190シリーズのコスワースらしくない吹け上がり・KEジェトロニック・フューエルガバナー・オーツーフィードバック電圧に関するカスタム事例
2022年09月30日 15時06分
いつも👍をいただきありがとうございます。
お決まりのシェルVパワーを給油しました。燃費系の調整を行うため適量追加します。
解決しないといけない事として高回転域での吹け上がりがイマイチな感じでコスワースらしさが感じられません!チャレンジしてみます。
スロットリンケージを見ています。ワイヤーとカムそしてボールジョイントなどで構成しています。アクセル全開位置、1人作業ですので運転席のパワーシートに適当な棒を当ててシートを前に出してアクセルを踏み込んでいます。
アクセル全開時のスロットルバルブボディーの開口状態を見ています。写りが悪いのですが一番奥のバタフライがそれです。アクセルとスロットルバルブに問題ない事が分かりました。メカ的に不具合は無さそうです。
メカの次は制御です。こちらはフューエルガバナー、KEジェトロニクス特有の燃料制御装置です。マッチ箱程度の大きさですがお値段はなかなかの高額部品です。順番に取り替えて状況を確認します。
Kジェトロから進化して追加されたパーツです。電気的な制御の意味でEを追加してKEジェトロになりました。それでも30年以上前の進化です。ご多分に漏れず環境と燃費対策が目的です。
フューエルガバナーの取り付け位置です。フューエルデスビのサイドにビス2本で固定です。燃圧が掛かっていますので圧を抜いて取り替えます。
オーツーセンサーです。信号、電源、アースの三線タイプ、フューエルガバナーとワンベアで空燃比の測定と調整を行います。
X-11のコネクターを開けて端子の2番と3番の直流電圧を観察します。ここではオーツーセンサーのフィードバック信号を電圧で確認します。
基準電圧と具体的な調整方法は専門家にお尋ねください。
禁断のミクスチャースクリューを左右に回して電圧の変化を見ます。フューエルガバナーの取り替えを行う毎に繰り返してこの作業を行います。エンジンの暖気とテストランも同時に行います。
エキゾーストの出口に段ボールを敷いて排気ガスの状態を見ています。調整後は多めの水分が排出されるようになりました。
プラグの煤汚れと焼け具合を確認して今回の調整は終了です。取り替えたガバナーについてコメントします。一つは増量不足でした。残りの二つは良好な様子でした。測定電圧の振れ幅が少ない一つに決めました。走行状況を変えながら経過観察とします。それなりにガソリンを消費してしまいました。
今回はフューエルガバナーを取り上げましたが他にも色々と不具合の要因となるパーツが有ります。引き続き楽しんでまいります。