アルトワークスの英さんが投稿したカスタム事例
2025年03月11日 17時53分
今日は仕事ネタ!
エンジンチェックランプが点いたと持ち込まれたエブリイワゴン。
診断機繋いで出た結果はVVT遅角異常。ほんでエンジン異音でかなり大きい音でカタカタカタカタ。
ピストン振りの音かもと思いましたけど、ロングドライバーを聴診器代わりに耳を当てて発信源を探るとヘッドカバー左上のVVTが入ってるところが明らかに煩い。
一応オイルコントロールバルブも清掃したけどもともと動いてたので問題なし。オイルメンテもあんまり良くないエンジンでしたので、経路が詰まってるんでしょう。
カムシャフト外すのってめっちゃ大変やん〜オイルパン剥がしてフロントカバー外してチェーン緩めて…
と思ってましたが、このエンジンにはサービスホールがありました。
工具を挿しているところにテンショナーを緩めてロックする機構が隠れてますので、簡単にチェーンを弛ませることができます。
キャップボルトを外したらこんな感じになってます。
上死点を出してから、横から出てきてるペラい楕円の部品を押し下げてクランクシャフトを90度半時計回りへ回す。
ペラを戻して時計回りに少しずつまわすとカチ、カチ、と2回音を鳴らせて止める。
テンショナーにロックピンを挿して固定する。
と、整備書に書いてありました。
3回鳴らしたらアカンらしい(笑)
説明書読まないタイプの僕には難解でした🤣
中はこんなん。
オイル焼けあるけど、まー、まだセーフやな(笑)
前回オイル交換時から2万キロ無交換の割にはまだ綺麗…たまたま今回のサイクルが長かっただけなのかも?
上のカムの先についてる塊がVVT機構です。
これがカタカタカタカタ…鳴らします。
このカタカタが響いてメチャデカい音になって爆音になります。
油圧がかかるとロックされるんですが、そうならんて事は中で詰まってるんでしょうね。
この機構がカムの作用角を進角したり遅角したりするものなんです。
VVTだけめっちゃ綺麗🥹
マーキングした位置にチェーンかけて元に戻しました。
これで異音直ると良いな〜違ったら嫌だな〜
仕事としてやるのは、誤診が怖い😱
クランクシャフトを何周かさせて問題ない事を確認。
テンショナーのキャップボルトは新品指定なのでパッキンとともに交換。
ついでにファンベルトがヒビ割れていたのでACベルトと2本交換。
プラグが痩せていたので、追加で部品頼んだけど明日になるって。しゃーない。古いプラグ付けて、ターボ周りの配管は一旦外したままエンジンかけてみました。
最初はカタカタなっててドキドキしましたが、次第にオイルが回って油圧があがるとスン…と静かになりました😊
あっぶねー!失敗かとおもた!
てなわけでエブリイワゴン、直りました😆お客さんも大喜びだな(笑)
今回の作業は車上でできたので、難易度は中ぐらいだろうか。
エンジンおろして…とかじゃなくて良かったわ😇