R1のコロナウイルスに負けるな・幻の石橋・国鉄上山田線跡・ドライブに関するカスタム事例
2020年06月09日 22時50分
ユーノス ロードスター B2リミテッド&スバル R1 iに乗ってます。どうぞよろしく(°▽°) CTはクルマに関する日記として投稿してます。 無言フォロー失礼します🙇 フォローやいいねの挨拶は不要です。僕も殆どしません。
今日から4連休。。。ロードスターは修理で入庫して丸1週間ですが、まだ帰って来ません…(´;ω;`)
予報によると、明日から天気は下り坂…もうすぐ福岡県も梅雨入りですね。
昨日、ネットでローカルニュースを見ていたら、去年から気になっていた「幻の石橋」に関する続報が載っていて、実際にこの目で見たくなったので、R1で出掛けてきました。自宅からクルマで1時間かからないくらいですが、今回はかなり難易度の高い史跡探訪となる事は、この時は知る由もなかったのです。
途中、添田町にある「雪舟庭園 魚楽園」で休憩。
2年前の豪雨災害で大きな被害を受けましたが、ようやく復旧も終わりました。
今日は閉園してましたが、撮影機材を持った業者の方が中へ入って行きました。やっと復旧したかと思ったら、今度は新型ウイルスの影響も受けて、あちこち色々大変です…。
魚楽園の傍にある「旧国鉄 上山田線跡」です。
現在添田町側は、遊歩道として整備してあります。
上山田線 熊ヶ畑トンネルの添田町側。
30年程前まで、ここを列車が走っていました。
ふと見ると、近くにキジが(°Д°)
近づいても逃げない(笑)
トンネルの上の峠を越えて、熊ヶ畑トンネルの嘉麻市側に来ました(^.^)
通常は柵が閉じてあって近づけないのですが、今日はたまたま業者さんが草刈りの為に入っていて柵が開いていたので、許可をもらって近くまで行く事が出来ました♪
上山田線の嘉麻市側は、まだ一部に線路や信号制御器の箱等の設備が残っているようです。
通信ケーブル埋設表示
こちら側はなかなか神秘的な雰囲気で、ジブリのアニメに出てきそうな感じです。トンネルを吹き抜けてくる風が、冷たくて気持ち良かったです(´∇`)♪
以前はトンネルの入口に柵は無かったのですが、鉄泥棒がトンネル内のレールを盗むというアホな事件が発生し、それ以後 残りのレールも撤去され、入口も柵で封鎖されてしまいました(´-ω-`)
添田町側には無い銘板が、嘉麻市側には残っています。
この廃線となった線路を利用して、上山田線が現役当時に使われていた自転車タイプの保線用車輌に乗り、沿線を散策するというイベントが行われているようです。
上山田線跡から離れて県道を走り、国道211号線を小石原方面へ向かい、嘉麻市桑野の掛橋地区に到着。写真奥にあるコンクリートの橋は、国道211号線 掛橋橋です。
遠賀川の上流地域にあたるこの場所に、つい最近までゼンリンの地図にも載っていなかった「幻の石橋」がひっそりと存在しています。
R1をここに置いて、事前リサーチした石橋へのアプローチポイントへ…
ここから入ります。そう、道なんかありません(笑)
自分の身長より高い藪の中を掻き分けて進みますが、あまりの過酷さに身の危険を感じたので、一旦引き返しました(T^T)
国道沿いをうろうろして、別のルートが無いか探してみます。
最初の入口の場所の対岸から侵入を試みますが…
この藪の先には動物避けのフェンスが立てられおり、進入不可能。。。どこから行けばいいんだ……………。
やはりあの藪の中を進むしか、石橋へ辿り着くルートは無いようです(;´д`)
ネットでの事前リサーチによると「国道からは全く見えない」とありましたが、掛橋橋の特定の場所からなら、幻の石橋の一部が見える事を発見し、急いでカメラのレンズを望遠レンズに換えて撮影したのがこの写真です!!
もうこれで帰ろうかと思ったんですが、ここまで来たら なんとしても近くまで行きたい!!!
という事で、R1に常備している軍手も出して、意を決してジャングルを抜ける事にしました。
道なき道を…過去に誰かが通った痕跡があるかどうかの所を手探りで進み、ようやく出口が見えてきた。転んだら、なかなかの高さがある遠賀川へ真っ逆さまですが、目標の「幻の石橋」まであと少し…
国道211号 掛橋橋の真下に着きました。ここから上流側へ目をやると…
見えました!!!!あれが追い求めた「掛橋の石橋」通称「幻の石橋」です(≧▽≦)
石橋のすぐ傍まで近づきました。ネット等に出ているデータによると、幅は1.6m程・長さは約7m・高さは4~5mくらい。
以前は渡る事も、下へ降りる事もできましたが、現在は嘉麻市が現状保全と安全確保の為に進入禁止にしています。
橋の手前にある石垣も趣があります。
あちこち周囲を見学しようとしたんですが、草木も生い茂っており 足下もかなり危険な為、これ以上は近づく事ができませんでした(´;ω;`)
"掛橋の石橋"の最大の特徴であり、この橋が貴重である所以でもある「リブアーチ構造」を、なんとか垣間見る事ができました。写真を見ての通り、長方形の石を縦に並べて組んであります。
この"リブアーチ式"の石橋は、日本庭園や神社仏閣の庭など、主に装飾的な意味合いを持って設置される事が多く、構造上も小型の物が殆どで、このように実用に供する為に架けられ、しかもそこそこの大きさの物は非常に珍しいそうです。
以前から石橋マニアの方々には有名な橋だったそうですが、数年前から福岡県立朝倉高校 史学部の生徒さんが、部活動として本格的に調査を始めたそうで、福岡県の重要文化財指定を目指して顧問の先生と奮闘中だそうです。因みに部員は部長も兼ねてるこの生徒さん1人とか…(°Д°)
昨日ニュースで見た記事によると、地図にも無いこの橋の存在を明確化する為、この高校生と先生が「ゼンリン」に何度も掛け合い、熱意に打たれたゼンリン側が現地調査を実施し、今年4月から地図上に表示する事になったそうです。。。いやはや凄い行動力ですね(´∇`)
石橋へのルートと周辺は かなり危険を伴うもので、嘉麻市が通行禁止の措置を講じている現状では、このアングルから撮影するのが精一杯でした(^^;
この石橋に関しては、架けられた年代も石工の名前も詳細は殆ど判っておらず、今後の調査が待たれます。重要文化財の指定を受ければ、行政から史跡整備費や調査費なども出ると思われるので、福岡県には是非とも県重要文化財指定をお願いしたいところです。これは僕から言わせれば、国の重文に指定されてもおかしくないレベルの物だと思います。
秋か冬になれば、藪の中も少しは通りやすくなるだろうし、この対岸にある田んぼを抜けて接近する事も出来そうです。
全容や詳細を撮影できなかったのは残念ですが、だからこそ「幻の石橋」と呼ばれる所以なのかもしれません。
これはまたリベンジしなくては…(*´∀`)♪
感動してるのもつかの間…。
またこれを引き返さなければ…………(´д`|||)
なんとか生きてR1の元へ帰って来れました(笑)
身体中この通り…(;´д`)
帰りに国鉄 上山田線の真崎駅と
東川崎駅跡を見学。
線路跡は道路として整備され、鉄道があった面影は線形以外全くありません。
日田彦山線の添田~夜明間、鉄道復旧ができなくなったのは残念です。
上山田線の路線概況図(Wikipediaより)