レンジローバーのラジアスアームブッシュ交換に関するカスタム事例
2023年01月09日 20時51分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
25年前に87年式クラシックレンジに乗り始めた時点で約12万km走っている個体だったので足回りのブッシュはそのうち劣化してガタが出ると思い、20年ほど前に買ってあったラジアスアームのブッシュ類。
今日までクロカンで酷使した割には25年経っても目立った劣化(足回りのガタなど)は無かったので交換してなかったのですが、そろそろやろうかと(笑)
社外品はすぐダメになるとの噂を体験するため、部品は全て社外品🤣
重い腰を上げて作業開始。
少なくとも25年以上(もしかしたら新車から35年)緩めたことがないラジアスアームのネジは全て固着していて、スピンナーハンドルを鉄パイプ延長でなんとか外せました。
とれた。
以前この作業を経験しているsatoshicrrさんのアドバイスで、固着したブッシュは油圧プレスではなかなか外れないとのこと。
YouTubeで予習して、タガネで破壊して外すことにしました。
タガネはディスクグラインダーで特殊形状にDIY加工(笑)
タガネで叩いて金属カラーを破壊中。
ちなみに私の車両はスタビライザー無しのため、ブッシュの剛性を出すためか金属カラー2重構造の物です。
中のゴムが取れたりしましたが…
金属カラーは手強くて、破壊途中で私の体力が尽きてしまいました(笑)
と言うことで、近くのレンタルピットの油圧プレスを借用。(長崎ジャッキのしっかりとした物)
ちなみにタガネで亀裂を入れた金属カラーは全周内側に倒して隙間にラスペネ吹いて出来るだけ外れやすくしたつもり…
プレスで13トンくらい掛けたら「バキーン」と無事外れました!
新しいブッシュの圧入に使用する治具は、以前交換して廃品として持っていたジムニーのブレーキキャリパーピストン。
外径がほぼ一緒でジャストフィット(笑)
(ジムニーのキャリパーピストン、標準はφ51mm。本当は抜き治具として使いたかったので0.3mmほど削って抜いてみましたが、ちょっと大きかったようでアームの穴に圧入されてしまいました。結局ブッシュ抜く時はレンタルピットにあった抜き治具を借りて外しました)
こんな感じで圧入。
無事、圧入完了。
フレーム側のアームの入る穴が錆びていたので、サビを落としてサビキラー塗って、その上から黒塗装。
アクスル側のブラケットも塗装。
アームが付くと手が入らないのでね。
そしてラジアスアームの取り付け。
ここのボルト(アクスル側の前後2本)を入れるのに位置が合わずに大変でした。
2台のジャッキをアームとアクスルにそれぞれ掛けて、微妙に動かして、最後はバールで隙間を微調整してボルトを入れました。
位置さえ合えばボルトは手で入ります。
ラジアスアームの各ボルト、ナットを190Nmという強大なトルクで締め付け!
疲れました…
ボルトナットの本締めはタイヤを付けて接地させた1G状態で。
完成しました。
40kmほど試運転した結果、直進性が多少良くなったことと、アクセルON/OFFの時の衝撃がマイルドになったような気がします。
でも実はまだ運転席側しか出来ていません🤣
今度、助手席側をやります。
ちなみにラジアスアームの重さは9.5kg!
重いです。