インプレッサ WRX STIのオザミさんが投稿したカスタム事例
2019年06月27日 21時30分
車のブログ、パーツレビュー、整備手帳の各内容については、みんカラの方をご参照ください。 https://minkara.carview.co.jp/userid/1849214/profile/ サーキット走行時の車載動画はYoutubeにて。 https://www.youtube.com/channel/UCwaK7j30jpaINMlkaxeeiPA/videos
SHORAI製のLifePO4(リフェ)軽量バッテリー LFX27A3-BS12のレビューになります。
これまで使用してきたものも十分に小型(40B19L)な部類ではありましたが、それでも普通の鉛蓄電池ですのでその重量は約8.0kgでした。
SHORAI製LFX27A3-BS12の重量は接続端子込みで約2.0kg(電池単体の重量は1.75kg)と軽量ですので、この導入だけで約6.0kgの軽量化となります。
ちなみに、もっと小型のバッテリーに換装することも考えました。
実際、同じSHORAI製のLFXシリーズでも1kgを余裕できるようなものも数多くラインナップされていますし、GDBやGC8にて500gを下回る超軽量のLFXシリーズバッテリーを装着されている方もお見かけします。
ただ、私のGVBはエアコン&カーナビを装着した快適仕様車ですし、何よりスポーツ走行の肝になるアクセル・ボディが電子制御(DBW)ですので、電気負荷に敏感過ぎる状況は避けたかった思いがありました。
そこで関連するWEB情報を参照、一つの目安としてCCA(コールド・クランキング電流 / Cold Cranking Ampere)が現在までの装着バッテリー(40B19L)の1.5倍程度を確保しようと考えました。
これまで装着してきたスバル純正の40B19LバッテリーはCCA 270(A)でしたから、CCA 405(A)となるLFX27A3-BS12としたわけです。
尚、LFXシリーズの27A3-BS12という品番ですが、
27 : 27(A/Hr)PbEq
A3 : +端子位置が左側(L3だと右側)
BS12 : 12(V)
を表しています。
蛇足な説明と思いますが、通常バッテリーの40B19Lは、
40 : ランク、
B : バッテリーの短い側面のサイズが一般に129mmで高さが一般に203mm、そしてバッテリー端子サイズが(通称)B端子(いわゆる細端子)
19 : バッテリーの長い側面のサイズが一般に19cm
L : +端子位置が左側
を表しています。
さて、レビューの本番に入ります。
先ずは発熱や変形、火災といったトラブルですが、LifePO4(リフェ)ですのでその点は特に心配していません。
実際、数ヵ月の使用の間、特に発熱や膨張といった変化は確認されませんでした。
ちなみに、完全なドライバッテリーになりますので、普通の鉛バッテリーのように液漏れの心配もありません。
従来の鉛バッテリーよりも低い自己放電率をうたっていますので(メーカー公称では約1/7)、取り敢えずの耐用年数(寿命)については心配していません。
ただ、その裏取りについては数年の試用期間を要すると思いますので、先々で(寿命に関する)問題が確認された場合には情報を追加したいと思います。
私は愛車(GVB)を通勤込で普段の足に使用していますので(ほぼ毎日運転していますので)、長時間の放置に対するレビューはできませんが。。。
始動性についてですが、CCAを270(A)から405(A)としたこともあって、(通常バッテリー 40B19Lからの)換装前よりも良好なレベルです。
ライトやオーディオ、エアコンと… 電装品をフルに使用していても、電力的な容量不足は全く感じません。
重量軽減による恩恵ですが、スポーツ走行の際、(かなり鈍感な私でも)十分にその効果を体感できました。
ターンイン時の頭の入りが確実に良くなりましたので。
以下、補足情報です。
SHORAIのLFXシリーズは本来バイク用のバッテリーですので、その端子は四輪車用のものとは異なります。
私のGVBはSpec Cでバッテリー端子はB型(細端子)になりますので、別途にB端子用のターミナルキット(※)を購入して取り付けています。
(※) JURANの「汎用バッテリーターミナル&ネジセット(B端子用)(品番 35020)」
(D型端子(太端子)の車両の場合には異なるターミナルキットが必要になります)
衝撃に弱いとされるLifePO4(リフェ)バッテリーですが、SHORAIバッテリーには片面がシールになっている様々な厚みのスポンジが付属されていますので、それらを適当なサイズに切り出してバッテリーの固定部分に貼り付け緩衝材として使用可能です。
ちなみに、本バッテリー(LFX27A3-BS12)は純正バッテリサイズの40B19Lよりも随分と外形が小さくなりますが、付属するスポンジを緩衝材兼土台(ゲタ)として使用することで、純正のステーでもってがっちりと固定できています。
バッテリー端子やスポンジの取り付けについては、関連整備手帳を参照してみてください。
また、バッテリーがあがった際には専用の充電器でチャージする必要があります。
一般的なブースターケーブルを使い他車から電力を供給してもらってのエンジン始動は基本的にはNGです。
始動できなくはないらしいのですが、LifePO4がダメージを受けるらしいので。
以上、毎度ながらダラダラと書いていますが、正直な気持ちとして、スポーツ走行を楽しむ方にはかなりお勧めのバッテリーです。
一部のパーツメーカーから5万円以上もするリチウム系バッテリーがリリースされていますが、その半額程度(もっと小さいサイズのものなら3割以下)で購入できます。
また、リチウム系バッテリーの中でも十分に軽い部類に入りますのでその換装効果は絶大なわけですが、フロントストラットより前部で6kg以上の軽量化が可能と考えればコスパもかなり高いと思います。
(フロントストラットよりも前部で6kg以上の軽量化をしようとすると、本来、とんでもない金額が必要ですし…)
評価は大満足の☆5にて。
2019年9月現在、導入から約2年半になりますが、電圧低下他の不具合はありません。ちなみに、ほぼ毎日乗っています。