190シリーズの190E2.5-16・エンジンファンの電動化・7枚羽根のファンブレード・クリアランスがギリギリに関するカスタム事例
2022年11月10日 12時55分
いつも👍をいただきありがとうございます。
モデファイとして取り組んでいるエンジンファンの電動化そのPart2です。
ドナーファンの整形と既存エンジンファンの取り外し、電源供給側の準備作業などです。
ドナーファンシュラウドの不要な部分をサンダーで落としました。プラスチック製ですのでサクサク進めていきます。
ドナーシュラウドのパーツ取り付け穴をアルミ板で塞ぎました。
車両からノーマルのシュラウド、ファンブレード、機械式ファン特有の電磁クラッチ、サーペンタインのファンベルトを取り外しました。
ファンブレードの大きさや形状を比較してみました。ノーマルは不等ピッチの5枚羽根、ドナーは今風のラウンドシェイプの7枚羽根です。バランス用のウエイトが取り付けて有ります。すくい角度も近い感じです。外径はノーマルの方が少し大きいようです。
前周りがスッキリしました。
ノーマルファンの取り付け軸はW/Pと同軸になっています。軸先端からラジエーターまで75ミリ程度のクリアランスが有りました。
ドナーファンを仮り固定して各部のクリアランスを見ています。ノーマルファンの固定軸とは10ミリ弱のクリアランスが確保されています。
切り落とした部材で接着試験を行いました。2液のエポキシとスーパーX、予想通り接着しません!
細部の加工を施します。切り落とした外周部の補強と固定用のアーム、ステイ取り付けなどです。ラバーマウントとメンテ時の取り外しを考慮しています。
接着剤は使えないのでアルミアングルなどをメインとしてボルトナツトでアームやステイを固定しました。ラジエーターフィン当たり面や隙間にエプトシーラーを用いています。
電源供給側のオルタは150Aに強化して有ります。フレッシュエア用吸気ダクトもオルタ背面に取り付け加工しています。
ノーマルは65Aでしようか?
バッテリーも80Aに強化しています。バッテリー取り付けのためにバッテリートレーを切断加工して収めています。
クリアランスがなかなか厳しそうな感じです。
補強材の厚みとエプトシーラーの厚みが効いたようです。
このままエンジンを回して振動や回転などフィッティングの整合性を確認しています。エンジンは左右方向に振れますが前後方向に動かないものとして捉えています。電動ファンの回転による変形や熱膨張などはこれからの課題です。
次回は電源確保と水温センサー、ドナーファンのピンアサイン、トータルでの配線処理などを行う予定です。引き続きよろしくお願いします。
最後にノーマル状態のラジエーター前周りとファンシュラウドです。上までスッポリカバーされていました。