1シリーズ クーペのN54・DIY・始動不良・スターター修理に関するカスタム事例
2024年09月22日 22時12分
スターター不良により応急処置を施しました。
仕事から帰宅の際に車に乗り込んでスタートボタンを押し、エンジン始動をしようとすると「カチッ」という音だけがして始動せず。
・・・あれ?
一回電源を落とし、もう一度スタートボタンを押すと今度はいつも通り始動しました。
あの「カチッ」という音は、スターターのマグネットだけが作動している状態です。
バッテリーが弱っているのであれば、弱っているなりの回り方をしますし、朝は問題なく一発始動で今もバッテリーが良好な回り方でした。
・・・次はもう始動しないかもしれないので、いつも以上にエンストに最大限気を付けて運転しました。
帰宅後、ブースターケーブルを繋いでジャンプスタートの状態でも「カチッ」という音だけが鳴る状態が再現。
スターター不良確定です。
即注文しましたが、納期が週明け・・・週末に車を使わなければいけない用事に間に合っていません。
一先ずバラしてトラブルシューティングと応急処置を施します。
なのでインマニ下部奥深くにあるスターターへのアクセスを確保する為にバラしまくりました。
トランスミッション側から止まっているこのボルトを緩めるのに死ぬほど苦労しました。(^^;
既に先駆者が苦労した形跡があり、やや怪しい頭部になっていました。
手持ちの工具ではどうしても頭部をナメそうな角度になってしまう&スペースが無さ過ぎて、近くにある知り合いの整備工場から首振りラチェットを借りて何とか緩めることが出来ました。
借りた物を調べたらAmazonにありました。(9.53mm角)
即買いました。
大変苦労して外したスターター本体です。
DENSOが作ってるんですね。
バラします。
まずはモーター側から攻めます。
マグネット側が死んでるとなると大変面倒だからです。
・・・でも回った時は何か抵抗があるとかそういう感じではないんですよね。
バラしたモーターのブラシ。
ブラシがダメならまだ手はあったのですが、ダメになるようなブラシには見えません。
整流子も同様です。
一応綺麗にはしますが、回らない様な状態ではありません。
ケース内の磁石もとりあえず綺麗にします。
ここら辺で半ばガックリしていました。(^^;
コイルにあったこの傷?は少し気になりました。
何だろう・・・?
しかし今回の事象には関係無さそうです。
とりあえず綺麗にしたので組み直します。
これで直るとは到底思えませんが・・・でももしかしたら回るかも!
と、一応確認の為に再び車載状態に戻し、イグニッションコイルのコネクタを外していざスタートボタン!
カチッ・・・・・
えぇ、知っていましたとも。😑
仕方ないのでマグネット側の解体に着手します。
現物は3箇所をカシメて固定していたので、ここへマイナスドライバーを突っ込んで解体します。
ちなみに、動作不良が起きている様な状態のスターターのマグネット内部は、経年劣化でバラバラになったプラスチックやゴミ、不良の銅線の破片、解体時に誤って破壊した後の物などのオンパレードです。
スターターとはどういう仕組みで動作するのか、どういう回路構成なのか、どこがプラスの部分でどこがマイナスの部分になるのかテスターを当てて判断が出来ない方は絶対に分解した物を再組立して車載をしないでください。
最悪、スターターを車載してバッテリー端子を繋いだ瞬間にどこかがショートして何かを破壊したり、イグニッションオンで何かが起きたり、スターターを回した瞬間に大惨事が起きる可能性が十分にあります。
大概の車種のスターターはリビルド品が1~2万とかそういうレベルで手に入ります。
少しでも迷いが生まれた方は素直にそちらを選択した方が賢明です。
バラバラになった内部の絶縁処理と、コイルが動いた時に接点がちゃんと当たる様に細工をした後にバッテリーと繋いでテストをします。
スタートボタンを押すと電流が流れるコネクタとプラス端子(ブースターケーブル)を配線で直結させてスターターを駆動させます。
必ずコネクタ側に配線を巻き付けて、プラス端子に配線をちょんちょん接触させてON/OFF駆動をします。
火花が飛んで黒く焼けるからです。
コネクタ側をちょんちょんするとコネクタが黒く焼けて凸凹になります。
テストの結果、正規の駆動になりました。
車載して諸々を戻し、エンジン始動してから少しそこら辺を走った後、自宅に戻ってきてからエンジン停止・始動を繰り返してまた少し走って・・・。
応急処置としては良さそうです。
手配したスターターが届いたら改めて交換します。