプレして参加してますw 今はマジェスティ125でアカウント名通り鬼滅の刃のコスプレをして極希に現れます。
昔の思い出
2014年2月の関東豪雪
朝から悩みました。AZ-1とシルビアどちらで仕事に行くか。
AZ-1はガルウイングなんであまり雪が積もるとドアが開かなくなる。とか色々考慮した上でシルビアで仕事に行きました。
朝礼で工場長から夜には相当な雪が降る予報なので今日は早く帰れるようにこちらから仕事の切り上げを命じますと…
で、仕事切り上げが20:30分豪雪ピーク直前。
定時は17:30なんですが…
写真は近くのコンビニで休憩した21:00頃の写真です。
一応シルビアは車高13cm以上確保しました。
東京や千葉なんかは雪に弱いと鼻で笑われますが、年に1回あるか無いかの状況にいちいち冬季用の車とか考慮しないし、1~2cm積もってスタックしてる奴は問題外ですがさすがにエアロより高く積もる雪は無理。
まあ、それでも近くに民家はあるし、外で作業できるレベルの防寒対策、-15℃まで対応の寝袋に、緊急用アルミ蒸着シートも用意してあったので千葉県ではまず死なない。死ぬならしくじって一酸化炭素中毒ってくらいの装備品はありました。まあ、まだ走れそうだしとりあえず帰って休まないと繁忙期はキツいという思いもあって走り続けました。
しばらくすると一台のフィットがスタックしていたので助け、その老夫婦が前を走るのが怖いお兄さんの方が運転上手そうと言うので仕方なく「じゃあ、仮にもスポーツカーなんでタイヤ空転させて雪を弾き飛ばしてルートを作るんで50mくらい離れてついてきて下さい」と仕方なくドリフト宣言。
ヴァリエッタだけどエンジンスワップでSR20DET!各種リミッターカットして300psオーバーは出ている!レブリミットも引き上げて燃料カットから点火カットにしてエンジン保護も万全!
スロットル全開で雪を蹴散らせ!
500mくらい走ったら倒木があり終わり…。
老夫婦からは「あんな横向きにまでなって雪を弾いてもらえたからついてこれた!ありがとう!」とは言われましたがさすがに倒木は無理。フィット1台なら自分が枝を引っ張ってちょっとした小傷で通せそうだったけど3ナンバーサイズにしたシルビアは通せそうにない。怖がってる老夫婦を先に行かせるのも忍びない…。
と、ここで何か赤色灯のようなものが倒木の向こう側から近づいてくる。パトカー?いや!背が高い!
東京電力だ!
しかも先日うちの工事で車検通したやつ!
どうやら停電の復旧作業に向かう途中にたまたま倒木があり、私と老夫婦を発見したらしい。
私が某ディーラー整備士(まあ、日野自動車ですが)だと分かると色々と情報を共有し、この先は御社の車両ではチェーン装備でもかなり困難な路面がある。それ故に仮に私は無理矢理フルパワーで戻れたとしてもフィットの老夫婦は厳しいかもしれない…と伝えたら
「よっしゃ!やるか!」と東電の社員は太い枝を切り、シルビアが通れるギリギリのスペースを確保してくれました。
東電というと福島の事故でイメージが悪いかもしれません。でも、末端の作業員は尽力尽くしてくれるし、人の心の温かみを感じました。
除雪も軽くしてくれたのでスタックの危険性が低い老夫婦のフィットを私の誘導で通し、その後に私のシルビアを通させて頂きました。
その間東電の職員は私のシルビアが傷つかないように小枝を懸命に引っ張っていました。
車のプロ
災害復旧のプロ
双方の勘や知見が合わさった瞬間です。
私達は助けられ、断線個所への最善のルートを提供できた。
東電の社員はかっこよかった!
その後はまた老夫婦の前をドリフトで道を作り進みましたが、しばらくするとパッシングとホーンの音が…。スタックしたのかと思い車を降りて近づくと、
「家がすぐそこなのでもう大丈夫です!お兄さんありがとう!」との事でした。
方向が違うのでここで分かれる事になりました。
まぁ、ここから私は地獄でしたが。
そこから先はまさかのホワイトアウト。とは言え雪国の本格的なホワイトアウトとは違い街灯もあるし信号も短い間隔である。真っ直ぐ進めば大通りに出る!
が、しかし、シルビアは進まず…。
広い道だし周りには誰もいないので一速に入れて降りてみると左右のリアタイヤが同じ速度で回ってる。
原因はデフ下に圧雪が貯まってしまいジャッキアップ状態。
デフから浮かされたら通常の車では無理。ハブリダクションの車しか太刀打ちできん!
そこでニューアイテム!
爺ちゃんちからパクったスコップ!
ひたすらデフ下を掘る。進んではまた掘る。
なんとか国道に出た!
が、しかし!雪国との違いはここから!
まずね、普通除雪車なんか無いのよ。いくら幹線道路となる2車線の国道でも除雪とか融雪装置なんか無いのよ。
正直冬に弟を就職先の長野県松本市に荷物満載で行った時の方が楽でした。細かいこと言うと弟の新たに暮らすアパートの狭い路地で若干スリップしただけ。
そして我が家に帰るにはひたすら国道464号線を走るしかない。ここはひたすらアップダウンを繰り返すルート。車高を上げたシルビアでもガンガンエアロを擦る音がする。
意を決して60km/hで登りに侵入してみるも中腹で登り切れず…
まあ、ブチギレてこの後捨て身の100km/h登坂を繰り返すのですがね。
今思えば路上に走行不能になった車両脇を20センチ以上新雪が積もった中スラロームしながら登坂するとかもう怖くてできないよ…。
そんでなんとか家の近くまでたどり着いたもののどの路地も40cm近く吹き溜まりになっていて家に近づけない。
仕方なく近くのシマムラで店長さんに事情説明して駐車場使わせてもらえないか交渉してたらパートのババアが端に停めればいいじゃない!とか言って停めたら出れなくなるような場所を指さして言ったのでブチギレてアフターファイヤーマックスの定常円で除雪して駐車スペースに収めてババアに「ついでに周りも除雪してやったから文句言わせねぇかんな!」とブチギレながら帰宅
そしてお家。
原付埋まってますやん!
アルトさんテールまで埋まってますやん!
翌日の出勤も相当苦労しました…