TREK@鈴菌さんが投稿したアルトワークスHA21S・エンジンオーバーホール・車検・復活のHA21S・納車に関するカスタム事例
2023年06月19日 09時34分
C系アルト7台(ワークス.R.ハッスル含む) 旧H系アルト8台(ワークス含む) ラパン1台カプチーノ2台(11・21) 計18台を同時所有中 いわゆる鈴菌 車歴はスズキばかり38台 2級G.D整備士、検査員資格所有 旧軽とネコが好き、サーキットより峠♪ VIP、族車はごめんなさい ※ 数目的の方はフォローしません 投稿が少ない方や監視目的と思われる方 コメントにレスをしない方 ユーザー識別できる画像が無い場合は フォローされてもブロックします
腰下OH完了したから続き
ヘッドガスケットは
モンスタースポーツの1.0㎜メタル
ブーストアップを控えてるので
ローコンプ化の為0.3㎜厚いものに
ガスケット両面には
パーマテックスのカッパースプレー
メタルガスケットは
構造上ミクロの隙間は埋まらない
面研すると圧縮上がっちゃう
カッパー(銅粉末)配合で
銅が微細な隙間をシールしてくれるから
面研せずともメタルガスケットが使える
圧縮漏れ防止は当然として
オイルや水の滲み防止にも
ブロックにセット
OHしたヘッドを載せて規定トルクで
タペット裏洗浄
ヘッドへ組込み
カムシャフトはラッピング処理
カム付けてバルブクリアランス測定
このとき
クランクシャフトはTDCから
30度傾けておく
カムを締める事でバルブが伸びてくから
ピストンと当たって
バルブ破損する事になる
測定値から計算、必要シムを割り出す
在庫のお宝シム
クリアランス調整完了
ほぼ0.19~0.20に揃った
チェーンテンショナーアジャスターに
カッパースプレー塗布
(オイル穴に入らないように注意)
ここ油圧掛かるのに
旧規格はガスケット無いのよね
アジャスターその物は
HA24以降用の対作品に交換
ちなみに対策品のテンショナーアジャスターを頼むと
ガスケットが付属してくる事があるけど
旧規格1.5型迄のK6Aと
旧規格2型~以降のK6Aでは
形状が違ってて
このガスケットを旧規格1.5型以前のK6Aに組むと
大きく隙間が出来て油圧が掛からず
チェーン暴れてエンジンブローに繋がるから注意(-∀-`; )
初期のK6Aには絶対組まないこと(^_^;)
カム位置を基準位置に合わせてから
クランクを基準値に合わせ
チェーンを合いマーク位置に合わせて取り付け
チェーンガイドと対作品チェーンテンショナーを組む
対作品テンショナーリンクを取り付け
テンショナーアジャスターに差し込まれてるロックを抜き取り
チェーンを張る
クランクを2回転させて
カムの位置がずれてないかを確認
オイルポンプ(チェーンカバー)を取り付けるけど
対作品のチェーンテンショナーを取り付けると
オイルポンプのリブにテンショナーリンクが干渉するから
当たるところを切削加工
オイルポンプもOH
リリーフバルブが完全に固着してたからなんとか抜き出して洗浄
研磨してスムースに動くように
ここ動かないと
油圧が上がりすぎるし
もし開いたら
固着して開きっぱなしになり
油圧が全てここから抜け出て
クランクやカムの焼き付きに繋がる
オイルポンプ
隙間測定とキズの点検
スラッジの除去
問題なし
ネジロック付けて封
周囲へ液ガス塗布
ブロックへ張り付けて規定トルクで
ストレーナーもOリング交換して取り付け
ここのOリングも切れたりへたってると
オイルが吸い上げられずエンジンブローに繋がる
オイルパンへ液体ガスケット塗布
前期型K6Aは
クランクプーリー下が湾曲していて
隙間が出来やすいので
特に多く塗布する
オイルパンとヘッドカバーつけたら
エンジン本体のOH完成♪
あとは周辺機器の取り付け
良く漏れるオイルクーラーOリング交換
ウォーターポンプはASSYで
オイルクーラー、
ウォーターポンプ、サーモケース
水配管、エキマニ、デスビ取り付け
オイルクーラー前後の水ホースを注文し忘れてたので
取りあえず中古を取り付け
部品が間に合えば交換する
タービン取り付け
タービンのオイルラインガスケットとリターンホース、バンドは新品に
インマニ表面が白サビで荒れてたから
オイルストーンで研磨
インマニガスケットは
社外の前、後期両対応タイプの物で
インマニ取り付け
クランクリヤのオイルシールを打ち込む為
一旦スタンドから取り外し
シリコングリスをクランク当たり面に塗布して新品打ち込み
クランクのリップ当たり面は
ラッピング時に磨いてある
再度スタンドに固定したら
オイル注入
オイルポンプを開けたので
目暗栓を開けて呼びオイルを入れる
これやらないと
オイルポンプ内の気密か保てず
クランクを回しても
オイルが吸い上がってこない
もしエンジン始動したら
最悪クランク焼き付く
呼びオイルは少量でOK
入れたらクランクを回していく
蓋の所までオイルが上がってきたら
蓋にシールテープ巻いて締め付ける
タービンのオイルリターンホースを抜いて
更にクランクを手回ししする
ホースからオイルが垂れてきたら
ホースを接続する
更にクランクを回して
カムシャフトジャーナルから
オイルが溢れてきたらOK
油路がオイルで満たされ
これでエンジン本体の始動準備完了
フライホイールは
サイドウェイの軽量に交換
クラッチは直前に交換してるから再利用
ミッションドッキングしてメンバーを取り付け
車体への搭載は分解整備になるので
オーナーさんに来て貰って一緒に作業♪
載せて燃料ホースと配線繋いで
クランク信号線外したまま
長めにクランキングしてオイルを回し
信号線つないで試験始動
OK!!
OHで一番緊張して
一番感動するとこよね♪
あとは小物と足回りを取り付けて
部品が間に合ったから
オイルクーラー前後のホースを交換
ここ降りてるときに作業出来れば楽なんやけどね(^_^;)
右ドラシャアウターブーツ破れてたから交換
車体から外れてるから純正でも良かったけど
在庫があったから割ブーツで(^_^;)
シフトレバーマウントブッシュ切れてた
これ車検アウトだけど
純正は廃盤
社外の強化を入れると
パネルの方が割れる
はいホムセンで調達
切って穴開けて
OK♪
厚みも固さもほぼ同じゴムだから
大丈夫でしょ♪
ステアリングラックの固定パネル
ここ旧規格アルトは
袋形状になってる
本来はパネルの隙間から流れ出るんだろうけど
砂ほこりとかで閉塞して
水が貯まりやすくなり
内部が腐蝕
特にラック固定ボルトの先端が朽ちてボルト抜けなくなる
なので穴を開けて積極的に水抜きと換気をさせる
運転席側も同様に
穴を開けたらタッチアップ
すべての作業を終えて
4時間程アイドリング後
慣らし走行開始
1,000回転ずつ各10㎞走りながら
回転数をあげてく
30㎞程走行し
途中職場に寄って点検
異常無し
問題なさそうだから
車検へ
無事1発合格♪
実は午後ラウンドの最初に並んでたけど
制動力で一次アウト判定
2回目を渾身の力で踏んで
タイヤがスリップしてる音が聴こえてるのにアウト判定
え~(-∀-`; )と思ったけど
当日雨だったのに
検査員さんが
ブレーキテスターの設定を晴れのままにしてたらしく
設定変えてくれて普通にクリア
めっちゃ焦った(-∀-`; )
雨の日はローラーの摩擦力落ちるから
制動力テストの基準値を下げるのよね
そもそもリヤがロックして滑ってる時点で
それ以上制動力上がりようが無いし(-∀-`; )
最近の軽は車重重いから
滑る迄いかないのかもだけど
コイツのリヤ
軽すぎるからな(-∀-`; )
車検終わって
長距離初期試走と慣らしも終わったから
納車♪
一安心♪
楽しませてこいよー♪