Z4 ロードスターの走りびとの独り言・走る事を考えるに関するカスタム事例
2021年01月21日 21時47分
毎週末の早朝登山が趣味です 長年の友BMWZ4と心の友エブリィちゃんに乗ってます 走る事を考えるのが好きですか、簡単な作業なら自分でするのでガレージライフも好きです。 エブリィで車中泊や旅に出たいので、放浪癖のある方もよろしくお願いします。
車両重量について話したい。
E85型Z4は約1380kgだが、いまのクルマではそれほど重くない部類となる(・・・むしろBMWの中ではかなりの軽量なほう)
しかし、この前までセカンドカーで乗っていた現行型のHA36アルトワークスは670㎏で、あちこちで競争してる90~00年代の国産スポーツは1トンちょっとか。
スペックだけ比べるとZ4は重くて鈍重なんだろうかと思ってしまうかもしれないが、実は攻め込むほどに軽さを感じる感覚と、扱いやすくてタイヤの限界を超えるほど振り回しても脚の接地感がわかる特性を持っている。
これは10年ほど前まで乗ってたAE111。
サーキット走行会やジムカーナを走るために製作したクルマで、ボディはフル補強してロールゲージを組み、内装もないレーシングカー並みのクルマだった。
重量は当然に900㎏台だったが、実に乗りにくいクルマだった。
これはアルトワークスにも言える事だけど、軽くすることで重心が分散してしまったからだろう。
軽量化とロールゲージで重心が変わったり、軽さを追及するあまり重量バランスが不自然だったようだ。
ロールセンターが高くブレーキングからターンインの重心移動で泳ぐような不安定な挙動が出てしまっていた。
軽量さが絶対的な正義では無い事があるとわかった経験だ。
Z4のE85型に乗ってサーキットやワインディングを攻めこんだ時に、重心の低さと前後重心のバランスの良さが際立つ。
そして、アクセルのオンオフでノーズ向きが変わる特性を持っている。つまりアクセルオンでアウトへ、オフでインへ自在に変えられると言う事だ。
運動性を競うクルマに求めるのは、ただ軽さだけでなく「重心」と「操縦性」であり、BMWのクルマはその方向で造られている事にZ4を走らせほどに感心してしまう。
ドライバーはただ進みたい方へ目線を向け、クルマが走りたいように走らせるだけで速く走る。
そんなクルマがBMWZ4である。