インプレッサ WRX STIのオザミさんが投稿したカスタム事例
2019年06月26日 09時17分
車のブログ、パーツレビュー、整備手帳の各内容については、みんカラの方をご参照ください。 https://minkara.carview.co.jp/userid/1849214/profile/ サーキット走行時の車載動画はYoutubeにて。 https://www.youtube.com/channel/UCwaK7j30jpaINMlkaxeeiPA/videos
TEIN製の全長調整式車高調、SUPER RACINGです。
いきなりアレですが、つい最近まで、サスペンションメーカーとしてのTEINに対する個人的評価はとても低かったんです。
車遊びを覚えた頃(もう25年くらい前ですが…)、TEINのサスペンションは『なんちゃって』な製品ばかりのイメージでしたので。
10年以上のブランクの後、車遊びを再開してみると周囲のTEINに対する評価が非常に高くなっていることに驚きました。
当初はかなり半信半疑だったんですが、周囲のタイムアタッカー、それも上手くて速い方々のSUPER RACING使用率が高いことが分かり、後述するいくつかの理由もあって、自分も採用してみることにしたんですね。
装着から8ヶ月程度が経過、阿讃やタカタを数回ずつは走ってみましたので、ぼちぼちとレビューを書いてみます。
尚、ショップさん(TECH WORLDさん)の推奨により、装着時よりスペシャル減衰設定に変更してあります。
また、SUPER RACINGのキットにはメインスプリングが含まれていませんので、HYPERCOを組み合わせて使用しています。
先ずは構造についてです。
普通の単筒式ですが、造りが非常にしっかりしています。
スプリングやブラケットの各ロックナット(リングナット)の歯欠けもありません。
以前に装着していたHKSのHYPERMAXでは各部の造りが甘い感じで、リングナットも頻繁に歯欠けしていました(特に問題を感じてはいませんでしたけど)。
とまれ、構造面でのライフには期待できそうです。
次に、私がSUPER RACINGを選んだ理由の一つになりますが、バンプ側/リバンプ側の減衰力を別々に設定することができます。
それでいて、(スペシャル減衰設定の効果なのかもしれませんが)減衰力調整に対してとてもリニアな変化を体感できます(ダンパーがしっかり仕事をします)。
なので、バンプ側を弱めの減衰力設定として外側のタイヤに早めの面圧を与え、それでいてリバンプ側は比較的強めの減衰力設定、Gが抜けるよりもテンポを遅らせた面圧維持が… なんて調整もできたりします。
リア側リバンプだけを遅らせ、制動時に効果的にリアタイヤを使いにいく… そんな試みもできてしまったり。
とまれ、上述の通り、ダンパーが仕事をしている感が非常に高く、弱めの減衰力設定でも安心感を持って攻められますから、色々と試せて本当に面白いですし何より勉強になっています。
ちなみに、EDFC(運転席から操作可能な電動減衰力コントローラー)を同時に導入しており、クリックノブは取り外しています。
元々のクリクノブ操作では、バンプ/リバンプにて各々16段の減衰力調整が可能です。
EDFCではステッピングモーターで擬似的に調整段数を設定することになるんですが、バンプ/リバンプにて各々16段 or 32段 or 64段の調整段数が設定可能です。
(自分は32段設定で使っています)
これもSUPER RACINGの選択理由の一つになりますが、フロントのアッパーマウントにてキャスター調整ができます。
フロント・リア共にピロアッパーマウントになりますが、フロントのアッパーマウントではキャンバーとキャスターの両方が調整可能なんですね。
以前からキャスター変更に興味があったんですが、ターンイン時のキャラクターがかなり自分好みになりました。
誤解を恐れずに書きますと、誰が乗っても簡単に鼻先が入るGVBになってくれたと思います。
これは一つの特徴ですが、フロントストラットのロアブラケットについて、車体ナックルトと取り合うボルト穴に各種カラーを組み合わせ、段階的にキャンバー調整ができる構造になっています。
(経験の無いキャンバー調整方式でしたので、最初は戸惑いました)
以上、ダラダラと書きましたが、総じて、動きがよく分かるアシ & 仕事をしっかりするアシと感じています。
セッティング次第で車のキャラクターが本当に変わってくれる面白さがあり、評価は大満足の☆5にて。