147の2024備忘録14・ロールケージ取り付けに関するカスタム事例
2024年06月15日 19時22分
ロールケージ編、最後の関門
「ボルト締め」
コイツを手に入れた時は当て板裏に噛ませたとしても所詮は1ミリちょいの鉄板に3点留めた所で横Gから来るボディーの捩れに対してそんな効果はないだろうし、気楽に「溶接」で焼けばいいかと考えてましたが、経験者の知恵や先々の事を考えると、とりあえず今回はボルト締めで取り付けようと考えましたが、実際買ったロールケージを仮組してみて当初の溶接での施工が如何に難易度が高かったかという現実がわかってきました
以前も書いた通りこのロールケージは同型147に付いてた物ではありますが、その車両は3.2リッター、3ドア、コイツは2リッター、4ドア、この車専用がもしあったとしても車両の個体差で全然合わない可能性大なのに、車幅、全長がまるっきり違ったりと何がどんだけ違っててもおかしく無い無謀な突撃。
仮組した時にボディーと干渉する各根本のフィッティングが奇跡のシンデレラフィッティングで、この賭けには勝利したものの、取り付け箇所のフロアは酷いところで1センチぐらいの段差がある波板状
世のガチ勢は平になるまで鉄板を叩いて極力フラットにしてからボルト締め、溶接するっぽいですが、今回はボルトを使用する気だったのでこの凸凹した面ごとボルトナットをインパクトで締め上げるしかないなと、恐らくインパクトなら引っ張れるし叩くよりこの方が早いと想定。
叩くためにはジャッキアップしてウマかけても下からでは力が入り切らんしあぶねーし、何より音がうるさい😑
って事で、今回必要な物を考える
そもそも大前提として、こんなDIYばっかやってるイメージな自分、その作業をを見てるなんでも簡単に出来ちゃう皆さんの様にセミプロでもなく、車の事はいじりの経験も知識も全くないど素人。
あるのは建築のノウハウと少しのマキタ
そういう建築脳から考えると、このモノコックボディーってやつ、特にこの車のボディーはペラペラな薄板の集合体を曲げや重ねのスポット溶接で何とか一般道の走行ではくっついていられる強度ぐらいしか無さそう
要はその紙の箱の中にボルト締めだらけとはいえパイプフレーム組んだだけではまるで強度は出ないだろうから、ガチガチに締め上げたジャングルジムとボディーを固定しなきゃあまり捻れ防止には役に立たないはず
素人の自分が考える一番良いのがメンバー、サブフレームまでダッシュやパルクヘッドなりを貫通させて足回り、ボディーをパイプで繋げるのがベストでしょうけどそれは金と暇がある人がやれば良い
この車のパイプフレーム(ロールケージ)自体も本来ならもっと斜行バー(すじかい)を入れないとヨレる予想
今回は斜行バーが無いのでそれはいつかやるとして、まず前回手を怪我しながら開けた穴に用意したM8のボルトを全部刺さるか入れてみると9割入る、あの流血事件の慌てっぷりから考えるとまずまずだなと、笑
穴は後でなんぼでも拡張すれば良いので放置
ボルトの向きは上から入れるとフロア下のナットが落ちても気づかない恐れがあると何かで見たのでナットは上、ボルトは下からにする
そこでフロア下に噛ませるある程度厚みと強度があって自分で曲げ、切断、穴開けの加工も出来るいい部材が無いかと考える
後で思ったのは「その車専用に曲げてあって穴も空いてる物があるなら絶対それ買え」って事。
今回は無いから作るしか無い
工場や作業道具や電源が揃ったガレージでもなく「外で」それをやる、全部
材料の質にうるさいお役所の工事をやる時に使うコレ、唸る程在庫は有るし厚みも充分、これで当て板ならんかな?
ってか、自分の仕事内容では基本薄物、ビス留めで事足りるのでこういう厚みと大きさの物はコレが最大
更にこの厚みの物を現場加工なんかしてたら金にならないので絶対やらない
ヨシヨシ
予想通りピッタリサイズじゃん
リアのフェンダー裏のR面用で角度違いを二枚、フラットな場所用を4枚、殴って作っとく
各3つずつロールケージの裏に当てながら穴位置をけがいて鉄鋼キリで炎天下の中穴を空けていく
工場でやれる奴らは座って即終わる仕事だろけど、手でこの厚みと穴径を空けるのは無茶苦茶しんどい😑
まず、仕事でこの厚みの鉄を穴あける事なんか有り得んし不慣れ。
イメージだけで突き進んでいく
簡単そうな所で試しに締めてみる
完璧👌
高トルクのインパクトで締めればある程度ボディーの凸凹も潰せる
本来はコーキング舐らせて締めるべきだけど、このボディー下部の凸凹具合だと無理だし手と周りがコーキングだらけになって予期せぬ場所にぐちゃぐちゃにくっつけちゃってあり得ない状況になるので、一旦取り付けてから周囲三角シール打った後に錆止めスプレーでええやろと手抜きを考える
一番難儀したのがリアのタイヤハウス
Rの曲面もこの厚みの板を手で曲げてそれなりに合わせるのも難しそうなのに、フェンダーとタイヤの間に手が入らない
やっとジャッキアップしてタイヤ外して手が突っ込めたと思ったら穴の位置にパネルの障害物があって穴位置が合わせられない
最初はタイヤ外さずに手を突っ込めば何とかなるだろと悪戦苦闘したのがこの作業で一番ハマったポイント
Rなんで角も落として障害物の当たりそうな場所をハスに切り落とす
愛用の金切りのよく切れる丸鋸を立てたりしながら何とか切る
中途半端な知恵しかないのに何でも道具があるから苦労するんじゃ無いかと逆転の発想になってきてる😑
暑いしクソめんどくせぇけど予想通り完璧
ただ、ボルトが板に当たって入らないから曲げたけどタイヤが干渉しないかがちょい心配
R面も凸凹面も一気に締めずに少しずつ締めて引っ張る
とにかくこれを繰り返す
熱中症と穴開けがキツすぎて作業は別日に持ち越したし💧
んで別日、
何とかやる気を出して穴開けの残りをやってどうにかこうにかフロアへのボルト締めは終わる
全箇所と各ロールケージの横の継ぎ目を締め上げて揺すってみる
「やっぱ根っこだけが止まったところでボディーとロールケージが別で動くな」
溶接は使わずってなるとこのロールケージの前のオーナーが留めてたBピラーへのビス留めくらいしか無いけど、この車はドアの大きさが全然違うからBピラーの位置が20センチぐらい前後が合わない
でも何とかA.Bピラー付近でボディーと固定はしたい
当て板用で買っておいて使わなかったごく厚Lアングルを加工してA.Bピラー付近屋根下に太めのデクスビスで固定
ガッチガチになった
まあでも建築と違うのは車は常に振動してるってとこで1、2ミリの薄板にいくらビス揉んでもそのうち緩む可能性あるかなこれ
とりあえず何ヶ月もかかったアンダーコート捲りからのロールケージの取り付けが一応は終わった😑
次はバッテリーの固定もやっとこうとホムセンで買った材料を使って
バッテリーを後ろへ移設してから以前はスペアタイヤのスペースにガチャかけて仮で置いてたけど、ここにはスペアタイヤをやっぱり積みたいなと前々から思ってたんでホムセンでビス買うついでに作戦を練る
座面の悪さをナットで下駄がわりにしてレベル調整
更にそのナットの穴を利用してデクスビスを打ち込み固定
どうもビスの効きに不安があるので後でやり直すかもだけどとりあえずオフセット、固定完了
出来た
取り付ける時にガリガリ削れるのはわかってたんで気が向いたらタッチアップしよ
バリバリ締め上げて最後に落ち着いたダッシュの逃げ具合がこの隙間ってある意味すごいと思うんだけどちょっと走ればミシミシ音がする未来が見える💧笑
両サイドのドア下の配線がやっぱ見苦しいので捨てようか迷ってたカバーを取り付け
かなりスッキリした
そしてついに、長い間サンバー君の後部座席にオンしてた後部座席と助手席を搬入
リアのバーを外さないと入らないだろうなと思ってたけどやっぱ外さないと完璧には背もたれが立たない、けどジャッキアップしてホイール外さないとこのバーは取れないので背もたれを寝かせて凌ぐ事に
搬入時に引っ張るんで塗ったばっかのフロアガッリガリ😑
サーキットでは外す事も多いから今後傷だらけになるのは織り込み済み
だからフロア塗装なんてどうでも良いのよね
ドンガラドンガラしたのよりも目隠しカバーや座席が純正のように付いてて実際鈴鹿走る時に「脱いだら凄いのよ」感がわかる人にわかればいいかなと。(ほんとはドンガラにしたいけどいろいろなルールに引っかかるのでやむ無く)
思った通り結局塗装なんか全く見えない気にならないでしたが、チラチラ見える明るい赤がアクセントになって良い感じ⭕️
取り付け費用的にはロールケージ代+金物、先端工具、塗料で1万ちょい
予想以上に時間と手間がかかったけど誰かを頼らず迷惑かけず、何とか一から十までやり切れた
アンダーコート捲りと当て板の穴あけが苦行で苦行で💧笑
暑さと疲れすぎでせっかくロールケージ組んだってのに全く乗る気にもならなくて、変化や効果も全くわかりません😑
何気に助手席、後部座席がクッソ重くてシートだけでロールケージと同じぐらい重い事に気づいた、たぶんドンガラ状態から、ロールケージの重さ+まとめて積み込んだ荷物や工具含めて150キロは重量増してる💧(笑)
ではまた🖐️
トップの画像からこのラストは読み続けてる人しか食いつかないはず😁