タカさんが投稿したＦ54・バルブタイミング・スライドスプロケ・Ｌ28・ハコスカに関するカスタム事例

今回は、バルブタイミングをとります。
今までかなり割愛してましたが、今回は詳しく投稿します。
まずは、ダイヤルゲージのベースを付けます。

とりあえず今回使うニスモの74のプロフィールを測ります。
インテーク側にダイヤルゲージをセットします。

バルブは、斜め下に動くのでなるべく真っ直ぐセットします。
フルリフトしたら外れちゃうので注意します。

クランクプーリーに360度の分度器を付けます。
なるべく大きな物が良いです。
小さい物は、安価ですが目盛りも小さいので見にくいです。（老眼もあるので^_^）

目盛りを読む為に、インジゲーターを付けます。
決してこの後触らない様にします。

インテークバルブが、1mmリフトするまでクランクを回します。
ダイヤルゲージ一周で1mmです。

クランクの目盛りを読むと上死点後11度です。

そのまま回転させて、フルリフトを測ります。
11.82リフトです。
ベースカム8.1リフトなので、1.4（レバー比）をかけると12mmなので、ほぼOKです。

この時のクランク中心角は122度です。
このクランク角でバルタイをとるやり方も有ります。
クランクを狙いの度数にズラすやり方です。
ただし、バルブのフルリフトは、かなり取る位置が変わるので（カムによって）あまりお勧めしません。
イスキーやエレモの様な三角形なカム（左右対称カム）ならまだ良いですが、最近の非対称カム（亀有や和光、ASW）ではフルリフトの時間が長く測り辛いです。

ですから、開き始め1mmと閉じ終1mmを測り計算します。

閉じ終1mmは、58度です。
始め1mmは、11度
閉じ終1mmは、58度
11+58+180（半径）÷2-11=113.5
中心角は113.5度となります。

今度は、エキゾースト側です。
ダイヤルゲージをセットします。

やはり開き始め1mm

48度です。

中心角は102度です。

閉じ終1mmは22.5度です。
48+22.5+180×2-22.5=102.75
繰り上げて103度
113.5+103÷2=108
このカムの設計中心角は、108度です。

シングルカムは、インテーク決まればエキゾーストもきまります。
スライドスプロケを緩めて、バルタイを進めます。

大きく半時計回りに戻して、クランク角で9度進めます。

写メ間違えたみたいです。

フルリフトも変わりました。

確認の為インテーク側にダイヤルゲージをセットして、1mmリフトで15度

閉じ終1mm46.5度
15+46.5+180÷2-15=105.75
インテーク側106度になりました。

確認のためエキゾースト側も測ります。

56.5度

14度
56.5+14+180÷2-14=111.25
インテーク105度
エキゾースト111度
インテーク側を3度進めて組みました。
新品チェーンの伸びなど考えて（かなり伸びるので）少しだけ進めました。
もう少し進めても良いのですが、なるべく設計中心角になる様にしました。

最後にロックボルトをトルクレンチで締め付けます。
これでバルタイは、完了です。
写メ等間違えました。
数値が出た写メしか載せてませんが、インテーク側5回、エキゾースト側6回測りました。
狙った数字が出るまで何度もやりましょう^_^
スライドスプロケは、簡単に取り直せますが８穴スプロケは、一発勝負になります。