フェアレディZの旧車・レストア・L型・MK63に関するカスタム事例
2020年12月03日 21時03分
こんどー@S30Zです。よろしくおながいします。 20歳の頃に買ったZ。今年で35年目っす! 日産旧車以外の車には疎くて話題について行けないので基本的にフォロー&フォローバックはS30 L型 日産旧車のいずれかに乗っている方とさせてください( ´ ▽ ` )ノ
今回はブレーキオーバーホール編 Part3です。備忘録を兼ねたレストア記録で長くなるので興味ない方はスルーして桶( ^ω^ )
前回のレストア後にマスターシリンダーとフロントキャリパーは新品に替えていたので、手こずるのは中古で入手して開けずにそのまま付けていたリヤキャリパーくらいかなと思っていたのですが、やはり20年放置車両ですね。なかなかタフなオーバーホールとなりました。
まずはバラして洗浄。フロント左側は、すんなりピストン抜けてきましたが、右側は大苦戦。エア圧で押し出しても一つしか抜けずに、残り3つはピストンのダストブーツ溝に大きなマイナスドライバーを突っ込んでこじって、こじって、こじって、やっとの思いで抜きました。どうやら古いフルードが凝固して固着していたようです。
ところでMK63 や他の日産純正4ポッドキャリパーのオーバーホールキットにはキャリパーハウジングの合わせ面のOリングは入っていません。このOリングは部品としての供給がありませんので決してキャリパー割ったりしないように〜!フルード経路の洗浄にもパーツクリーナーとかバンバン使うのも控えた方がいいかも。。以前ステージアにER34キャリパーをOHして組んだ時にキャリパーの合わせ目からフルード滲んじゃったことがあったので。。しばらく乗ってたらおさまったから良かったけどね。
やっとの思いで抜いたピストンも、ちょうどシールが当たる部分に虫食い。新品のキャリパーを買って、いくらも乗ってなくて悔しいけど新品のピストンを4個発注しました(*´Д`*)
で、ようやくピストンが届いたので、キャリパーを組み立てていきます。
で、良く言う純正キャリパーとニスモキャリパーの違いがココ。
ニスモキャリパーだと小径ホイールでも当たらないようにエア抜きブリーダーの部分がキャリパー外周と同径に切削されてます。一番わかりやすい見分け方ですね。他にもパッド固定ピンに脱落防止のワイヤーが付いてたりとかね。
意外と知られてないところだと取り付けボルトの径がプレジデントキャリパーは太くなってたりします。自分のは真鍮のパイプに切れ目を入れた自作のカラーを打ち込んであります。
ちなみに純正MK63 キャリパーはソリッドが縦グロ、ベンチが250プレジでプレジ後期の251だと片押し2ポッドですね。さすがに、こんなこと知ってても、もう解体屋にもないから意味ない情報だよね笑
シリンダーの中は古くなったフルードが凝固してベタベタになってます。パーツクリーナー掛けると油分が飛んでコチコチになっちゃいますが地道に削り落とします。
シール溝の表から見えない部分にかなりの錆。。これはフロントもリヤも結構酷かった。ペーパー当てたりとか出来ないのでデンタルミラーで見ながら尖らせたピンセットやピックツールを使って、ひとつづつ削り落としました。
で、ラバーグリスをたっぷり塗ってシールを組みます。普通ならラバーグリスは薄く塗れば良いんだけど錆止めと虫食いの充填の意味合いで溝の中にたっぷりめに塗りました。
ピストンダストブーツのリテーナー。こうやってブーツを組んでから押し込む人もいるけど、オイラは先にリテーナーを押し込んでから組みます。
先にリテーナーを圧入して溝の奥までしっかり入っているのを確認してからピストン、ブーツの順番で組みます。ブーツにもしっかりラバーグリスを塗って組みますが、ピストンを奥まで入れずに半止めの状態ブーツを付けるとやりやすいっす。
で、MK63のオーバーホールは、これにて完成!次回はリアキャリパー編っす。