2019年06月21日 (更新:2022年11月10日)
カーオーディオスピーカーの交換費用はどれくらい?
スピーカー交換工賃について解説します。カーオーディオで最初に交換したいのはスピーカー。聴くに耐えない純正スピーカーは一刻も早く交換したいもの。しかし、ネットショッピングで安く購入したのに、高額な取付工賃を請求されたということもよく耳にします。後悔する前にスピーカーの交換費用を予め知っておきましょう。
車のスピーカーを交換するメリット
音質がよくなる
純正のスピーカーは、音質よりもコスト削減を重視したスピーカーを搭載しているため、社外スピーカーへと交換することで、車内の音響環境を劇的に変化させることができます。
純正スピーカーの多くは安価なペーパーコーンを採用した、再生音域の乏しいミッドレンジスピーカーを採用していることがほとんど。筐体は薄く軽いため、余計な振動がコーンの振動を妨げ出音が濁ります。また、定格出力も低く、最大出力も25W程度であるため、大音量や重低音では音が割れてしまいます。
使用する材質や設計を見直した社外スピーカーに交換することで、再生能力を高め、出音の質感や低音のキレなどが大きく改善することができます。
ただし、純正品で有名メーカーのオーディオシステムがついている車は、安易に社外スピーカーへ交換すると、音質の低下や出音のバランスを崩してしまう恐れがあるため注意が必要です。
低音・高音がしっかり聞こえる
「音を出すために」つくられている純正スピーカーと、「音を聴くために」つくられている社外スピーカーでは、再生可能音域と音域の分布バランスに違いがあります。
もっとも分かりやすいのが高音域。純正ミッドレンジスピーカーに社外ツイーターを追加するだけでも、純正スピーカーでは再生されない音域が聞こえるようになります。
純正ツイーターが装備された車もありますが、社外スピーカーのほうが、高・中・低音域の再生バランスが音楽のリスニングに最適化されているため、各音域がバランスよく再生され、心地よい音楽を楽しむことができます。
スピーカーの選び方
カーオーディオスピーカーには様々な種類が存在しています。同じメーカーからでも複数のスピーカーが販売されているため、どれを選べばいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか。難しそうにも感じるスピーカーの選び方ですが、実際はとても簡単です。
製品によっては知識を必要とするものもありますが、それほど強いこだわりがないのであれば、最低限の知識だけで十分です。カー用品店の店員に相談してみるのも良いでしょう。今回は、スピーカーを選ぶにあたって押さえておきたいポイントを2つ紹介します。
予算を決める
スピーカーに限らず、カーオーディオは性能やブランドによって価格帯が大きく異なります。費用がいくらかかっても問題ないのであれば自分の求める音響システムを実現することができますが、現実はそういうわけにはいきません。
まずは自分がスピーカーにどのくらいの予算を充てることができるのか、というところから考えてみましょう。カーオーディオは基本的に価格と音質が比例する傾向にあるため、一概には言えませんが、カーオーディオ初心者なら5万円前後の予算があれば十分です。
まずは少ない予算で自分の求める音響システムに近いものを組み立て、それから本格的な音響システムを追求しても遅くはないと思います。まずは比較的リーズナブルな製品で、純正品との違いをしっかりと味わってください。
実際に視聴する
カーオーディオスピーカーは 車用品店やオーディオ専門店だけでなく、インターネットでも購入することが可能です。車用品店やオーディオ専門店に比べると、インターネットで購入した方が出費を抑えることができます。
しかし、スピーカーはブランドや製品によって個性があるため、どうしても音質に違いが出てしまいます。音質をどのように受け取るかは人それぞれなので、単純な良し悪しで計ることはできません。
理想をいえば、自分の耳で実際に試聴して良いと感じたものを購入するのがベストです。スピーカーを実際に視聴させてくれる店舗などで視聴させてもらいましょう!または同じ系統のスピーカーに変更しているユーザー達に視聴をお願いしてみましょう!オーディオ好きの仲間から良いアドバイスがもらえるでしょう!
カースピーカーの交換費用はどれくらい?
各業者にスピーカー交換を依頼した場合の作業工賃を解説します。ドアスピーカーを交換する場合は、ドアの内張りを外し、スピーカーの脱着・配線作業が必要です。ツイーターが別体のセパレートスピーカーの場合は別途追加料金が発生する場合があります。
また、ネットなどで購入したスピーカーを持ち込み依頼した場合は、不具合があった際の責任所在が曖昧になるため、割増料金や、取り付け直しでさらに料金がかかる場合がありますので注意しましょう。
ディーラーでのスピーカー交換費用
カーディーラーでの交換費用はおよそ10,000円~20,000円。ただし、選択できるスピーカーは一般的にオプション設定のあるスピーカーに限定されます。ディーラーでは時間あたりの工賃がかかるため、作業しやすい車ほど安く、手間の掛かる車ほど高くなります。持ち込みによる割増料金は請求されない場合が多いようです。
カー用品店でのスピーカー交換費用
カー用品店での取付工賃は5,000〜7,000円。系列店や店舗によって工賃が異なります。ただし、スピーカーを持ち込みして取り付けを依頼する場合は、割増料金が発生するため、取付予定の店舗でスピーカーを購入するのがよいでしょう。
スピーカー交換費用を透明化するために、工賃込みのスピーカー価格を提示している店舗もあります。
整備工場でのスピーカー交換費用
工場により大きく異なりますが、およそ1カ所あたり4,000円〜が相場のようです。オーディオの取り付けが得意な工場であれば安い価格に設定している工場もあるでしょう。
DIYでのスピーカー交換費用
DIYで行う場合の工賃はもちろん無料。最初は難しく感じるかもしれませんが、DIY交換を行っているCARTUNEのユーザーの投稿を参考にし、わからない場合は直接聞いて見ましょう!
多くのユーザーはDIYカスタムを行おうとしているあなたにも丁寧に教えてくれることでしょう!
おすすめのカースピーカー
おススメのカースピーカーをご紹介します。様々なタイプの特徴や価格帯を紹介しますので、是非参考にしてみてください。
カロッツェリア(パイオニア) 17cm2ウェイスピーカー ハイレゾ対応 TS-F1740
カロッツェリアのエントリーモデルとして販売されている同製品ですが、カロッツェリアがラインナップする上位モデルから受け継いだノウハウを活かして、立体感のあるサウンドと高指向特性を実現しています。
軽量高剛性のカーボン製のコーンを使用することで、レスポンスのよい音を実現し、形はツイーターを同軸に配置したベーシックなコアキシャルスピーカーながら、中音域もツイーターから鳴らすように再生音域をチューニングしています。
さらに、このスピーカーはハイレゾ音源にも対応。低音域から超高音域までを余すことなくしっかりと表現してくれるスピーカーに仕上がっています。また、ツイーター部とウーファー部が一体化されているため、比較的簡単に交換することが可能です。
KENWOOD(ケンウッド) 17cmカスタムフィットスピーカー KFC-RS174
ケンウッドのラインナップの中でエントリーモデルを担っている製品になります。クリアで歪みの少ない高音、軽やかな低音をリーズナブルな価格で満喫することが可能です。振動板に高性能カーボンファイバーを配合したことで、優れた音質を実現しました。
また、コーン表面は放射状のカーボンの織り目がデザインされ、スピーカーグリルで隠してしまうのがもったいないほど美しいスピーカーです。
こちらも上記の製品と同様、コアキシャルタイプのスピーカーとなっています。ツイーターとウーファー部が一体化されているため、比較的簡単に交換することができますよ。ぜひDIYでの取り付けにチャレンジしてみましょう。
カロッツェリア(パイオニア) 17cmセパレート2ウェイスピーカー ハイレゾ対応 TS-F1740SII
先に紹介したカロッツェリア TS-F1740のセパレートスピーカー版です。ミッドレンジスピーカーとツイーターが別体であるため、取付工賃は高くなってしまいますが、理想的な位置にツイーターを配置できるのがセパレートタイプのメリット。ツイーターから中高音域を再生するため、よりハイレゾの繊細な響きを体感しやすいスピーカーです。
アルパイン STE-G160S 16cm セパレート 2ウェイスピーカー
16cmセパレートの2Wayスピーカーです。アルパイン独自のテクノロジーを投入したハイパワー磁気回路によってリニアな音を実現しています。
ハイパワー磁気回路は電気信号を正確に変換してくれるため、高音域だけでなく低音域までリアルなサウンドを再現。さらに、イコライザーを振動板の前部に配置し、一切の歪みがない洗練された音を表現することが可能です。
こちらの製品は、DIYで取り付けを行うユーザーに向けて車種専用取付情報を取扱説明書に記載しています。車種にもよりますが、内張りはがしのみで簡単に取り付けることが可能です。
まとめ
どれほど優れた再生機器や音源を用意しても、最終的に音が出る場所はスピーカーであるため、音質の良し悪しはスピーカーの性能によって左右されます。スピーカーの性能が悪ければ、出音の変化がわかりづらいため、その後に何をどうすればよいのかわからなくなってしまいます。まずはスピーカーを交換してから、1カ所つづ気になる部分を調整していきましょう。
スピーカーの取付工賃は、どの業者に頼んだとしてもそれほど変わるものではありません。今後、さらにオーディオチューニングを進めていくのであれば、DIYでのスピーカー交換ができるようになったほうが、費用も安く抑えられ、思い通りにチューニングを進めることができるようになります。