スイフトスポーツのワンメイクさんのセッティング講座・サーキット男子・ボディー剛性・バランスが大事に関するカスタム事例
2023年04月16日 05時15分
JAF公認の元ワンメイクレーサーです 耐久レースも10年 FISCOメインとして走ってましたが、子供が産まれたのを機にレース引退。 スパンタンな車が好きで、ライトウェイトFF&ハッチバックを得意としています。MT至上主義。今まで15台所有 FISCO EK9 2分2秒(A050)2012年 アルトワークス2分12秒(A048)2007年 ヴィッツレース2分19秒AD07 ZC33S2分7秒(5秒切ります)RE71RS 走りに熱い方のみフォロバしております オフ会行きません
ワンメイクさんの車講座です。笑
今回はボディー剛性、バランスのお話です。
昔と言っても9-13年前ですが、EK9を所有しておりました。
画像で見る限り、徹底的に補強がしてありまして、ダッシュ貫通の17点式ロールバーに、一旦ボディー剥がしてのフルスポット溶接がされてあります(作るだけで100万位)
剛性感はとてつもない位あり、ここまでやる人はレースやる人かラリーやる人だと思います。
同じ車種に乗った時に何だ?このフニャフニャ感は?と驚いた物です。
で、ボディー剛性がとてつもなく高いので、凄く良いかというと、それだけではないのです。
Sタイヤを基本しており、車高調もオーリンズで22-28K位で高次元のコーナリングを達成する為に作ってあります。
FISCO2分切りを目指しておりました。自分でいうのは何ですが、これはNAとしてはかなり速いです。
ですが、晴れで路面が良ければ速いのですが(乗り易い)、一旦路面がうねっていたり雨で路面が濡れていると、かなり乗りにくく、アンダーオーバーが唐突に出ます。
要は何が言いたいかというと、こうゆう限定的に製作した車両でさえ、こうゆう一面がある訳ですから、ストリートを走る車は剛性を高めていく事が良い事とは限りません。
剛性を高めていくと、ハイグリップタイヤが必須になり、路面状況に左右され易くなります。
メーカーが何億も掛けて開発したボディーフレームを変化させにくくする訳ですから、万人が乗り易い車にはなりません。
少なくとも、ここ10年以内出た車は剛性が高いので、補強はほぼ不要だと思います。現に雑誌などに出てるショップデモカーは、ロールバーなど殆ど組んでませんよね?
ちなみにクスコやレイルなどはパーツ屋さんだから、別です。昔の、クスコのZC33Sが出てきた時に、リアキャンバーが6度以上付いてたんですが、それは剛性が上がり過ぎて曲がりにくいから、そうするしかなかった訳です。
何事もバランスが大切ですから、効果のある事にお金を使った方が良いです。せっかくの楽しむ為に買った車も、勿体ないですので。
以上、ワンメイクさんの車講座でしたw
私の名前の通り、ほぼワンメイク車両です。これでもノーマルより70キロ軽かったです。パワステレス、エアコンレス、手回しドアでした。