インスパイアのキーレストランクオープナー・電磁トランク・移植作業・スワップ・キーレスエントリー取付に関するカスタム事例
2020年03月23日 23時36分
二代目(厳密には三代目)インスパイアUA2タイプS。1998年式(後期97モデル)に乗っています。5気筒シリーズで唯一、5穴ハブを採用したハイオク車となります。DC2 DB8 インテグラ タイプRをご存知の方は96スペックが4穴、98スペックが5穴だったのを覚えていると思います。ホンダの電装が高度になり始めた頃の車で信頼性が格段に上がりました。それが1997年からの後期型になります。ACURA TLの初代(UA2)でもありますがタイプSの設定が無かったためあまりにこの車は希少
其の❸どうもマニアック副店長ことラファ松です!
引き続き宜しくお願いします
キーレストランクオープナーの部品取りをお願いして頂けることになり
何も付いていないインスパイアのトランクにキーレストランクオープナーを移植することが可能になるか
自分の考えた方法を紹介します
とは言え
結構な苦労の連続でした
一番最初の難関
ソレはトランクオープナーのワイヤーなんです
インスパイアのトランクには2種類のワイヤーがあるのです
こればっかりはどうしても入手出来ませんでした
実際にやってみないとわかりづらいのですが
トランクロックのブラケットに室内からワイヤーが直接入っているんですが
電磁トランクロック付きのワイヤーはモーター駆動部のリンク機構上に接続が変わり変更してあるのです
モーター駆動部のリンクからショートワイヤーでトランクロックのブラケットにつないである
これを知った時
「限界」を感じました
資料にも書いてありますが、専用ワイヤーの「長さ」の違いまではメーカーしか知りません
もっと部品が「合理的」になっていると思っていた自分
まず、そこから仮説ではなく実際に検証してみることにしました
専用ワイヤーが動作中と動作前のストローク
移植して通電工事が済んだ後、実際にワイヤーを調査して最後の最後で考えることしました
配線図で確認するとリモコンキーで信号をトランクに向かって受光部へ、内装を這いサイドシルそして運転席のドアの中にある受信機まで配線で引き直す必要があります
前回にも書きましたが
電磁トランクオープナー回路が入った専用品番の受信機
インスパイアにある通常の受信機とドアキーレスについては互換性がある
まてよ?
受信機を交換しないでトランクに専用受信機ごと搭載してしまって単独登録したらそこまで引き直す必要がない
上手くいけば鍵は一つのリモコンのままでも動作するはず
登録方法は一度、専用品番の受信機を運転席側のドアの受信機と交換してリモコン登録を済ませてしまい、またノーマルに戻す
後から電源だけトランクまで配線を引いたら受信機をトランクに置いたまま移植部品につなぐ
この準備をすれば電磁トランクオープナー化になるはず
電磁モーターのスペースや取り付けステー、ネジ穴やリンク機構はアスコットの電磁トランクオープナーと同一
必要なのはリモコン受光部の穴とナンバープレートの裏に配線を入れ込む穴
トランクの鉄板に穴を開けるのは至難の業
電動工具を持っていないので手動で加工しました
ナンバープレートのライセンスフレームについては裏を見ると受光部の位置関係を示す「目印」が加工前から存在します
樹脂パーツですので「ささくれ」防止でガムテープを貼りその上に手動式ドリルで傷だらけにならない工夫をして
過剰なトルクが発生しない範囲で慎重に作業しました
切削痕が綺麗だったので無塗装のまま受光部を入れてみたところしっかりフラッシュマウントになりました
アスコット専用品番の受光部ですのでインスパイア専用品番の受光部じゃないと固定は不可能でした
適当な固定すると脱落しますので自作品のステーを使うことにしてガムテープでナンバープレートガーニッシュに貼り付けました
書くと簡単ですが
「空き」が1センチです!
ここだけの処理に半日以上かかりました
配線ケーブルを自作してコルゲートチューブに入れ
リモコンキーで操作してみると
「グゥワ〜っ」て音が出る
登録されている‼️
やった〜
ですが、まだワイヤー問題が⁉︎
とりあえずモーター駆動部にノーマルのワイヤーを移動して接続後、トランク受光部にリモコン信号を送ってみます
「グゥー」⁉️
「ワァ〜」は何処❓
原因は?リンク機構上にあるノーマルのまま使用したワイヤー問題だが
リンク機構のショートワイヤーが突っ張った状態でしかストロークしていないのでロック解除条件に満たない状態だったことが判明‼︎
「コイツ」ノーマルワイヤーを上手く加工すれば動くようになるぞ❣️
つまり専用品番のワイヤーが使われてるのはもしかしたら全長の違いではなくて
中のケーブルの「ストローク」の違い?
トランクロックからモーター駆動部のリンク機構に迂回しての専用ワイヤーしか不可能なのかと思っていたが
トランク内部での距離数で違っていたとしても「わずか」
もしくは「同一」なんじゃないかな?と実際に調べてみて感じました
ワイヤーの表皮の処理の違い内部のコイルの距離が短い、だからワイヤー全長は一緒でもケーブル「ストローク」が変わるのなら
その構造物に対しての生産性と合理性を合わせて2種類の部品が存在してるのではないだろうか?
もしそうなら
表皮を切除して外に露出するケーブルのスライド率を「ストローク」アップすればノーマルのまま流用可能なのでは?
ここまできたらやるしかないから
実際にカッターでワイヤーの表皮を切除し丈夫なコイルに包まれた一部をニッパーで切断してやってみるしかありません
加工しながら
何回か行ったストローク調整
モーター駆動部のリンク機構の範囲が明らか良くなってきたので
リモコンでトランクオープンしてみました
モーターの音が「グゥーワァ〜」😭
トランクロック解除「ボン」😂
「大正解」😭
成功しました🤣
シンプルですが
大変、自己満足しております
やった気力が報われるようなパーツでした
長編のご清聴ありがとうございました😊