911 クーペのKUJIRAさんが投稿したカスタム事例
2023年08月23日 12時38分
夏を寝過ごした銀玉UFOを起こしました。
久々に乗っても、すんなりと馴染むこの雰囲気。
ちょっと貫禄出てきたんじゃない?タル坊〜♪
なんて言いながら、のんびり滑走の図。
嗚呼〜オイル交換忘れてるわタル坊。
その後は高速ドーナッツターンを続けて浮上🛸
トランスフォームして家路に🤣
そんな事はさておき。
空冷フラットシックスのリビルト録。
もはやこんな所に記録する内容じゃないシリーズ
なのでお時間の許す人向けです。
タル坊と出会ったのが2015の4月くらい。
これまで幾度と911のエンジンをバラしてたら、
鶴の神様のエンジンを触る機会に恵まれました。
俺が組むからねと双方に伝えて遂行の行方。
なのでこの写真は最初の状態ですね。
バラす前にバルタイの計測。左バンク。
右バンク
未開封?とのことだけど相当ズレてる。
チェーンテンショナーやらケース、カムスプロケなどを外していき。
カムシャフトとロッカーアームを外す。
各パーツを元の位置に戻せるように記録しながら作業を進めます。
カムキャリアを外して。
バルブスプリングとヘッドがお目見え。
オイルパイプやら補機類を外して。
ヘッドを降ろして。
シリンダーとピストンを抜いて窯上に到達。
ここからブラストしたり磨いたりメッキ処理して
パーツに問題が無いか確認の繰り返し。
全ての準備が整ってから組み上げ開始です。
バルブガイドからシートカットを終えて。
美しい仕上げ。
バルブの擦り合わせもスプリングレートも完璧。
ピストン、シリンダー、ガスケット、クーパーリング、シリンダーヘッド、風洞板を仮組み。
オイルドレン内部を組み込み蓋をして。
ここからが忙しい。
独立したシリンダーヘッド3つをカムキャリアで固定するので、当たり面の確認と芯出し、液体パッキン塗布から規定トルクでの均等な締め付け。
ロッカーアームとシャフトの組付とか繊細。
故にカムキャリアが載ってロッカーアームまで組んだ所まで写真が飛びます笑
両バンク作業後はチェーンケースを付けて
カムスプロケやチェーンテンショナーを元通りに
バルタイは適正値の真ん中に修正。
ポルシェのエンジンは賢い。
チェーンテンショナーを張って。
クランクを回して、みっちりと最終確認。
あとは色々蓋をして美しいミレニアムファルコン。
いつもこれが言いたいだけかもしれない。
あとはオイルラインやオイルクーラーの補機類を載せたらもうこっちのもんです。
フラットシックスのリビルト完了。
その後はキャブレターの準備をしつつ
ゼニスが作ったと言うキャブを観察
なんだかネジやケースのディテールが美しいキャブレターに見えてくるから不思議。
時計屋にしてみれば、キャブレターなんて作るの簡単だったろうなと。
そんな全てのパーツをバラして組み上げて。
ミッションをドッキング。
クラッチのオーバーホール、ミッションリングとセルモーターの更新。
ドライサンプの大動脈も交換。
空冷ファンとキャブレターを載せて。
エンジントレーなんかを組み込んだら完成。
ビフォー
アフター