ムルシエラゴのアライメント調整・純正ナイロンナット弱過ぎ・アライメントの難易度最強・オンボロギーニ劇場wwwに関するカスタム事例
2023年07月14日 22時17分
都市伝説じゃなく、自分が実際に経験した、乗ってきた車のほんとの真実を伝えていけたらと思います。 車歴は特にZ32とJZ系、RB系が多く、 一応国家整備士資格有り(こんなの紙切れで誰でも取れるし、実際には意味なんてないと思ってるけど(笑)) 業界人経歴、バイトだった期間も含めたら気づいたら20年…汗 街乗りからゼロヨン、最高速、サーキット。そして壊しては対策と、経験とデータが1番と思っています。 逆に知らない事を、みなさんから教えて頂けたらと思います。
34度…暑すぎて具合悪くなりかけました(^_^;)
北海道は、外気温は幸せな25度の涼しさなのに、
断熱も木も何も無しのトタン剥き出しの倉庫なので中は34度m(_ _)m
人間がフライパンで蒸し焼きのような状態です。
さてさて、久しぶりのオンボロギーニ劇場の始まりですwww
34度の中、いよいよ重い腰をあげてランボのアライメント(^_^;)
床面じゃなく、
なるべく水平にした台できちんと測ると、フロントトーイン付きすぎ。
リヤは以前のままぐちゃぐちゃ。
サーキットや峠でコーナリング頑張るわけじゃないので、キャンバーを少し起こします。
基準値は整備書で、0.5度あたり。
でも、1度切ると結構ホイールハミ出すし、ちょっと見栄えも寂しいので、1度ちょいくらいのあたりで、なんとなーくいこうと思います。
トーは、整備書でフロントが何故かミリ表記
リヤは度数表記の謎(^_^;)
度数からミリへ換算は、タイヤ外形によって違うから厄介。
まぁミリは相当正確に測れるテスターじゃないと厳しい(^_^;)
こんな感じの表です。
678mm外径の345/25R20インチだと、
たった0.05度変わっても、約1mmズレる事になる。
度数タイプのアライメントテスターだと、0.03度とか風吹いただけでパラパラ数字動きます(^_^;)
整備書基準値リヤキャンバー
リヤトー
ミッドエンジンだし、輸入車特有というか、0.14度とトーイン多いねぇ…
安定性、トラクション等が目的なんだろうけど、
無視しますwww
トーはほぼゼロ付近にしようと思います。
むしろ、ダルな動き消すならアウトもありかも?
懐かしい話だと、プロドライバーに曲がると絶賛され、群サイ速いヤシオさんのシーサーインプレッサとかも、リヤトーアウト。
曲がらない4駆はリヤトーアウトにすると動きが変わるみたいです。
でも、峠とか行くわけでもないし、ミッドエンジン車でリヤトーアウトは怖い気もするので、アウトにはしませんが(^_^;)
やっぱりトーゼロで、トーイン少ないとダメだなって動きならまた戻せばいいのでやってみます。
フロントキャンバー
ミリ表記のフロントトー
0.06mmってそんな精密には無理ですm(_ _)m
度数換算だと0.00X度の世界です(^_^;)ゼロでOKとします。
てか、その前に(^_^;)
まずはリフトで上げてリヤタイヤ外して、ライナー外しをしないとロアアームの偏心カムボルトにアクセスできません(^_^;)
外しても、このように、薄く削って加工したメガネレンチしか入りません(^_^;)まぁ厄介な車ですm(_ _)m
して、リヤは8箇所の偏心カムボルトで帳尻合わせるので、ムルシエラゴの経験値凄い人でないと、1発では決まらず…
あっちを回すとキャンバーは良いが、トーがダメ
こっちを回すとトーは良いけどキャンバーがダメって具合で、
間を取っていく感じです。
して、純正がナイロンナットでこれまたガサ過ぎて、ネジ山ナメって終了です(´-ι_-`)
タップとダイスで補修してみたが、
ボルト側は全然大丈夫でしたが、
ナットは完全終了m(_ _)m
てかナイロンナットの時点で、再使用何回もできないし、純正ナイロンナットなのが糞ですね(^_^;)
して、8kgくらいですら締めれずナメるので、そんなに緩い締め具合だと、
偏心カムボルトが動きます…
ロアアーム動く度にアライメントが変わることに。
まぁ酷い!勘弁してくれって感じですm(_ _)m
ナットは交換です!
Z32の部品取り廃車から取っておいたナットが役立ちましたwww
ナイロンナットじゃないので、一応ネジロックも塗ってガッチリ締めてバッチリ!
中古の日産ナットが大活躍www
して、既に1箇所どうにも純正じゃなくサイズも違う偏心カムボルトとナットの箇所もあったり、
前オーナー時にナメてしまって交換してあった箇所も発覚!
これは何回も調整したら絶対にナメるわ(^_^;)
信用ならない純正偏心カムボルトとナットを、そのうち別な物に全交換したいとこですm(_ _)m
トルク8kgすら締めれずナメるとか話にならず…
偏心カムボルトの規定トルクが何故か整備書に記載無いけど、
偏心じゃないとこも同じ太さのボルトナットで、85Nm。
やっぱり8kgは締めないと話にならんでしょ。
そもそもそれくらい締めないと、簡単に偏心カムボルト回ってしまうし(^_^;)
して、ふと見たらサイドブレーキワイヤーのナットが外れてるし(^_^;)だからなんかおかしかったのか(^_^;)
きっちり締めまして、サイドブレーキのフィーリング少しマシに。
でも相変わらず効きは弱いような気がするけど(^_^;)
して、ナメなナイロンナット3箇所m(_ _)m
狭いのに3箇所ダイスで補修に、Z32日産純正ナットに交換とかやりながらで、
トータルで6時間以上の作業にm(_ _)m
なんとか合わせこんで、こんなもんです…
体感できないレベルなのは間違いないですが、
数値見ると右トーがズレ
リセットして設置しなおすと、こんな具合に反対の左トーが0.03度は平気でズレます(^_^;)
こんなもんですm(_ _)m
強めな風吹くだけでも0.03度くらいまではズレますからね。
大手タイヤチェーン店の立派なテスターでも、そのくらいは誤差、チラ付きあります。
終わり頃に予報が外れて雨に当たり(T_T)ゆっくり試運転とかの余裕も無く急いで車庫に帰還
ずぶ濡れ
あとは除湿機頑張れ(>_<)
さすがに疲れました(^_^;)
普通だいたいの前後キャンバーとトー調整できる車でも、
リヤはキャンバーとトーの2箇所ずつ、左右で合計4箇所偏心カムボルト調整
フロントもキャンバーの偏心カムボルト1箇所ずつとタイロッドの左右合計4箇所で、
前後全てやって8箇所が普通。
ムルシエラゴは、フロントも無駄にロアアーム左右計4箇所にタイロッド
リヤなんてロアアーム4箇所に
アッパーアーム4箇所(>_<)
合計14箇所の調整…
こりゃ他所にまともに頼むと4~5万?
カバーの脱着等も含めたら6万円コースですね(^_^;)
して、キャスター角調整までやらなかったけど、
キャスター角までやるなら、
ボルト抜いてシム調整もしなきゃならずで、
そんなのやったら丸1日かかりそうな(^_^;)
キャスター角まで完璧にやってるお店だと10万円くらい払っても安いくらいの作業内容かと。
しかし、今日の苦労もとりあえずの暫定であって、
ヨレヨレのブッシュをピロに打ち替えして、
偏心カムボルトとナットを頑丈な別の物に交換して、再度アライメント調整したいものです…
しかし、完璧な状態っていつ訪れるのか?って気しかしない車ですwww
見ると触るとなんか壊れてる…の新しい発見の繰り返し…
カーチューンってかカー修理に追われるポンコツと違って、
新しめで超低走行の、カーチューン満喫してるジャガーFタイプが羨ましいなぁとも思いました(^_^;)