シルビアS13を徹底解説!ユーザーのカスタム実例も紹介! | CARTUNEマガジン
シルビアS13を徹底解説!ユーザーのカスタム実例も紹介!

2018年06月14日 (更新:2022年10月12日)

シルビアS13を徹底解説!ユーザーのカスタム実例も紹介!

S13型シルビアは、日産のスポーツカーシルビアシリーズの5代目に当たるモデルです。およそ6年の間に合計30万台を販売するなど、とにかく大人気の車種でした。小型軽量なFR車という特徴からドリフト競技でも使われ、かっこよさだけではなく走行性能も魅力の一台です。

S13シルビアってどんな車?

S13型シルビアの歴史

日産シルビアシリーズの5代目S13型シルビアは、1988年に販売が開始されました。キャッチコピーは「Art Force SILVIA」で、柔らかな曲線で構成されたシンプルながら美しいデザインが最大の魅力です。

1991年に大掛かりなマイナーチェンジが行われ、搭載エンジンの変更・タイヤのサイズアップ・便利装備の充実など販売力を強化しました。後継のS14型シルビアが登場した1993年に販売終了となりましたが、販売終了後も中古車市場で高い人気を誇りました。

S13型シルビアは6年におけるモデルライフの中で幾度となく改良を施さ、少しずつ進化を続けました。販売開始から30年が経過した現在でも、後継のS14型S15型と並んでイベント等でよく見かける車両です。

シルビア愛車紹介の画像
maiさんのシルビアです。とてもキレイに乗られています

兄弟車 180SX

S13型シルビアには、180SXという兄弟車が存在しました。S13型シルビアの北米仕様車240SXに、1800ccのCA18DETエンジンを搭載して発売されました。シルビアにはないリトラクタブルヘッドライトとハッチバックボディという組み合わせが人気でした。シルビアがS14型に切り替わった後も、5ナンバーサイズのFR車として販売が継続されました。

180SXは、基本構造がS13型シルビアと同じでパーツの互換性が非常に高いことが特徴です。販売終了後もS13型シルビアの人気が落ちなかった原因の一つに、180SXのおかげで部品供給が滞ることなく行われたことも挙げられています。また、後述のフロント周りの部品を移植するカスタムも流行しました。

ライバル車 ホンダ・プレリュード

S13型シルビアの最大のライバルは、1987年に登場した3代目ホンダ・プレリュードです。4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンションや量産乗用車で世界初の4WS(四輪操舵)機構など、先進的な装備が販売面での大きな武器でした。S13型シルビアが登場するまでは、デートカーの定番として若者を中心に圧倒的な人気を誇りました。

しかし、S13型シルビアが発売されると販売台数は減少してしまいました。後継の4代目プレリュードではスペシャリティカーからスポーツカーへと方向性を変更し、シルビアと競うことはありませんでした。

グレード&スペック紹介

S13型シルビアには、トランプにちなんだ「J's」「Q's」「K's」という3つの主要グレードが用意されていました。また、特別モデルとしてオープンカーのシルビア・コンバーチブルも作成されました。これらのモデルの特徴について説明します。

J's

J'sはNA(自然吸気)エンジン搭載の最廉価モデルです。5MT仕様は1,467,000円という圧倒的な低価格で販売されました。快適装備を排した仕様になっており、競技用車両としての側面もありました。なお、J'sの販売台数は全体の1%にも満たないので、J'sの中古車を見ることはほとんどありません。

シルビア愛車紹介の画像
kaitoさんはJ'sをベースにターボエンジンを搭載したカスタムを施しています

Q's

快適装備が搭載された自然吸気エンジン仕様です。J'sの装備に加えて、集中ドアロックやパワーウインドウなどが追加されました。また、オプションでプロジェクター式ヘッドライトやリアスポイラーが選べ、J'sよりもおしゃれな外観にすることができます。過度なスポーツ走行に用いられることは少なく装備も充実しているので、中古車として最もねらい目かもしれません。

愛車紹介の画像
S13型はボディサイドにグレードを示すステッカーが装着されています

K's

ターボエンジン搭載のトップグレードです。前期型は175馬力のCA18DETエンジン、後期型はS15型まで継承された205馬力のSR20DETエンジンを搭載しています。

シルビアの画像
ターボエンジン搭載のK'sにはスポーツ走行がよく似合いますね

コンバーチブル

シルビアコンバーチブルは、シルビアシリーズで初めて用意されたオープンモデルです。流れるような美しいボディラインを壊さず、美麗なデザインを保っています。S15型に設定されたオープンモデル「ヴァリエッタ」は自然吸気エンジン仕様をベースとしていましたが、S13型のシルビア・コンバーチブルは、ターボエンジンのK'sをベースにしています。

そのため、力不足を感じることなく快適な走りが可能です。いざというときは4名乗車できる利便性の高さも魅力でした。優れた性能の一方で、320万円を超える販売価格が災いして、販売面では苦戦しました。また、販売開始からおよそ30年が経過し、現存台数も減少しています。もし見かける機会があったら、とても幸運でしょう。

シルビア愛車紹介の画像
ヒロPさんのシルビア・コンバーチブルです。なんと、SR20DET+5MT換装仕様だったそうです

搭載エンジン

S13型シルビアには、前期型・後期型にそれぞれNA・ターボのエンジンが用意されていました。4種類のエンジンのスペックを比較すると、特に後期型ターボ仕様の性能の高さがうかがえます。CA18エンジンに比べて馬力もトルクも圧倒的に向上押しており、後期型K'sの人気の高さの理由を垣間見ることができます。

CA18DE(前期型・NA・5MT)

  • 最高出力:135ps(99kW)/6400rpm
  • 最大トルク:16.2kg・m(158.9N・m)/5200rpm
  • 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1809cc

CA18DET(前期型・ターボ・5MT)

  • 最高出力:175ps(129kW)/6400rpm
  • 最大トルク:23.0kg・m(225.6N・m)/4000rpm
  • 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1809cc

SR20DE(後期型・NA・5MT)

  • 最高出力:140ps(103kW)/6400rpm
  • 最大トルク:18.2kg・m(178.5N・m)/4800rpm
  • 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1998cc

SR20DET(後期型・ターボ・5MT)

  • 最高出力:205ps(151kW)/6000rpm
  • 最大トルク:28.0kg・m(274.6N・m)/4000rpm
  • 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1998cc

CARTUNEユーザーのカスタム紹介

CARTUNEユーザー所有のS13型シルビアを編集部が紹介します。新しいカスタムの方針に悩んでいる皆さん、参考になるカスタムがあるかもしれません。

しりゅえさんのS13型シルビア カスタム例

しりゅえさんは、BNR32型スカイラインGT-R風のグリルを装着されています。Silviaの文字が入った純正グリルもかっこいいですが、空気をたくさん通しそうなRグリルを取り付けると、いっそう精悍な顔つきになります。交換手順も簡単なので、ぜひ試してみてください。

ちきんS13さんのS13シルビア カスタム例

ちきんS13さんは、S13型シルビアに180SXのライトを取り付けた車両に乗っています。S13型シルビアと180SXは部品の交換が可能で、シルビアに180SXにフロント周りを装着した車はワンビア、反対のものはシルエイティーと呼ばれています。フロント周りの交換はS13型の定番カスタムで、シルエイティは大人気漫画イニシャルDにも登場しました。

OHIROさんのS13シルビア カスタム例

OHIROさんは、希少なシルビア・コンバーチブルに180SXのフロントを移植した車両に乗られています。シルビア・コンバーチブルのワンビア仕様で現存する車両は、もうほとんどないのではないでしょうか?この車両はBBSのホイールを履いており、足周りからもかっこよさを感じます。

すたっぴさんのS13

すたっぴさんのシルビアS13の画像
すたっぴさんのシルビアS13の画像
引用元:すたっぴさんの投稿

最初にご紹介するのはすたっぴさんのS13です。車内に張り巡らされたロールケージ、超大型なオーバーフェンダーとGTウイング…完全にタイムアタック向けに仕上げられたこのS13は独特なオーラをまとっています。

ヘッドライト内に埋め込まれた汎用ライトや大型のエアロにはもともとのS13の面影はありません。公道を走るという選択肢を消し去った車からは潔さが感じられますね。サーキットを駆け抜ける姿が目に浮かびます。

ぱんぷあっぷさんのS13

ぱんぷあっぷさんのS13
引用元:ぱんぷあっぷさんのS13の投稿

純正にはない綺麗なグリーンのボディとクリアテールの組み合わせはカスタムカーならではの雰囲気を醸し出しています。大人しめのルーフスポイラーとリアスポイラーをチョイスしたことでワイド&ローなどっしりとしたプロポーションを実現しています。磨きこまれた深リムホイールも美しいですね。S13カスタムの一つの完成形ともいえる車に仕上がっています!

shoさんのS13

shoさんのシルビアS13の画像
shoさんのシルビアS13の画像
引用元:shoさんの投稿

珍しいシルバーのホイールが目を引くのがshoさんのS13。こちらのホイールはリバーサイドのMAEというモデルで、shoさん曰く2000年代に流行したそうです。ラグジュアリーなイメージになりますね。控えめなエアロとブラックのボディがよく似合っています。

シンさんのシルビアS13

シンさんのシルビアS13の画像
シンさんのシルビアS13の画像
引用元:シンさんの投稿

エンジンスワップ

シンさんはなんとS13にRB26改2.7Lエンジンをスワップ!T78-33Dタービンが絞り出す700馬力オーバーのパワーを受け止めるのはシーケンシャルシフト!究極のカスタムですね。

700馬力のFRはどんな動きをするのか気になります。数々のワンオフパーツで仕立て上げられたエンジンルームはシンさんにしか作ることができません。

世界に一つだけの車に仕上げられるのもカスタムの魅力!ディープなカスタムを見られるのもカーチューンならではですね。

LuciferさんのS13

リアスポイラー

LuciferさんがS13につけているリアスポイラーは一体型で後端が跳ね上がる形をした通称「悪っパネ」と言われるスポイラーです。シビックやスターレットなどのハッチバックに取り付けることが多いパーツですがシルビアにもよく似合いますね。

綺麗なツートンカラーのボディに悪っパネとスモークテールの組み合わせが渋いです。かなりグッとくる方もいるんではないでしょうか。妖艶なリアビューに仕上がっています!

おわりに

いかがでしたでしょうか。CARTUNEには魅力的なS13シルビアの投稿がたくさんあり、そのすべてを紹介することはできませんでした。S13は素晴らしいデザインのボディに丈夫なエンジンを搭載した貴重なFRのスポーツカーです。カスタムの仕方も十人十色!カスタムしたら是非愛車の写真をCARTUNEに投稿してみてくださいね!

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