360モデナのフェラーリ・クラッチ交換・お盆休み・夏休み・フェラーリ360に関するカスタム事例
2024年08月14日 19時10分
自宅ガレージでクラッチ交換をしました🔧
クラッチはフェーシング張り替えで対応し、新品と同じ厚みの8.3mmで張り替えました。
その他交換した新品部品
178331 レリーズベアリング
181837 スクレーパーリング
170416 リングシール
181838 シールリング
181828 シールリング
154507 シールリング
181836 スクレーパーシール
178060 クラッチポジションセンサー
170529 クランクケースシール
103877 パイロットベアリング
200323 リアクランクメインシール
F1マチックの各部のエア抜きを済ませて、クラッチ交換後に新品クラッチのポジション位置を書き換えします。
New Closed Clutch Position 13.81 mm
新品クラッチを装着して、クラッチセンサーが読み取った数値 13.81mmをTCUに書き込みするとClutch Wear 0.00%となります。
新品クラッチのクローズドポジション13.81mmはとても重要な数値なので、記録簿に書いて残しておきます。
この数値は書き換えができてしまいクラッチ残量をいくらでも改ざん出来てしまう為、記録簿に書いて残してあげた方が信用性がかなり違うと思います。
個体によりますが、新品クラッチのクローズドポジションは14.50mmあたりまでが正しいポジションかと思います。
それ以上大きい数値を書き込んであった場合は、残量をよく見せる為に数値を変更している可能性があります。場合によりセッティングの為に変更している場合も考えられます。
中古で購入している場合は、診断機の数値は当てになりませんので、クラッチ残量を確認する場合はアンダーカバーを外して目視で残量を確認した方が確実です。
このモデナは前回、ディーラーでクラッチ交換をした記録簿が残っており、交換後 約1万キロで今回のフェーシング張り替えとなりました。
次にTCUの自己学習も行います。
エアコンオフ、水温30〜70℃
キーを回してチェックokが出たらエンジン始動、10秒後エンジン停止、ディスプレイがオフになるまで待つ。
これを4回繰り返す。
キー回しチェックokが出たらエンジン始動、油温が38〜83になるまで5分間アイドリングで待つ。
ブレーキを踏み1速に入れたまま5分待ってキーをストップまで戻しディスプレイがオフになるまで待つ。
サイドブレーキを下ろし、キーを回しチェックokが出たらギアをニュートラルにして診断機で自己学習をして終了。
PISをある程度詰めて合わせます。
PISを詰めて行ってブレーキを離してクリープ現象が起きクラッチが触り始めたら、0.2戻してクリープ現象が無くなることを確認。
あとは走りながらセッティングしていきます。
ギヤチェンジでした瞬間、少し空吹かしするような感じならPISの数値が離れて過ぎです。
6キロほど試運転してきましたが、スムーズにギアチェンジ出来て全く問題ありませんでした😎
F1マチックのフェーシング張り替えは失敗すると言われていますが、適当なフェーシングで交換せず、新品と同じ厚みできっちり合わせて張り替えを行えば、全く問題ありません。
アメリカにも360のフェーシング張り替えを行っている専門ショップがあるくらいです。