NANKANG AW-1のインプレやレビュー・評価・口コミを紹介

NANKANG（ナンカン）は、台湾で最も長い歴史を持つタイヤメーカー。55年間もの間タイヤの設計製造に携わっており、世界でもその性能を認められつつあります。非常に厳しいドイツのTÜV SÜDのほか、各国の様々な認証を獲得。安価で性能が良いとあって、世界中で人気が高まっています。

NS-25は、そんなNANKANGが販売するスタッドレスタイヤ。同社のスタッドレスESSN-1の後継となるモデルで、ナンカン史上最高の性能を誇るスタッドレスとなっています。

しっかりとしたブロックに細かなサイプが入っており、もともとのゴム質もあいまってかなり柔らかいトレッド面になっています。ショルダー部分には大きめの溝をもつブロックも配置されており、轍やたわみ時などでの操安性を向上させています。

スタッドレスタイヤの評価で最も大切なのが、アイスバーン（凍結路面）でのグリップ力です。降り積もったばかりの新雪や柔らかさが残る圧雪路面はトレッド面のブロックがはっきりしているタイヤであれば走れてしまうこともありますが、アイスバーンだけは別。

磨かれた氷の上でしっかりとグリップさせるには、タイヤの強度やゴムの質、ブロック形状、サイプ（細かな切れ込み）の入れ方など、さまざまな技術が必要となります。スタッドレスタイヤを選ぶときは、アイスバーンでの評価を重視しましょう。

新雪や圧雪路面での評価は上々。国産タイヤと遜色ないグリップ力が得られるようです。

長期的な使用レビューこそ無いものの、1シーズンから2シーズンの使用であれば全く問題ないように思えます。

圧雪とアイスバーンの混在する路面では、加速時に若干食いつきが悪いというレビューがあるものの概ね良好。注意深く走行することで大きく滑るようなことはなさそうです。

ドライ路面では、そのゴムの柔らかさによってか、フラつきやブレーキング時のタイヤのヨレによる不安定さが報告されています。これらはスタッドレスタイヤ全般に起こり得ることですが、AW-1は国産タイヤよりもフラつきが目立つようです。

特に雨天時や雪解け水で濡れているウェット路面では、ステアリングレスポンスが遅れたり、制動距離が伸びることを念頭に運転しましょう。

ドライ路面での若干の不安定さが残るものの、雪道では国産タイヤに負けず劣らずの性能をもつNANKANG AW-1。安価かつこの信頼性なら、非降雪地帯での保険としてのチョイスや、1〜2シーズンごとに交換する降雪地帯の方にもぴったりです。

スタッドレスタイヤで悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。

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