レンジローバーのデスビOリング交換・バキューム進角装置に関するカスタム事例
2020年12月13日 20時36分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
自分の整備は基本的に信頼してないので、エンジンのOHしてからは乗るたびにエンジンを目視確認しています(笑)
その中でオイル漏れを発見。
ここはフロントカバーの上(デスビが刺さっているところ)です。
カバーの上にオイルが溜まっていました。
色々観察した結果、Vバンクからの漏れでは無さそう。
どうもデスビの根本からの漏れのようです。
腰上OHの時に交換をサボったデスビのOリングからのオイル漏れと想定して、Oリングの交換をしてみました。
Oリングの交換にはデスビを抜く必要があるので、ローターアームの位置をマスキングテープでマーキング。
デスビの先端のギアは斜めに歯が切ってあるヘリカルギアなので、抜くとローターは反時計回りに回りながら抜けます。
デスビ抜きました。
コレがOリング
外します。
古いものは劣化のためか外径も大きくなり、肉厚も薄くなってます。
新しいOリングをはめました。
ギアを乗り越えたりして、ここまではめるのが少し大変でした😅
肉厚があるのではめた時の外径も大きくなってます。シール性の向上が期待されます。
この写真はデスビを差し込む穴の中です。
穴の奥の真ん中にはオイルポンプの駆動シャフトがあり、デスビの回転が伝わってポンプが回る仕組みです。
実は最初デスビを戻そうとしたのですが、このオイルポンプの角度がズレたみたいでマーキングした位置にデスビが最後まで入らなくなってしまいました💦
原因は奥にあるオイルポンプの突起が元あった位置から回転してしまったようです。
ポンプの突起はマイナス凸です。
この突起がデスビの凹に入ります。
凸は回し難いので、先が割れた内装外し用の工具で引っ掛けて回しました。
正しい位置に戻してから差し込んだら、元の位置にデスビがが入りました(ホッ)
デスビの固定ネジはパワステポンプのブラケットとオルタネーターのブラケットなどの間の奥まった位置にあり、レンチの振り幅がちょっとしか取れません。
普通のレンチではイライラするので、14mmの板ラチェットが便利です。
この工具を使うと抜群に作業性がアップします。
ナットを緩く締めて仮固定して、最後に点火時期をタイミングライトで合わせました。
英国四輪さんによるとBTDC+12度くらいが良いとのことでしたので、これまでは自分もそのくらいに合わせて稼働させてましたが、以前プラグを確認した時に白くなっていて焼け気味だったので、今回はBTDC+9度くらいに合わせました。
その後、20kmくらい試運転してみましたが、オイル漏れは治っているようでした。エンジンも調子良いです❗️
バキューム進角装置のホースをインテークから外して口で吸ってみましたが、まずホースの途中に入っているワンウェイバルブが壊れているようでそのまま吸っても全く空気が通らず動きませんでした。
次にワンウェイバルブを外して吸ってみると、ピックアップコイルのベースプレートが微妙に動きましたが、完全には動作してないみたいです💦
(動画はバキュームホースを口で吸ってみた時のものです。透明カバー内の右上のピックアップコイルがカタカタと微小に動いています)