1シリーズ クーペのN54・DIY・Tuner Pro・DMEチューン・なんかおかしいに関するカスタム事例
2024年12月13日 16時24分
135iへ1M用のROMを書き込んでから(IJE0S→IKM0S)、不思議な挙動をすることがしばしばありました。
具体的に言うと、寒い日の冷間時に1500~2000rpmあたりで少しアクセルを踏むとノッキングの様な失速感があったり、高回転まで回したときにSTFTの値がバンク1と2で違ったり。
元のROMだったらこんなこと無かったのに。
上記のSTFTの値というのがこれです。
これ、何がおかしいかと言うとSTFTのバンク2がバンク1よりも5%程度ずっとマイナスに振られているのです。
瞬間的に5%振れることはあるんですが、ずっと安定してこんな差がある推移というのは元のROMでは無かったのです。
一瞬O2センサーの不良も疑ったのですが、IKM0Sに変えてからこうなっています。
純正の数値に戻すと両バンクとも同域を漂うのですが、AFRや燃料係数を変えていくと再びこの現象が起きていました。
O2センサーの問題ではありません。
なので、このコードも時々出ていました。
「バンク2の燃調がなんか合っていないよ、効率が悪いよ」という注意喚起です。
知ってます。
何故なのかわからなくて困ってる最中です。(^^;;;
ノッキングの様な現象に対しても、該当の個所の点火タイミングを遅らせつつ丁寧にアクセルを踏む等で対処しています。
純正状態のマップに対して、です。
純正の1Mって冷間時にこんなに気を使って走るの?
普通に考えてありえない・・・絶対に何かあるはず・・・。
何かあるはずとは思いつつ、じゃあそれは何なのか?
あっちこっちいじっても解決せず、ん~・・・様子見ながら弄るか、どこかでINA0S(35is系)に切り替えるか~と思いながら様子を見つつ各部をチューンしていたのですが、SpoolStreetにいる超有識者が「このバブリングの設定のここ弄れば大体OKよー、IKM0S用はこれねー」とXDFファイル(BINファイルのアドレスを見やすくするファイル)をアップロードしていたのでたまたま覗いてみました。
バブリング以外の項目もあったのでポチポチ開いてたらなんか発見しました。
ん?
FuelフォルダにBank1とBank2がある?
うちのやつMainしか無いけど?????
で、開いて・・・
あーーーーこれだーーーーーーー!!!!
あー
今まで見てたIKM0SのXDFのMainって1~3番しか変わらないのかーIJE0Sと違うんだなー
あー
そりゃ4~6番は変化無いわなー
というか調べても出てこなかったよそんなのさー
あー
思い切ってガツンと変更加えたモノ作ってなくて良かったわー
あー
あーあーあー
やはり、拾い物データではこういう事態が起こりえます。
何かを変える前に、変えたらどうなるかを徹底的に調べて、そこから一つ、又は二つ程度のデータを変えて調べた結果が伴うか慎重に様子を見て、それを確認してから次に進むという姿勢を貫いた事で首が繋がっていたと言っても過言ではありません。(^^;;;
ノッキングの様な失速感の原因も恐らくこれです。
「Load to Torque Limit」というテーブルがあるのですが、今まで3つもテーブルは無く1相当のアドレスが「Load to Torque Limit」という名前のテーブルでしか見えていませんでした。
超有識者XDFデータで初めて3つもある事を知りました。
どういう条件で参照テーブルを切り替えているかはわかりませんが(恐らく水温)、1500~2000rpmで少しアクセルを踏む(=少し負荷をかける)というタイミングで失速・・・という条件に3番が見事に当てはまります。
該当のセルに0があります。
負荷リミットが0、つまり全く加速しないという事です。
速攻で1番のテーブルを2番、3番にコピペしました。(^^;;;
その後、本記事の出来事を踏まえて新しく見える様になった全テーブルを虱潰しに比較検討してわからないものは調べて修正を反映してを繰り返した結果、車は前までのROMと同等クラスにスムーズに走る様になりました。
点火タイミング等はまだ戻していませんが、少なくとも不具合対策をした個所は純正状態には戻していいはずです。
正直言って、やっとスタートラインに立ったという感覚です。(^^;
そもそもこんな事態に陥ったのは、もっと昔の10年以上前にCobbチューニングが全盛期だった頃のATRソフトウェアで作ったパラメータをTunerPro用に変換した際に起きたデータの欠落が原因であると思われます。(今回以外の個所で問題が起きた事がいくらでもあった模様)
ちなみに、MHD等で現車両のVINを元に生成したBINデータをベースにした場合はこんな問題は起こりません。
そして今見えている範囲のテーブルを弄ったとき、見えていない範囲のデータへどの様な影響を及ぼすかわからない事がやっぱりある、という事を改めて実感しました。
※後で見直したらマップスイッチテーブルが入っているBINだけが欠けていました。
引き続き慎重にちまちまとデータを弄っていきたいと思います。
ちなみに最近、OBD経由でDMEと通信出来なくなって物凄く焦ったことがありました。(^^;;;
でもエンジンはかかるので、とりあええず・・・チューニングはお休みかな・・・と思ってエンジンを切ってほっといたら、次にエンジンを掛けた時には通信が復活していました。
・・・まあ、懲りずにチューニングを再開することにしましたが。(^^;;;;;