1シリーズ クーペのDIYに関するカスタム事例
2024年09月02日 16時23分
エンジンルーム後部の上を塞ぐカウル。
熱が籠るし整備性もよろしくありません。
これをどうにか改善していこうと思います。
カウル(と室内への外気取込フィルター)を全て取っ払うとスッキリしますが、フィルターが無くゴミを吸い放題、DMEもカバーがしてあるとはいえ野晒し状態です。
しかし純正のエアフィルタは大きく、スペースを占有するので使用せずに済む策を考えます。
ということで、海外でよく使用されている吸気口へ直付けするタイプのフィルタを入手しました。
eBayで送料含めて3000円ぐらい、購入先にも寄りますが一週間程度で届きました。
ただしこれだけだと問題があります。
直付けフィルタをただ付けただけでは、降水時にフィルタへ落水します。
なのでこれは自前で雨除けを製作して対応することにします。(雨がかからなければいい)
そしてカウルが無いと、エンジンルームへ容赦なく水が浸入することにもなります。
浸入した水はバルブカバー上部に溜まり、プラグホールを通じてシリンダーへ浸水、数々の不具合の温床となり・・・。(調べていく内に、当然の様に各地で問題になっている事も知りました)
このことからカウルは必須と考えます。
しかし純正のカウルは間違いなくとても邪魔・・・。
何か良い策はないかと例を探していると、E9XのM3のカウルを流用している例を見つけました。
なるほど、雨水をカウルで塞き止められれば浸水の問題は解決します。
早速中古のM3用カウルを探しましたがほぼほぼありません。
新品の値段も調べてみましたが・・・流用は頭から除外することにしました。(^^;
そんな時に、純正のカウルをカットして堤防を設けた施工例を発見。
なるほどなるほどー!
と、これは名案に思えました。
・・・思えましたが、自車のエンジンルームを眺めて「デメリットは何か?」を探っているところで、あることに気付きました。
純正のカウル上部のゴムがボンネット裏に接触していた跡です。
エアコン外気の吸入部とエンジンルームを隔離しています。
そうか~・・・カウルをカットしてゴムが当たらなくなったらエアコン外気の吸気温度が上がるし、ワイパーゴムの劣化も早まります。
日常で不利益になることなく改善する形で進めたいので、純正カウルのゴム当て部を変更する事は一旦保留です。気密を維持する為の当たるラインを変えればいいのですが・・・。
策は振出しに戻って参考になりそうな例を探している最中、同じくエンジンルーム内の環境改善に取り組まれていたケンチャン様のみんカラ記事(https://minkara.carview.co.jp/userid/557729/car/2982739/6973203/note.aspx)をヒントにさせて頂きました。
排気ラインを新たに作るのはとても名案です。
これなら犠牲は何もありません。
ということで、純正のエアコンフィルターASSYを取り除いたこのスペースを活用して、エンジンルームの排熱経路を構築します。
暖かい空気は上昇していくので、上昇した先に逃げ道があれば勝手に外へ出て行ってくれるはず・・・というのが今回の構造のコンセプトです。
停車中の効果は微弱かもしれませんが、無いよりはマシなはずです。
また、走行中はボンネット上~フロントガラスを流れていく空気によって、ボンネット後端内部には負圧が発生します。
その付近にカウル下部と直通の流路を設けておけば、排熱を吸ってくれる・・・だろう!と期待出来ます。
様々な写真をすっ飛ばし(撮っていなかった)、ひとまず経路を構築した図です。
時間が限られていたのでホームセンターで買ってきたアクリル板をせっせと切り出し、立てた時にカウルの凹凸に合う様にラフに形状を整えます。
なんとなくいい塩梅になったところで囲いの形状に接着剤で固め、カウルとの隙間はコーキング材を使って水分の浸入が無いように埋めていきます。
左右に伸びている角状のジャバラはホームセンターに売っているエアコン配管用の柔らかい製品です。
屋外用なので耐候性やある程度の耐熱性はあると思いますが、耐久性の程度は不明です。
これもひとまず接着剤で止めています。
経年(と熱)で変形してきたら後で考えます。
運転席側はワイパーアームに当たらない様に短く、助手席側はワイパーゴムに熱気が当たらないようにとなるべく長くしました。(気持ちの問題です)
切り抜いたカウルの一部です。
大分厚みがありました。どおりで重いわけです。
今回の改善項目の一つである整備性の向上が、この切り抜き具合では不十分だと後々思い至ったので近い内に追加で加工します。
購入したダクトは素材の厚みが薄くペラペラだったので、ボンネットを閉めて干渉する部分はダクト側が潰れてくれました。
何回か開閉しても様子に変化は無かったので、今後気にしないことにしました。
蓋の取外しが出来るようにしようとしましたが、作業する時間が無くなってしまったので困ったときのダンボールでひとまず蓋をしました。
また後日作業する部位です。
ワイパーアームに当たらない様に運転席側のダクトを短く切ったのですが、眺めていたらもう少し長くていいかなと思えてきたので延長することにします。
後ほど接着します。
運転席側、フロントガラス側からボンネット下部を覗き込んだ形です。
雨は浸入してこないと思いますが、出口カット形状も見直したいと思います。
助手席側も同じような感じです。
一通りなんとなく形になったので、テスト走行をしてみた結果としては、停車中は正直言って変化がよくわかりません。
ですが、走行中の水温(MHDモニター)は明らかに変化がある様に見えました。
同じ様な気温(32°)であまりエンジンを回していない時によく見る数字(90°前後)よりも5°前後くらいは下がっています。
整備性改善という点ではもう少し加工をする必要がありますが、熱対策という要素は良好な方向へ進められたと捉えて良さそうです。
雑な状態になっているところ(ダクトの繋ぎ口の形状、隙間がまだある等)を次回施工して完了としたいところです。