1シリーズ クーペのDIY・N54に関するカスタム事例
2024年09月20日 00時23分
中古のインジェクター(Index12)が手元に届きました。
某所に並べられていたけど消えたブツ、私の手元にあります。😇
Oリングを入れる段階でOリングがとても固いことを知りました。
テフロンだけどあくまで固めのゴム?でしょう?ツールいる?と舐めて掛かったら大変だったというパターンです。(^^;
皆が何かを準備している事には必ず理由があるということですね・・・。
円錐の何かでドライヤーを当てながら径を拡げて、インジェクターの先端に嵌めるまではまだスムーズだったのですが、そこから圧縮しなければならないこともそこで知りました。
正確には、そういう工程がある事は事前に調べて知っていたのですが舐めて(略
フタ付のボールペンが圧縮に最適だとの文献を思い出し、近くのコンビニへ調達・・・しに行ったものの入手出来ず。
ホームセンターだったりスーパーだったり100均なんかも回りましたが、フタ付のボールペンなんて置いてありませんでした。
最近使いませんもんね、そんなボールペン。
そうなるとつまり・・・これは・・・ヤバいですね・・・。(^^;;;
ということで代替案として100均でえんぴつキャップを用意しました。
ただ、これの内径が合わないと致命傷どころか終了コースなので、更なる策として薄いシムテープを巻き付け、針金も巻き付けて縛って圧縮しようと考えましたがシムテープが近隣のホームセンターで見つからず。
仕方ないのでまずはえんぴつキャップでやってみることに。
片方はちょっと頑張ったら入りそうとかいう感触には感じられなかったので早々に諦め。
もう一品はなんとか入ってくれました。
入り口がテーパーじゃないのでOリングを傷付けないようにと大分注意を払いました。
でもこれだと圧縮具合が足りてない感あり。
キャップをしてから少し経って、インジェクターをヘッドに付けようにも手で押し込んだだけでは到底入るとは思えない感触。
ただ更に圧縮する手段も今のところ無いので、やむを得ずOリング周りにうす〜くエンジンオイルを塗ってハンマーでゆっくりコツコツと叩いていきました。
インジェクターを装着し、燃料ラインを配管。
よし、テストだ!
・・・あ!
コーディングしなきゃなのに番号を控え忘れた!
ということで、装着状態で番号を読み取ろうと覗き込んで・・・。
この時点で気付けば良かった事が一つあります。
この写真にも写っていました。
いや、写っていなかったと言うべきでしょうか・・・。
コーディング完了、ヨシ!
スタートボタンを押して、キュルキュルボボボバツン!!!ガラガラガラガラ・・・
爆発音と共にエンジンルームから青白い煙が立ち昇り・・・
????????????????????????????????????????????????WTF????????????????????????????????
慌ててエンジンを切り、立ち昇る青白い煙を暫く眺め続けて・・・・・
ん?何が起きた?
脳を再起動させて、ひとまず点火ラインを外してセルを回すと圧縮が抜けている音が聞こえました。
どこかで圧縮が抜けている?なんで?抜けるようなところあった?
と、エンジンルームを眺めて・・・ある事に気付きました。
ちなみにまだこの時点では大元の原因に気付いていません。
あ、これ止めてないじゃん😑
1番がちょっと抜けたんだな、また叩き直して差し込むとしよう。
コンコンコン、あれ?あんまり抜けてないな・・・それであんなになる?まだ原因が他に・・・ほ・・・
・・・ほ?
2番が・・・すっぽ抜けてますね。😇😇😇😇😇
圧縮点火の衝撃でヘッドからすっぽ抜けて、燃料ラインを曲げてぶら下がっていました。
これは・・・面倒なことになりました🤔
仕方ないのでカムカバーを横断する燃料パイプを外し、曲げて矯正しました。
インジェクター交換作業の一連よりもよっぽど手間が掛かりました。
継手の接合部が金属テーパー同士の密着シール構造なので、変な角度で当たらない状態になるまで絶対に妥協できない+インジェクターとヘッドのシール面にも変な応力を与えない様にしておかないといけない(抜けの原因)ので、曲げて付けて外して曲げて付けて外してを延々と繰り返しました。
すっぽ抜けた2番も気休め程度に一応シールテープ巻き。
正直パイプ矯正は大分めんどくさかったですが、自宅で始動直後にやらかして抜けたのは不幸中の幸いでした。
今回のやらかしで一番怖いのは「交換した1番が抜けていなかった」ということです。
やつれたOリングのお陰で2番が即死し、作業ミスの早期発見に繋がりましたが・・・これが、気まぐれで2番もOリングを交換=すぐには作業ミスに気付かない→テスト走行に出た先でとんでもない事態に陥るというパターンになると最悪です。
高回転まで回してみたところでインジェクターが飛ぶ、燃料ラインが千切れる、エンジンルーム内やエキゾーストに燃料が撒き散らされる等々は考えただけでゾッとしますし、N54は実際に上記が起こり得る構造です。
・・・というのもあり、作業後の確認(行程上の漏れが無いか)が大事だなと改めて教訓になりました。
テスト走行に出るときは大体いつも工具一式を車に積んで何かあった時に対応出来る様にと準備をしてはいるのですが、めんどくさくて時々怠って載せない時がありました。
ちゃんと準備をしようと改めて思い直した次第です。
ちなみに失火は無事に解消しました。😇