スカイラインの日産・スカイライン・オーテック・R31・R31考察シリーズに関するカスタム事例
2021年12月22日 09時53分
男から告ぐ! 「女への7th箇条」 一、うらやましそうにBMWを見るな。 一、”走り”の時に”会話”を望むな。 一、ハード・サスの乗り心地をとやかく言うな。 一、ユーミンではなく、エキゾーストの音が聞きたいときもある。 一、ぬいぐるみはひとつまで。 一、道路が渋滞したって飛行機にはならない。 一、いつも笑顔でいてください。
R31考察シリーズ
第十五回:GTS AUTECH VERSION
こんにちは。
久々のこのシリーズも今回で最終回です。
元々はオーテックが死んでいる間の暇潰しとして始めたこの企画、お陰で気持ち悪い知識が沢山身に付きました笑
さて今回のテーマは僕も乗っているGTSオーテックバージョン。
写真でパーツをご紹介したかったのでネタを温めておきました。
「でき得る限り簡単な仕組みでホンモノの走りを表現したい」
このテーマに沿ってノーマルのR31をチューニングした結果がオーテックバージョンという訳です。
そもそもオーテックって普通のR31と何が違うの?
・ベースは2ドアGTS-Xツインカムターボ
・限定200台
・オーテックジャパンが企画・開発・架装
・多くの専用部品が使われている
ちなみにこのエンジンの写真滅茶苦茶違和感があります笑
理由は後述します。
カタログは徳大寺構文のようで何言ってるか良く分かりません笑
まあ拘ってる作っている事は伝わってきます。
オーテックは曇りが良く似合う車です。
ここ何処だろう?
同じ構図で撮りに行きたいです。
オーテックには三種類の仕様があり、それぞれ車種番号の頭の三桁で判別が出来ます。
50Zがオーディオ無し、51ZがGTS-X純正オーディオ、52Zがアルパイン仕様オーディオ装備。
例として50ZKRR31RJFSL C3
頭の三桁の英数字が着くのはR31ではオーテックのみ。
またC3はオーテック特有のパック記号です。
この三種類以外の仕様は無いのでメーカーオプションもありません。
様々な装備が書かれていますが、ここに収まり切らない程ノーマルのR31とは仕様が違います。
450万円の値段設定でも赤字だったんでしょうね。
まあそれ故に200台限定車なんでしょう。
もしくは200台という枠組みが決められていたので、割り切って好き勝手にやれる事をやった可能性もあります。
R31オーテックで開発した足回りの組み合わせはステルビオ/ガビアでもそのまま採用されました。
ここから装備の紹介。
RB20DET
スペック
210PS/6400rpm
25.0kg・m/2800rpm
特徴は低回転でのトルクの太さと高回転でのパワーの両立。
レスポンスも良いので排気量を増やしたNAエンジンの様な感覚。
ステンレス製不等長エキマニ
専用品で音はまあまあです。
フランジは通常のツインカムターボと異なりT25。
背圧をある程度確保する為にこの様な仕様になっていると思われます。
弱点は割れやすい事。
ギャレット製メタルターボ
コンプレッサーT3
タービンT25
専用品でオーテックの肝はコレ。
タービンに対してコンプレッサーが大きいハイフローターボでレスポンスの向上を狙っています。
タービンブレードはセラミックではなくメタル。
ステンレス製アウトレット
専用品でO2センサーはここに付きます。
ECU
専用品でAJと書いてあります。
通常グレードのECUに比べて進角されておりハイオク仕様となります。
タペットカバー
プラグカバー
どちらも金塗りの専用品でコの字型のブローバイホースが特徴的。
カタログの画像だと通常エンジンと同じホースになっている。
カルソニック製空冷オイルクーラー
専用品です。
オーテックはGTS-Rと同じバンパーを使用していますが、右側のダクトがオイルクーラーを冷やす為の流入口になっています。
他
専用特性変更インジェクター
Z31フロントブレーキキャリパー
後期の300ZXなどに装備される2ピストンタイプのキャリパー。
単体で片側5キロ程。
形が特徴的でよく止まります。
シールキットが廃盤の為お役御免。
ピストン部分だけで言えば初期G50プレジのシールキットが使用可能なようです。
ちなみにリアブレーキは通常のツインカムターボと共通です。
フロントブレーキローター
280mm×26mm
ベンチレーテッドタイプ。
Z31のフロントローターの4穴版で専用品です。
このローターは6キロ程度あります。
オーテック専用部品という事もあって早々に廃盤になりました。
残り22mmしか無かったのでパッドを頻繁に新品に変える事で誤魔化して使っていたようです。
ちなみにENR33ローターとハブ部分を含めて同一寸法なので流用可能。
4WAS
R31の今時で言うABSで通常グレードではオプション装備ですがオーテックでは標準装備。
納車一ヶ月程で取っ払ってしまったので画像がありません。
代わりにキャンセルキットの画像。
サスペンション
バネもショックアブソーバーも専用品です。
ショックアブソーバーは倒立式で減衰が8段階で調整出来ます。
ストラットタワーバー
元々はヨーロピアンコレクションの物で、ニスモ、GTS-R辺りにも採用されています。
後ろは見た事が無い。
ボルクレージンググループA
7J +25 15インチ
3ピース
本来はリム部分とセンターキャップの外側はシルバーでキャップの中央は黒にAJマークが浮き出ています。
ポンテンザRE88
215/60R15 90H
タイヤはクーペサイズではなく前期のGTパサージュツインカムターボと同じサイズです。
ちなみにこのタイヤはZIEX912で同サイズです。
GTS-Xパワステ
GTS-XツインカムターボではなくワンカムのGTS-Xのパワステラック、パワステポンプです。
ハイキャスを撤去しているのでこのグレードの物を採用。
ロックトゥロックは3.2回転で、ツインカムターボの2.5回転と異なります。
トーコントロールリンク
FCなどにも採用されていますがそれよりも古典的な一本橋タイプ。
セミトレの弱点でもある横過重によるトーアウト変化を抑えます。
デフ部分に専用のマウントがあります。
またデフにはオーテックマークが書かれています。
グレイッシュブラウンメタリック
オーテックの専用色。
カラーコードはCJ5でその他の日産車で採用されている車はありません。
プロジェクターヘッドランプ
通常グレードではオプションですがオーテックでは標準装備。
他
GTS-Rフロントバンパー
オーテックはオイルクーラーがある為右側にダクトがあります。
GTS-Rではエアコンコンデンサー用のダクト。
インタークーラー配管の切り欠きはオーテックにもあります。
フロントリップが装着されていないのは性能に関わらないパーツは必要が無いないという考えからの結論だと思います。
できる限り簡単な仕組みでと言っていますからね。
ハイマウント付リヤスポイラー
LEDのハイマウントが着いています。
当時としては珍しいです。
うちの車には無いです笑
イタルボランテ アドミラル
GTS-Rなどと同じ物ですがセンターのパッドにAJマークが書かれています。
他
シフトノブ
本革巻
専用クロス張りハイサポートシート
オーテックはGTS-Xベースですが内装に関してはGTSです。
マルチハイサポートシートではなくハイサポートシートが採用されており、トランクスルーもありません。
軽量化の為です。
インストメンタルクラスター
ドアノブ
オーディオ枠
樹脂面にベルベックス処理がされています。
ベルベックス処理が何なのか良く分かりませんがツルツルの通常グレードと比較してザラザラしています。
トランクリッド
こちらも内側の板がベルベックス処理されており、三角板が取り付けられるようになっています。
ヨーロッパ車で流行ったやつです。
ちなみにこの三角板はサイズが合っていません。
カーペット
専用ルーフパイル地です。
ちなみにR31のカーペットはGTS-X、GTパサージュ、2ドアGTS、4ドアGTSでそれぞれ生地が違います。(見た目は似ていますが。)
他
フルオートエアコン
通常グレードではディーラーオプションですが標準装備されています。
マニュアルエアコンは選べません。
最後に書き忘れていたインテークパイプ。
通常のグレードではセラミックターボと書かれていますが、メタルターボなので単にターボと書かれています。
ちなみに前期のメタルターボは赤文字でターボと書かれていますので別物です。
このパイプの形状自体は後期のRB20DETと共通です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
オーテックを選んだ理由は
①R31である事
②色
③珍しさ
④ターボが有る事
でしたが、オーテックジャパンがこの車をいかに拘って作っているかをR31を勉強する中で感じました。
これも通常グレードのR31を知れたからこそ違いを理解出来たという事もありますね。
このシリーズの集大成に相応しい題材だと思います。
僕のオーテックは要素をかなり失っていますが、ノーマルのオーテックを十分楽しめたので満足しています。
まあ最初からノーマルでずっと乗る気は無かったですね笑
この車の肝であるエキマニとターボは知り合いに受け継がれましたからまたオーテックを楽しめます👌
あ〜サージタンク載せ忘れた!
ステッカー以外同じです。
金黒GTエンブレム。
オーテックの専用装備です。
また忘れていた。
ステッカー
GTS以外の部分です。
これはレプリカ品ですが本物はオーテックバージョンの所が黄色っぽい。
他にもGTバッジの下にありますが、そちらは灰色。
これも忘れていた。