1シリーズ クーペのDIY・N54・DMEチューン・アイドリング不調・ミスファイアに関するカスタム事例
2025年03月19日 18時16分
ここ暫く、高回転(6200~6300rpm)+高負荷(Load 180前後)で発生する失火現象と戦っています。
巷でよく聞くDMFW(デュアルマスフライホイール)そのものが原因(スプリングが劣化して悪さをする)なのか、それによるインジェクターの揺れで起こる圧縮への影響なのか・・・はて。(^^;
大体6番が失火します。エラーコードクリアの手さばきも最早慣れたものです。(^^;;
時々友達を連れてきます。帰ってもらいなさい。(^^;;;
そもそも論、N54+純正ターボの組み合わせにおいて6000rpm以降の回転域ではパワーが落ち込み、惰性で回すだけの無意味な部分なのでさっさとシフトアップをするべき・・・なのですが、回せるものが回せないのは面白くありません。(^^;
プラグやコイルを変えてもダメ、6番のインジェクターを他(バンク1側)へ移動させても変わらない・・・。
今のところの最有力な原因は、6番のインジェクターホールとインジェクター間ですこ~~~し遊びがある状態・・・という点です。
遊びを埋める様にOリングとデカップラーを変えてテフロンシールを巻き付けてあげると、少しの間は高負荷域を耐えてくれます。そして少し経つとまた元通りです。(^^;;;
そんな状態なので、6番インジェクターをガッツリ押さえこむ治具を作って対処しようか~などと考案中です。
そこでふと、ここ暫くバンク2のログを取っていない事を思い出しました。
失火現象に繋がる手掛かりが見つかるかもしれません。
お・・・や・・・・・???
何か・・・何か違う・・・良からぬものがログに・・・・・(^^;;;;;
アクセルオフ時、バブリングを加味してもバンク2のAFRがすぐに234へ飛ばずに160~200辺りを推移します。
STFTの値も爆揺れになっていました。Oh....
結論から言うと、インジェクターに燃圧が掛かった際にバンク2の4番と5番がインジェクターから漏れていました。(^^;
全シリンダーの点火系とインジェクターへの配線を外し、スターターを回してインジェクターに燃圧を掛けるとチョロチョロ出ていました。(特に4番)
スターターを止めると、加圧された分が滲み出てくる状態です。
エンジンを切って少し経ってから掛け直す時、ドッドドドッと躓きのある掛かり方をしていたのはこれが原因でしょう。
・・・とりあえず、今は問題点として新たにわかったのでバンク1側の生きてるインジェクターと入れ替えて、被害を分散することにしました。(^^;
しかし、本来の問題は6番の失火です。
当の6番のインジェクターはIndex12で、漏れもありませんでした。
念のため、他の漏れていないIndex06を6番に入れ替えて回してみましたが、依然として6番の高回転失火が起きています。
状況を鑑みての考察ですが、インジェクターの漏れが高回転での失火へ影響する度合いは「今のところ」低い様に思えます。
・・・ということを色々やっている中で「触媒後の二次O2センサーが失火に影響を与える」という情報を見かけました。
同時に、LTFTの機能が手持ちのIKM0SのROMにはバグがある、という情報があったのも思い出しました。(確かにLTFTがモニタリング出来ていない?)
IKM0SのROMに変えたのはクラッチを踏んだ際のバブリングと、スロットルの感度をビンビンにしたかっただけというのが大きな理由でしたが、X35is系のINA0Sでもテーブルは定義されているので、本来のあるべき形態になる様にINA0SへのROM書き換えも行いました。
余談ですが、WGDCのPreControl-AのテーブルはIKM0Sと同じ様にXYを反転しないと思った通りのゲートの動きになりませんでした。(^^;
INA0Sに書き換えてから、冷間時のアイドリングで5番と6番、特に6番が失火する様になりました。
各テーブルの値は抜かりなくIKM0Sからコピーしたつもりでしたが、INA0SとIKM0Sでは何かが違う様で・・・LTFTが機能し始めた?からでしょうか。
水温が上がる頃には失火の減少は無くなりました。
ついでに、ちょっと前に買っておいた二次O2センサーのワイドレンジ版を入れてみます。
Vehicular DIY氏の動画を参考にして施工しました。
https://www.youtube.com/watch?v=bmWjoudIOCk
結果としては改善には至りませんでした。(^^;
安価にアップグレード?出来たと考えることにします。(^^;;;
ではプライマリのO2センサーが壊れたのだろうか?という思想に辿り着き、INPAで電圧を見てみると特に問題は無さそう・・・。
Lambda voltage pre catalysが2V近辺になっていれば良いとのこと。
壊れている(レッドゾーン突入ならビンゴ)と断定は今のところ難しい感じです。
追加要素として、全体的(O2センサー自体?)に温まってくるとアイドリング自体は安定するからです。(LTFTは振れ気味ですが)
以上の状況から、各々の不調の原因を考えてみます。
■高回転高負荷での失火
1.インジェクターの揺れ
2.HPFPの劣化
3.O2センサー(リア)
4.吸気系(スロットルとバルブ)の汚れ(特に6番)
5.DMFW(1.の根源)
6.エンジンマウントの劣化(1.の根源)
■冷間時アイドリングの不調
1.O2センサー(リア)
2.吸気系(スロットルとバルブ)の汚れ(特に6番)
3.インジェクターの揺れ
4.真空漏れ
色々ありますね。(^^;;;
吸気系が汚れていて、空気の流入が妨げられた結果のリッチ状態・不完全燃焼が冷間時のアイドリング不調の原因として済めば楽なのですが・・・。
オープンループ時(O2センサーを参照していない)は非常にスムーズなのが引っかかります。
高回転での失火ももちろん気に入りませんが、ひとまず冷間アイドリング域での失火&燃焼の不調を優先して対処します。
ちなみに吸気側マニホールドのセンサーがカーボンまみれという状態ではなかったです。
スロットル前のチャージパイプにあるセンサーはまだ未確認です。
しかし、一つの仮説を立てられる状態には辿り着きました。
起点になったのは恐らく・・・インジェクター漏れによるプラグ濡れ→冷間時の燃焼不良の積み重ね等による、一次O2センサーへのカーボン堆積で読取不良化からの不完全燃焼の積み重ねの悪循環・・・が大元かな~~~と思われます。
とりあえず、早期に吸気系と両バンクの一次O2センサーの状態を確認が必要かなと感じます。
あと早めのインジェクター交換ですね。(^^;;;
若干の不完全燃焼気味の状態で起こる失火だったりで、クランクシャフトの回転バランスが微妙に崩れた結果、インジェクターの6番が揺れる=圧縮比の変化による爆発の周波数変化をノックセンサーが拾っている可能性もあります。
ノックセンサーの感度を調整するテーブルもあるので、実験的に少し弄ってみるのも手段の一つですね。
ノッキングすれば体感的にわかるので、そもそもそんなものいらn(ry
自分から他の人へ、テーブル値の変更を推奨することは絶対にありませんが・・・。
ま〜順番に潰していこうと思います。