インプレッサ WRX STIのCloud-Nineさんが投稿したカスタム事例
2020年05月27日 19時54分
昔話なので、まぁどうでもいい話。暇潰し程度にどうぞ。
スバルのスペックCなんてマゾしか喜ばない車に乗ってる私ですが、コレよりマゾ仕様な車も世の中にはあるわけでして・・・
私が乗った中ではロータスエキシージMK.1ですね。昔の車(平成一桁以前)なら装備が無いのは当たり前ですが、平成二桁(しかも20年代)でここまでドマゾ仕様なのはロータスくらいではなかろうか?(褒め言葉)そりゃ、ケーターハムとかもあるけど、車の形してて…ってなるとなかなかね。
さてエキシージ。友人の車に乗させてもらう機会があったのだが、この人はMk.2(所謂セリカエンジン車)からMk.1への出戻り組。当時は結構居たんですよ。トヨタのパワーパックになったエキシージは劇的に壊れなく、快適になりましたがそれはロータスの味じゃないって人が。35Rの時にもありましたね。ポルシェ乗りも段々と空冷に乗り換えていくアレみたいなもんです。
納車前日にヒーターコアがブローして室内がクーラントまるけになったのはあるあるではあるのですが、乗るとそんな事どうでもよくなる(笑)
私が乗った時に言われたのが「ノンパワステだ」と。男前ですよね~。
で、試乗に繰り出したわけですが、峠試乗の仮想敵はなんとRA!オーナー入れ替え戦でした。自分のRAと交戦したのは後にも先にもこの一戦だけ。とりあえず、RAって速いのな(笑)
Mk.1のローバーエンジン(Kユニットだっけ?)はオーナーから「高回転ユニットだ」と聞いていたのですが、レブリミッターは七千回転。普通ユニットですね。仮想敵のRAはレブ八千回転ですから(笑)
ともあれ、RAに付いていくのに目一杯回していきますが、六千回転を超えると後ろからエンジンオイルの焼ける臭いがする…。そしてエンジン音が壊れそうな感じ…。精神衛生上よろしくないので回さず六千回転シフトにする。これでもパワーバンドは外れない(というか、どこからでも加速する)ので、これでいい。
エキシージ最大の売りはRA比で400キロ近く軽い車体です。勝負はブレーキングですよね!カーブ手前まで引っ張ってゴンとブレーキ!止まらない!(大笑)ノンサーボなのはブレーキもか!の判断で更にブレーキを押し込む。これ、ノンサーボのブレーキという存在を知らんかったら刺さってない?
鬼のノンパワステ、ハードブレーキング必須のノンサーボブレーキ。乗ると分かるのですが(乗らないと分からない)車がとてもソリッドに感じるんですよ。現代の車って操作系に膜を感じる。ハンドルでもブレーキでもアクセルでも。間に何か噛んでる感じを受けるのだが、Mk.1にはそれがない。切ったら切ったらだけ車は反応するし、鬼ブレーキングの奥の奥でコントロールが利く。遊びの無いハンドリングと見切りの良いボディはガードレールのスレスレをセンチ単位で寄せられるだけのコントロール性があり、ハードブレーキングで飛び込んだ先で一ミリのペダルコントロールで追い込んだ前車を更に詰められる。なんていうか、エキシージは「自分が最大のライバル」って感じ。交戦相手が居ても面白いけど、どっちかっていうと、自分の運転をどこまでソリッドに出来るか?という自分への問いかけの方が面白くて充足感があるかもね?
まぁEG6でも同じ事が出来る(感じられる)けど、エキシージのが向きだね。今のご時世、マトモなEG6は見つからないし。
不便な車が面白いと思うのは極少数で、商売にはならないでしょうか、少数販売のメーカーなら逆に商売になるでしょう。色んな物を犠牲にしないと見えないものもありますが、他人にはオススメ出来ないな(笑)でも、それは確かにあるんですよ。それ以降の見方や立ち位置が変わる何かがね。
とりあえず、RAが快適カーと思える程の車も世の中には居るってことでww