レンジローバーのディストリビューター・分解禁止部分の分解に関するカスタム事例
2020年11月27日 19時20分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
プラグラボさんへ
私がストックしているディストリビューターの分解写真です。年式は違いますが構造は同じだと思います。
OHの参考にしてください❗️
ローターアームを外します
禁断の透明カバーを外してから、リラクタを固定しているCリングを外します。
このデスビはリラクタ(別名:シグナルローター)が錆びて歯が欠けて不具合を起こしている個体です。
固着していてリラクタが外れません
外します
上にスライドさせて外します
ネジを外してからピックアップコイルを外します
樹脂部品は溝にハマっているだけなので外します。
リラクタが外れないので、ギアプーラーで外しました。
このデスビはリラクタが欠けているので、新品のリラクタに交換して復活させようと思ったのですが、どうしてもリラクタ単品では販売されておらず復活を諦めております。
リラクタを外す際は、くれぐれも破損なきようご注意ください。
サビで見えなかったのですが、外したらワッシャーとOリングが付いてました
リラクタの根本には位置決め用の樹脂部品あり
ネジを外してバキューム進角のプレートを外します。
バキューム進角の仕組みはエンジン負圧でバキュームアクチュエータが動きその動きがこのプレートに伝わりピックアップコイルが動くという仕組みです。
奥に見えるのがガバナー進角の部品です
上側シャフトの穴の中に下側シャフトとの固定用の樹脂部品が圧入されているので外します。
中心の細いシャフトが下側シャフトです。
(外しにくいので、次の工程の上側シャフトを抜く時に一緒に持ち上げて外してもOK)
ガバナーのバネ2本を外して上側シャフトを外します
奥にガバナーのウェイトが見えます
上側シャフトの裏にはガバナーのウェイトに噛み合うカム形状が付いてます
シャフトの根本に付いている樹脂部品。
赤丸のところに付きます。裏表あり。
ウェイトは2個あり中央から離れたシャフトにはまっているのですぐ外れます
外れたウェイト。
赤丸のところに上側シャフトのカムが噛み合います。
ウェイトとシャフトにはまる樹脂部品の装着時の位置関係です
この樹脂部品の回転方向にズレがあると上側シャフトが奥まで入りませんので注意。
ガバナー進角の仕組みは、エンジン回転が上がると遠心力でウェイトが広がって(写真はドライバーで広げてます)、上側シャフトのカムを動かすことで上側シャフトが進角する方向に回転する仕組みです。
ローターアームを引っ張りすぎると上側シャフトを押さえている中央の樹脂部品が外れてシャフトが浮き上がり、ガバナー進角のウェイトからカムが外れて戻らなくなるのではないかと思います。