インプレッサ WRX STIのオザミさんが投稿したカスタム事例
2019年06月27日 21時48分
車のブログ、パーツレビュー、整備手帳の各内容については、みんカラの方をご参照ください。 https://minkara.carview.co.jp/userid/1849214/profile/ サーキット走行時の車載動画はYoutubeにて。 https://www.youtube.com/channel/UCwaK7j30jpaINMlkaxeeiPA/videos
イケヤフォーミュラのロールセンターアジャスターのレビューになります。
導入してから約半年が経過、阿讃とタカタを数回ずつは走ってみましたので、ぼちぼちと思うところを書いてみたいと思います。
◆イケヤフォーミュラ ロールセンターアジャスター品番 : IFAPE3101
(※)イケヤフォーミュラのタイロッドエンド(品番 IFAN16011)と同時に換装しています。
自分のGVBについて、以前からそのロールの大きさが気になっていました。
具体的には、フロントのロール量がリアのそれに比べて大きい… 前上がりのロール軸でもって車両が動く… そんな状態が気になっていたんです。
特に中速以上のコーナーにあっては、かなり意図的にリア寄りにヨーを出してやらないと、フロントが先に大きくロールして踏ん張りが利かなかったんです。
バネレートはフロント・リアが各々14kg/mm・12kg/mmの設定だったんですが、そこからフロントだけを大幅にハイレートにしてみても状況は変わらず。
前後スタビも強化品と純正品を諸々組み合わせてみましたが、根本的な変化は体感できませんでした。
(そもそも、基本的な車の動きをスタビで調整するのは嫌いだったりしますが…)
ここで、自分のGVBのロール特性(フロントのロール量を大きくしている要因)について整理(?)してみます。
先ずは、車高を下げることによるロールセンターの上昇ですね。
サスペンションアームはそのままに単純に車高を下げているわけで、それに伴うロール量の増加については不可避と考えます。
ただし、ロワアームがバンザイするほど極端に車高を下げているわけではありません。
また、GVBのフロントに幅広タイヤを履かせようとすると、タイヤの内側とサスペンションとの干渉が問題になります。
ショートサーキット主体で走るとフロントのネガティブキャンバーは大きくなる傾向と思いますので、ますますタイヤ内側上部はサスペンションに近付く設定になります。
その干渉を解消するべくキャンバー調整ができるアッパーマウントを採用、ストラットトップを内側に大きくインセットさせるわけですけど、ストラット自体が大きく内倒れするため、これまたロールセンターが上昇しちゃうことになります。
最後にリアよりもフロントが大きくロールする特性についてなんですが、自分のGVBのリアにはストロークアップアダプターを装着しています。
呆れるレベルでリア・ストローク量が小さいGVBにあって、このアダプターの存在は本当にありがたいんです。
ただ、構造的にリアのロールセンターは下がる方向になるはずなんですね。
これに伴い、前後ロールセンターを結んだロール軸は(純正状態に対して)前上がりの傾向になってしまうと考えられました。
ちなみに、好みにもよると思うんですが、自分が目標とするGVBの動きとしては、前後のロールスピードは基本的に同レベル。ただし、ロール量はフロントよりもリアが僅かに大きい… 概ねそんな動きをイメージしています(それでもって、リア限界の微調整はDCCDで味付け… といった具合です)。
以上の整理(?)から、兎にも角にも、先ずはフロントのロールセンターを下げる工夫が必要… と考えたんです。
前置きが長くなりましたが、本ロールセンターアジャスターにより、前部ロールセンターが約20mm補正されます(下がります)。
イケヤフォーミュラ製の選択理由ですが、同時にタイロッドエンドも換装するつもりだったので、そのピロにMNB(ミネベア)を採用しているメーカーが条件となりました。
本アジャスターへの換装後、ロール傾向は随分と自然なものになり、前のめりの嫌なロールは出難くなってくれました。
自分の目標とする動きに大きく近付いてくれたと思います。
走るコース、バネレートやスタビの設定、また、リアのアダプターの有無によって話は変わってきちゃうと思いますが、自分のGVBには素晴らしくマッチしました。
評価はかなり高めの☆5にて。