1シリーズ クーペのN54・DIY・DMEチューン・燃料系トラブル・燃料系メンテに関するカスタム事例
2025年04月16日 21時09分
数日前、冷間時のアイドリング域~2000rpmまでの範囲(と6000rpm以降)で失火の検知をしない様にDMEの設定値を書き換えました。
書き換えましたが、これによって失火がしなくなる状態になるわけではなく、あくまで失火が起きることによってDMEがリンプモードに入らない様にする、という処置でした。
これの原因として、インジェクター先端からの漏れが関係していそうだという事まではアタリを付けていました。
そんな中、先日とあることに気付きました。
インジェクターの吐出燃圧が高圧(170bar前後)の時に失火の様な破裂音がしていたところ、あるタイミングで燃圧が下がる(40~50bar)と音が消えました。
・・・やっぱりインジェクターから漏れている状態が今回の原因かな~、と思ったのと同時に「DME内に冷間時用の燃圧マップがあるはず」と考えました。
これは温間時のマップですが、冷間時に参照するこの様なマップがあるはずです。
フォーラムを探し回ると、該当のテーブルの画像がありました。
やはりある様です。
しかし、INA0S上でのテーブルを見つけることが出来ず。(^^;
IKM0S用のテーブルは見つけてあった気がしたので、TunerproでXDFを探すと発見。
テーブルを確認すると、やはり冷間時のアイドリング域~低回転の値が170bar相当(画像はpsi)になっています。
なんで冷間時、こんな値になる様にマップが組まれているんだろう?と当然思ったので調べたところ、超有識者によれば「シリンダーの温度が低い状態で高圧で燃料を噴射すると、少ない量で気化する」とのこと。
なるほどなるほど、つまりは新車発売時点での環境への対策でしょう。
今の私には関係ないので変えちゃいます。(^0^)
変えました。
もちろん、これを変更して影響がありそうな部分、もしかしたら無かった部分も含めて情報収集をすることは必須です。
ちなみに、冷間/温間をどのタイミングで切り替えるのか?という設定値も存在します。
ここを変えたことが無ければ、N54であれば水温40°になった時点で燃圧が下がるはずです。
これを反映するには現在のROM、INA0Sから再びIKM0Sに戻す必要があります。
INA0SにしたのはLTFTを機能させるという目的があったのですが、どうしても必要か?というとそうでもなさそう、そしてエンジンフィールもIKM0Sと何かが違う・・・。
見える範囲の各テーブル数値は全て同じにしましたが・・・まだ何か違うな~、まあ普通に走るしちゃんと加速もするけれど・・・という思いもありました。
見えていない、未定義のテーブルで他と違う部分があるのでしょう。(そりゃそうです)
「君は今日からまた1Mだ」と教え込ませていじっていくことにします。
ROM書き換え後は冷間時の燃圧も下がり、失火の様な破裂音も消えました。
根本的な対策ではない&インジェクターがいずれ届くので交換までの一先ずの対策です。