レンジローバーのブレーキパイプ自作・ブレーキオーバーホールに関するカスタム事例
2020年09月22日 20時18分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
4連休を使ってレンジのブレーキオーバーホールしました。この写真はほぼ終わったところ。
旧車の整備は一筋縄にはいかなかったので、工程を紹介します。
ブレーキパイプやブレーキホースのフレアナットはほぼ全て錆で固着して外れません。ラスペネも歯が立たず冷却潤滑剤のラストブリザードを噴射したら緩むものもありました。
これは使えます。
細心の注意を払いながら外したのですが、フレアナットとパイプが固着して、パイプが供回りして破断してしまいました💦
パイプが破断したので、破壊行為。😀
ブレーキホースは意外と肉厚で多層構造になっていることがわかりました。
ここも外れないので破壊行為。
ブレーキホースをブラケットに固定しているナットも外れないので破壊行為。
エンジンルーム内でパイプカット。
フレア加工ツールは初めての経験。
一応できました。初心者なので大丈夫かはわかりません。
漏れないか心配です。
元々付いていたパイプに合わせて、新品パイプで継ぎ足しパイプを自作。
曲げが難しいですね。純正品のような小さな曲げRでは曲がりませんでした💦
市販の継ぎ手を使い、エンジンルーム内でカットした部分を延長しました。
エンジンルームからブレーキホースへ。
ブレーキホースと連結できました。
ホースも新しいものに交換。
1本350円ほどの社外品です。大丈夫かな?
次にキャリパーのオーバーホール。
コンプレッサーエアーでピストンを押し出します。エアガンの先端はフルードの飛沫が飛ぶのでボロウエスをはさむと良いです。
左右どちらかのピストンが出てくるので、木材でそれ以上出ないように押さえておきます。
ピストンが外れると「ポン」と大きな音がします。
33年使ったピストンは洗浄したら意外と綺麗でした。
でもピストンは新品に交換しますよ。
1個300円弱の社外品を使用。
シャコ万とホームセンターで見つけた大ワッシャーを利用した自作の圧入治具でリテーナーを圧入しました。
以前知り合いの手伝った時は治具がなくて何個かヨレヨレになり失敗しました。
今回はこの治具で失敗なし。
ブレーキホースからキャリパーまでのパイプも自作。やはり曲げが難しいですね。
新しいブレーキパッド。
パッドを装着完了。
キャリパーは耐熱塗料で化粧直し。
クラシックレンジは一つのキャリパーに3つのブリーダープラグがあるので、順番にエア抜きして作業完了!
エンジンかけてバギュームブースター作動させて思いっきりブレーキ踏んでもどこからも漏れはありませんでした🎉 奇跡?
ブレーキパイプを自作したのは初めてだったので、この達成感は半端ないものがありますね。
ただし、今回助手席側のフロントのみしかできなかったので、ほかの車輪は後日…💦