インプレッサ WRX STIのアドバンレーシングRZ-F2に関するカスタム事例
2020年10月18日 00時59分
さて、ホイールを換えたその日に430キロを走って友人と待ち合わせ。もう何年来のお付き合いでしょうか…。一気にこの距離を走ってますが苦痛は全然無し。楽しみの前にはブリッドのフルバケも苦痛じゃない(笑)
今回は2日かけての試乗会です。
初日はこの子。NDロードスターです。ノーマルマフラーですが、意外とイイ音してます。
この型になって「パワーが無い」とか色々言われてますが、無くて当たり前です。初代はファミリアのエンジンを積んでました。軽いボディを実用エンジンで回す。これは初代から今まで一貫しているロードスターの美点です。実用エンジンは低速トルクが厚いのでどこからでも加速します。パワーなんて無くていいんですよ。だからこその間口の広さです。この車は乗り手を選びません。免許取り立ての女の子でも80歳の爺さんでも乗れます。あれだけ居たロードスターフォロワーのオープンモデルが軒並み消えていったのは大きくハイパワーになって「誰でも」が無くなったからです。
車としては歴代のオーバーステアが生りを潜め、ニュートラルです。路面のギャップをボディとサスで4対6位の比率で吸収し、リバウンドで跳ねません。これだけの足の車は外車込みでもそうそう無いですよ。ノーマル推奨です。
タイヤは前期モデルがポテンザのS003(だったかな?)でこれは後期(か?)でヨコハマのV105。ポテンザは固かったですが、V105は滑らかです。乗りやすく快適。V105推奨です。変えるとロードスターの味が変わるので旨味が無くなる。固い乗り味がお好みでしたらポテンザですね。パキパキとレスポンスすると思います。でもそれを求めるならS2000買いましょう。その方が幸せになれる気がする。
エンジンはまぁ…ね(笑)3000回転でも6000回転でも吹け上がりは一緒。4000〜5000回転でシフトアップしてクロスギアを楽しみましょう。6速ありますしね。出来ればマニュアル車で。
ドリンクホルダーの位置だけは理解出来ないけどな(笑)背面です。運転に集中しろってことらしい。
2日目はこちら。本命でした。ケイマンGT4。私としては乗ってたセリカGT-FOURを思い出す。名前だけの共通点だけどね。
こちらはもう戦闘機ですよ。で、驚くほど普通に乗れるし快適。スポーツモデルとして気負うところがない。エンジンもレスポンスいいし良すぎないしフラットトルクで癖も無い。乗りやすい方が速いのは周知の事実だしね。昔のスポーツがピーキーだったのは、そこまでしないとパワーが出なかったから。
エンジンは驚くほど普通に吹け上がる。パワーはある(420馬力らしい)から速度の乗りは良いから十分速い。刺激は薄いが、間口としては広い方がよろしかろ?エントリーモデルだから。刺激が足りないならGT3があるからね。1000万円程のエクストラが必要だが(笑)
車としてはオーソドックスな作り方だけど、それがいいんだよね。万人に受け入れられる。ファナティック共には足りないだろうけど、満足させるべきは大多数です。踏める420馬力、穏やかな乗り味、グリップする足。さすがにロードスターみたいに万人に、というわけにはいかないけどスポーツモデルを嗜む大人なら誰でも乗れます。限界を引き出すのは別の話だけど。
シートはカーボンシェルですよ(笑)ドアオープナーは紐だしな。アイコンはアチコチにあります。
ホールド性もいいし、不満など出るはずもない。
カーボンシートと同じく純正オプションのロールバー。ボディ剛性は走りの正確性に直結するので、走りを好む人は入れた方が良いでしょうね。意のままに動く車は気持ちいいです。速くならなくても気持ちいいのは大事。我々のようなファナティックは一般人とは別世界に生きてますから。
カーボンリップと可変式リアウィングの恩恵でダウンフォースは必要十分出ています。前後バランスも良いですしね。安心して踏んでいけます。ちょっとリア寄りかな?4対6くらいな気持ち。実際どうか分からないけど。92M3程は無いかな?ミッドシップを抑え込むならこのバランスだよね。
写真ボヤけた(笑)ミシュランのカップタイヤ。意外と町乗り出来る。死ぬほどグリップするのかと身構えていたけど、A052みたいな感じ。乗り味に角がなくて乗りやすい。電子制御ダンパーとマッチングを取ってあるんだろうね。
その電子制御ダンパー。ノーマルモードだとダンパーのストローク初期と終端の減衰を落としているようです。高速域では私は恐い。スポーツにすれば初期も終端にも減衰出るので手応えが出る。丸かったタイヤの角が角張ったような感じ(笑)好みです。
結論。弄るところ無ぇなぁ(笑)良い車。あと少し…って思うこともあるけど、その領域は確実に危ない。パワーでもハンドリングでも。その領域が欲しくなるとも思うが、それは自分の車ならって話。不満は全くない。
帰りは再びRA。面白がって色々試してみる。唸るVF36タービンと吼えるEJ207に、良い車達に会っても色褪せないものを感じるし、16年落ちでも未だ十分以上の戦闘力が残っている。ダウンフォースもあるし標準車とは違う荒い吹け上がりも好みだ。RZ-F2とADVAN・A052のレスポンスは十分イマドキの車だわ。
結局、誰が何を求めるかで選ぶ車は変わってくるよね。でもRAとGT4なら他人にはGT4をお薦めします(笑)だっていい車だもん。マニュアルを楽しめる限界近いパワーで、レーサーでない人間が楽しめるパフォーマンスの到達点だからね。M2コンペもそうだけど、走らせることにポルシェは真面目だから。ノーマルで十分。BMWは弄る人が多いけど、ポルシェは少ないでしょ。事足りているからだよね。
最後に、この試乗会を開いてくださった友人に深い感謝を。また呑みましょうね♪