190シリーズのクレのエンジンコンディショナー注入・インテークバルブのクリーニング・機械式インジェクターのテスト・スパークプラグの向きに関するカスタム事例
2022年10月09日 17時48分
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三連休の中日夕方からの降雨の予報です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
晴れ間を狙って燃焼系をメンテしました。インテークの清掃などなどです。ガソリンを使いますのでいつものシェルさんで給油です。
作業前の現状確認としてオーツーのフィードバック電圧を測定しました。良さそうな数値です。
本日の作業のために暖機を兼ねています。
機械式インジェクターを4本取り外します。事前に燃圧を抜いておきます。
クレのエンジンコンディショナーを湯煎して連続噴射に備えます。ノズルの先端に延長用ホースとアルミパイプを接続して準備します。
機械式インジェクターの取り付け穴に特性ボースを入れてインテークバルブの裏面に噴射します。クランクを回して1番と4番、2番と3番上死点に合わせてインテーク側の8箇所をエンジンコンディショナーで満たします。
2時間程度放置しプラグホールからシリンジでインテークからピストンヘッドに流れ込んだコンディショナーを吸い出します。ウォーターハンマーを防ぎます
ピストンヘッドから抜き出した汚れを含んだエンジンコンディショナーです。ピストンリングの隙間からエンジン内部にもある程度は流れているものと思われます。
同時にスロットルバルブ下のサージタンクもエンジンコンディショナーが流れ込んでいますのでクリーニングしておきました。
機械式インジェクターをテスターでチェックしました。噴霧状態の確認がメインです。ベストな4本を選択します。
プラグです。クリーニングして取り付けに備えます。今回は接地電極の位置を考慮した取り付けとしました。エクステンションバーの上端部にテープを巻いて接地電極の位置をマークします。この状態のままシリンダーヘッドに締め込んで希望の位置となるプラグを選択します。
組み付けが完了しました。結局プラグはインジェクターの噴射方向に対して横向きとしてみました。吹き抜けるイメージです。気分の問題ですが?
白煙を吹き上げつつエンジンがスタートしました。安定したところで再始動後のフィードバック電圧を測定すると少し高い数値が出ていました。調整しつつ様子を見ていきます。
アイドリング回転数は1000回転程度で安定しています。コスワースは少し高めを標準としています。また、KEジェトロにはアイドルスクリューのような調整機能は付属していません、各部の調整が正しければアイドリングはメーカー規定値になります。
バルブステムシールの交換からおおよそ一月でしようか、今回の作業でインテーク側の作業が一段落しました。
雨が降り始めてしまいました。テストドライブと最終調整は明日のお楽しみです。