タカさんが投稿したL28・30Z・オイルクリアランス測定に関するカスタム事例
2020年07月24日 23時32分
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今回は、某板金屋さんからの依頼のL型3.0Lの組付です。
加工が出来上がり、クランク周りのチェックとクリアランス調整です。
ブロックのボーリングが終わり組付前に各部のチェックです。
まず、クランクの曲がりが直ってるかチェックします。
ブロックの加工後の洗浄する前にやります
クランクの曲がりを測る為に、シリンダーの1番と7番にメタルを組みます。
こちらは1番
こちらは7番
これで、クランクが浮きますので曲がりが測れます
メタルにオイル塗ってクランクを載せます
4番にダイヤルゲージをセットします。
真ん中は、オイル穴があるので少しズラします。
クランクを回すと穴に落ちない様にします。
一周回して振れを測ります。
今回は、100/2です。
曲がりは半分なので、曲がり100/1となります。
最近は、100/3〜4とちょっと甘いのが多いです。
振れで100/6〜8となるので微妙です。
因みに、純正限度は振れで100/16なので限度内ですがオイルクリアランス(隙間)を100/5〜6でとるとメタルに当たる事になります。
今回は、よく出来上がりました。
次はオイルクリアランスを測ります。
2番から6番までのどこかで、測ります。
キャップの外し易さで3番にしました。
脱脂してメタルを載せます
キャップ側も脱脂してメタルを載せます。
もちろん3番キャップです
オイルを塗らずにクランクを乗せます。
オイルを塗って無いので回してはいけません
クランクのジャーナルにプラスチゲージを乗せます
クランクキャップを締めます
今回は、強化ボルトを使うので強化ボルトで締め付けます。
クランクは回してはいけません
トルクレンチで、4k.6k.8kで締めます。
キャップを外してゲージの潰れ方を測ります。
一番潰れた所を測ります
クランクをシリンダーから、下ろしコンロッドメタルを測ります。
潰れ方を測りクリアランスを確認します。
クランクの親ジャーナルをマイクロゲージで7カ所測ります。
先程測った3番と比べてオイルクリアランスを割り出します。
今回は、純正メタルの厚さ(ニスモなら1番メタル)で測りました。
あくまで、各シリンダージャーナルが真円設定ですので
シリンダーの歪みやズレは含みません
予算の絡みで、トラブルが出ない程度の設定です。
本来は、ラインボーリングして真円にしないと駄目です(なにせ何十年前のエンジンですから^_^)
クランクの折れたシリンダーなどは、要注意です。
クランクの子ジャーナルも6ヶ所測ります。
やはり測ったジャーナルと比べてオイルクリアランスを決めます。
コンロッドは、かなり真円が出てるのでOKです。
ただしトラブルのあったコンロッド(色が変わった)は、要注意です。
O有の強化ボルトなどは、締め付けが変わるので真円が出ない事がありますので注意しましょう
組付するクランク、コンロッド、シリンダーで違いがあるので必ず測定しましょう
1番メタルだったから、1番なんて選び方は辞めましょう。
オイルクリアランスが、広い分はまだ良い(ヘッドに上がるオイルが少なくなるかも)ですが狭いと焼きますよ