スカイラインの配線上げ・ハーネス上げ・配線引き直し・配線あげに関するカスタム事例
2018年03月10日 19時19分
2019/2/7 追記
完成写真ではグロメットが外れていますが、この状態で雨天走行を行うと運転席〜運転席側後部座席の右半分だけ床下浸水する可能性があります。
作業後お風呂用シリコンコーキング等で蓋をしておくと安心です。
2018/3/11 艤装図追記
やってきました配線上げ。
某編集長より早くやってやると思ってたら作業時間多分同じかそれより長い…
シルビア以外の説明がどこにもないので出来る範囲で書き留めておきます。
作業時間
7~8h
必要工具
ジャッキ
ウマ
グラインダー
シャーシブラック
作業灯
端子除去ツール(二箇所以上同時にやらないと抜けないカプラーあるのでamazonの11点セットオススメです)
電工ペンチ
ギボシ
配線コード
各種ドライバ
10mmラチェット
絶縁テープ
最悪丸一日以上置いておける場所
心優しい友達
前日までに見える配線はマーキングしたり、写真を撮っておいたりするとトラブルが防げます。
ヒューズボックス配線やキースイッチ配線等それなりの電流が流れる場所やキー照明等キーオフでも流れている配線があるのでバッテリーマイナスを外しましょう。
同時にフェンダーとタイヤを外してください。
なにも配線加工していない車はフェンダー内ハーネスの固定されているタイラップを全て切っておいてください。
ハンドル側カプラーを外します。
ハンドルのカバーは下側にネジ四箇所でとまっているので外します。
画像は前回のメーターランプ交換を参考にしてください。
上側はすんなり外せますが、下側はキーシリンダー周りにキー照明を固定するリングが付いているのでこれを内装剥がし等で取り外し、ハンドル調整レバーを下げてから取り外します。
キー照明カプラーは白い照明土台をシリンダー下側ロックを浮かせて引き抜くようにして本体ごと出してから抜きます。
ヒューズボックスの配線を出します。
カバーが手前クリップ二箇所、アクセルペダル奥にプラスチックのナット一箇所でとまっているのではずします。
クリップはマイナスドライバーで中央のツメを押しながら引くと取れやすいです。
手前の黒いボックスをフリーにします。
ネジ一本でとまっているので外します。
その後ヒューズボックスの表に見えているカプラー4つを取り外します。
(写真では先にヒューズボックス外してます)
ヒューズボックスをフリーにします。
ボックス右側に二箇所と左側マットをめくった先に一箇所ネジがあります。
取り外したら裏返しにして白いカプラー2つと黒いカプラー1つを外します。
黒いカプラーはかなり硬く、上に見えている凹型の両側のロック?を多少無理してでもアンロックさせないと取れない形かもしれません。
色々試してそれ外したらスルッといったのでもしかしたら…
最悪一旦切ってギボシ接続する勢いで行った方が良いかもしれません…
これが抜けるとヒューズボックスが取り外せるので後部座席等に置いておきます。
外したヒューズボックスの上に大きな白いカプラーが見えます。
マイナスドライバーを使って灰色のレバーを起こし、反対側に完全に倒しこむと力を入れることなく抜けてきます。
しかし今回はこのレバーで取れる側のカプラーではなく土台側のカプラーが抜き取る対象です。
ハンドル側配線がこの土台にタイラップで止められているので土台も外します。
カプラーを外すと手前側に二箇所ネジがあるので取り外し、さらにそのほかに簡易ロックのツメがついてるのでマイナスで押しながら土台ごと引き抜きます。
イラスト汚いですが、だいたいこんな感じです。
土台にメス側カプラーが上下とも両脇にツメで固定されてるのでマイナスドライバーで起こしながらカプラーを奥へ押し込みます
下側も土台を動かす際邪魔になるので取ります。
その後、土台左側にある茶色のカプラーを外します。
更に寝転がったそのままでハンドル側を見ると配線が二、三箇所タイラップ止めされているので切っておきます。
フェンダー内側のゴムのグロメットをめくったあとカプラーを外へ押し出します。フォグ付車等は更にカプラーがあるので注意しながら外してください。
レバーを起こして取った大きなカプラーをバラします。
シルビア系と異なり更に大きなカプラーになっているので、このまま通すには剛性に影響が出るレベルの大穴を開けなくてはなりません。
配線の端子が出ている側からカプラー分解工具でツメを起こして奥へ押し込みます。
中央の黄色いカバーは特に気にせず外せます。
カプラーがシルビアより大きいのにサービスホールはもっと小さいという仕様でどうしようもないのでグラインダーで拡張します。
今回は本来の穴が左上に来るように四角形に切り抜いて作業しました。
ギリギリを狙いましたが、大カプラー+ハンドル側ハーネスを通すとなるとこれくらい必要になるようです。
ショップに頼む際工賃がシルビアより高くなる原因は恐らく此処にありそうです。
カプラーを分解してまた繋ぎ直す方法が1番スタイリッシュになるのですが、日産のマークがついた特殊カプラーが多く特別な端子ロックがかかっていたので断念しました。
簡易引き上げのようなグロメット手前の補強プレートのスポット溶接まで切り抜いて上にあげてはい完成〜よりはマシですかね(^^;;;
エンジンルームに二箇所(ブーストセンサーとブレーキフルードセンサー)更にカプラーが有るのでここも抜いておいてください。
サイドウィンカーも同じハーネスになっています。
ウォッシャータンクのアタマとバッテリーを取り外し、全てまとめてエンジンルーム側から引き直し、また室内に戻します。
簡易的な長さ確認としてハンドル側のこのカプラー(回転角センサ)がどう頑張っても繋がらないとなると更にハーネス根元のタイラップを切って長さ確保が必要になります。
変にステーに配線を噛み込ませたりしないように十分注意してください。
1番長さが必要になるのはキー照明ですが、向きを若干変えることで対処可能です。
完全に繋ぎ直し、エンジンが正常に掛かったらグロメットを2/3残してカットして戻します。残りは水が入らないように絶縁テープ等でフタをしましょう。
拡張した穴にもシャーシブラックを吹いて錆防止にします。
最後どうしてもサイドウィンカーの配線が足りなくなるので、ここだけギボシとコードを追加して延長します。
ブーストセンサーとブレーキフルードセンサーのカプラーを戻したことを確認してフェンダーをつけます。
ボンネットが閉まらないようであれば絶縁テープとコルゲートチューブを剥いて平らにします。
ブーストメーターが動かないトラブルは前述2つのエンジンルーム側カプラーのつけ忘れが考えられますので確認してください。
今日はひとまず此処まで…
何か大切なことを思い出したりしたら追記します。
関係ないですが作業帰りに13万km到達しました。
友達の1Jは13万でオイル下がりしたけどRB大丈夫かなあ…
暇だったので艤装図での説明を追記します。
青いハーネスが関係する部分です。
ブーストセンサとマスターシリンダーに行くカプラーは一旦フェンダーに出てグロメット前でまたエンジンルームに戻っていきます。
フェンダー途中までは車内側もエンジンルーム側も束ねて一本のハーネスになっていて、フェンダー中間あたりで分岐しています。
車内側艤装図です。
メーター横の箱に繋がるカプラーはAT関連らしく、MT換装車やMT車にはついてないみたいです。
ハンドル側カプラーには黄色いコードのものがありますが、これはエアバッグのケーブルリールのカプラーなのでここだけ外さなくても大丈夫です。