ランサーエボリューションのDIY・ハブベアリング交換・8MR・ランエボ・足回り交換に関するカスタム事例
2020年05月06日 10時55分
GRS204と、GS131(不動)の新旧クラウンオーナーです。 主にDIY作業をアップしますので、参考になる情報になれば是非ご活用下さい。 ---以下過去分--- 淡河428の5.1km タイムアタックの条件 センターライン縛り センターラインオーバーはタイム無効 上り3m3s 現状トップタイム 下り3m17s
今回はフロント側のハブベアリングを交換しました!
かなり固着してたので大変でしたが、
なんとか成功したので書き残します~。
CT9A型のランエボ乗ってて、
自分でやりたいなーと思われている方に、
少しでも役立てて頂けたらと思います(^^)/
今回は注意すべき点があります。
僕は整備工場での整備知識・経験があります。
特定整備(以前:分解整備)に当たる作業に相当するので、
慎重な作業と技術、充分な整備知識が必要です。
作業を行う際は自己責任でお願いします。
ホイールを外してキャリパーを外しますが、
キャリパーはベースから外す方が手数が減るので、
今回はベースから外しました。
外したキャリパーは針金を使って、
サスペンションコイルに引っ掛けると良いです。
今回はタイラップでやってみましたが、
作業の途中で見事に千切れました…(笑)
ブレーキディスクを外すとバックプレートが現れます。
これはキャリパーベースのボルト2本
(この画像の段階では外し終えてます)と、
10mmのボルト1本で固定されているので外します。
ここまでバラしたら、
ハブナットを外します。
今更ですがどの作業よりも先に、
この作業を一番初めにやっておいた方が効率良いです。
タイヤをつけた状態で、
ハブナットにアプローチできるホイールを用意します。
手頃なのはスペアタイヤ(応急用テッチン)か、
通常のテッチンホイールがよいです。
今回はスペアタイヤを使いました。
スペアタイヤを装着して地面に接地させます。
割りピンをタガネやハンマー、
プライヤーなどを使用して抜きます。
僕はプライヤーで曲げ伸ばして、
摘まんで引き抜きました。
割りピンを引き抜いたら、
約180N(180kg)のトルクで締まっている、
ハブナットを外します。
ハブナットのサイズは32mmです。
どうしても緩まなかったので、
油圧ジャッキをレンチの端に掛けて、
ジャッキを上げてレンチを少しずつ回して、
緩ませました。
ハブナットを緩ませてスペアタイヤを外したら、
今度はロアアームとナックルを繋ぐピンを抜くために、
ナックルの下にある17mmのボルトを抜きます。
ボルトを抜いたらロアアームを押し下げると、
ピンが抜けてロアアームとナックルを分離できます。
ロアアームを分離するとナックルの振り幅が広くなって、
ドライブシャフトをハブベアリングから引き抜けます。
ハブベアリングの裏側には17mmの4本のボルトがあり、
それをすべて緩ませて外します。
シノ付き(ロング)メガネ17mm(ロングボックス)か、
スピンナハンドル+17mmボックスでアプローチしましょう。
個体差で固着がひどく硬い場合があるようです。
その17mmを4本外せば、
いよいよハブベアリングです。
今回僕が便利かなと用意したのは画像にも載っている通り、
スライドハンマーです。
ホームセンターで一番重いもの買ってきました。
ですが、これがなかなか厄介で、
上手くいきませんでした。
結局夜になるまでスライドハンマーで奮闘しましたが、
外れませんでした。
夜にカンカン音を立てるのは近隣に迷惑なので休戦して、
そのまま実家で泊まることになりました。
朝起きて作業前の玄関で一枚。
タイヤ置いてたら盗られるからって玄関に置いてたら、
想像以上にデカい(笑)
ふと、寝ている間にタガネが元自室にあったなぁと、
思い出したので試しに使ってみる事に。
ナックルとストラット(ショックアブソーバ)を止めている19mmの偏心ボルトと通常のボルト計2本を外し、
タイロッドは外さず、ABSセンサを千切らないよう慎重に
ハブベアリングを下に向けてコンクリートブロックに
ナックルを引っ掛けて…
裏からタガネとハンマーでハブベアリングを叩いてみると、
写真のように少しずつ出てきました。
そのまま数十回叩き続けてなんとかとれました。
どうやら裏から叩くのが肝のようです。
スライドハンマー買った意味が無くて後悔してます←(笑)
外れたハブベアリングが、
ベアリングの交換で再使用出来るのか気になってましたが、
どうやら不可能なようです。
内側にあるスプラインに切れ目がなく、
そのままハブボルト側まで一体型になってる様子でした。
やることが分かったら後は反対側。
もう慣れたもんです(笑)
プーラー掛けてますが、
プーラー無くてもドラシャは抜けます。
楽をする方法模索(遊び)しながら作業してます(笑)
最終的に必要な工具は、
スライドハンマーと電工ペンチは訳あって置いてますが、
これだけで済みました。
19mmと17mmのボックススパナ2本。
10mmと12mmのボックススパナ。
プラスチックハンマー。
鉄製ハンマー(セットハンマーでも良い)。
タガネ。
長めのラチェットレンチ
あると便利なのは、
プーラーでドラシャ抜き。
シノ付きロングメガネ17mm19mm
ハブベアリングを外したらロアアームとナックルを
ピンをはめ込んだ状態にして、
錆び落としをします。
今回取り付けるハブベアリングの品番はこれ。
MB914617
取り付ける前に固着防止のために、
モリブデングリスを塗ります。
次回の交換整備は一瞬で完了させます。(笑)
ハブベアリングとナックルに指で塗り込みます。
もし手袋をしていると、
小さな砂などの異物があっても、
気付かない場合があります。
もし異物があれば取り除いておきます。
慎重に作業していきましょう。
異物が無いか確認しつつ塗っていきます。
塗り終えたらいよいよ、
ハブベアリングをナックルに取り付けです。
方向を見ながら慎重にあてがいます。
ある程度位置が決まったら、
固着防止のためにグリスを塗った17mmのボルトを、
4本入れていきます。
締め込みは対角の順に締めていきます。
均等に締めていきましょう。
締め込んだらもう一度ロアアームとナックルを分離させて、
ドライブシャフトをハブベアリングにはめ込んで、
もう一度ロアアームとナックルを繋ぎ、
今度はストラットも取り付けます。
このタイミングでハブベアリングのボルト17mm4本、
ロアアームのピンを固定するナックル側のボルト17mm
ストラットとナックルを繋ぐ、
偏心ボルト19mmと通常のボルト19mm
これらの締め忘れがないかチェックする。
ハブナットを固定するためにスペアタイヤを装着して、
最初に緩ませた時と同じ要領で180Nで締め付ける。
締め付けするときは必ずトルクレンチで行う事。
ハブナットを締め込んで割りピンを入れます。
割りピンを入れる穴が塞がっていたら、
穴が出るまで少しだけ緩ませます。
穴に割りピンが入ったら、
ハンマーとタガネで折り曲げます。
割りピンを付け終わったら、
残りの部品を取り付けていきます。
バックプレート、ブレーキディスク、
ブレーキキャリパーの順に取り付けます。
ブレーキディスクをホイールナットで仮止めしておくと、
キャリパーの取り付けが楽になります。
ブレーキパッドのギャップが少ないともちろん入らないので、
キャリパーのピストン戻しを使用してください。
ピストンを戻しすぎると、
ブレーキフルードがエンジンルームの
フルードタンクから溢れてしまうので注意しましょう。
最終確認に再度ボルトの締め込みが完了しているか確認して、
ABSセンサーをクリップに取り付けして、
ホイールを組みます。
ホイールは 103N で締め付けます。
必ず試走して増し締めしましょう。
増し締めしたら完了です。
今後は異音がないか確認しつつ、
様子を見ておきましょう。
あと、書いていませんが組み上げる最中に、
アライメントがズレることがあります。
ストラット組み付けの際の偏心ボルトの方向は、
必ず確認して作業してください。
もし足回りに異常を感じたらすぐに点検しましょう。
これで以上ですが、
気がついたら書き足しますので、
参考にどうぞ。
■使用した工具■
・19mmと17mmのボックススパナ×2
・10mmと12mmのボックススパナ
・ロングラチェットレンチ
・首振りラチェットレンチ
・スピンナハンドル
・トルクレンチ容量210N
・ボックス
17mm×2
ナックルとロアアームの固定ボルトとハブベアリング固定ボルト
19mm×2
ストラットの偏心ボルトと通常のボルト
32mm
ハブナット用
・プラスチックハンマー
ドライブシャフトの取り外しや、
部品の取り付け取り外しに。
・鉄製ハンマー(セットハンマーでも良い)
・タガネ
ハブベアリングの取り外しに必要。
スライドハンマーより優秀でした。
後は割りピン取り付けに使用。
・プライヤー または ペンチ
割りピン取り付け取り外し。
・針金 か 頑丈なタイラップ
キャリパーのフック代わりに使用。
・スペアタイヤ 又は テッチンホイール
ハブナットを緩ませる時に必ず必要になります。
これがないとハブベアリングの交換が出来ません。
■無いと話にならないもの■
・2t油圧ジャッキ
・リジットマウント(ウマ)×2
・ジャッキアップラバー×3
・輪止め
■無くても良いけどあると便利で楽が出来るもの■
・プーラー
ドライブシャフトの取り外し。
必ず逃げ場を作ってから使用しないと、
デフケースまたはデフギアの損傷の原因になります。
・シノ付きロングメガネ17mm19mm
長く細いので狭いところでも、
振り幅を確保しつつ力も入れやすい。
・スライドハンマー
どうしても力が入れにくい所に使ってみるのも悪くない。
今回は役立たずでした。(笑)
高かったのになぁ…
・パンタグラフジャッキ
ロアアームやナックル、
ストラットの取り付けに便利。
重い足回りを支える為に使用する。
・キャリパーピストン戻し
これがないとキャリパーを組むときに、
なかなか苦労します。
■用意した部品■
ハブベアリング
(GH-CT9A エボ8MR用 決して安い部品ではないので、
車体番号などの確認が必要です。よく調べて購入しましょう。)
品番:MB914617
個数2個
割りピン
サイズ:4×35
使用個数2本(予備用に8本準備しました)