レンジローバーのパワーウィンドウモーター分解・パワーウィンドウモーターオーバーホールに関するカスタム事例
2020年08月16日 19時29分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
先日のプラグラボさんからのリクエストにお応えして、夏休みの自由研究として、クラシックレンジのパワーウィンドウモーター(先日取り外したフロントのもの)を分解してみました〜❗️笑
ちょっと長くなりますが、分解可能なことがわかり、その手順で15年間不動だったリアのパワーウィンドウモーターをオーバーホールすることができて動くようになりました(喜)ので結果をお知らせします。
まずモーターとギアユニットを連結しているネジ2本を外します。
ちょっと特殊な星型です。
(パワーウィンドウモーターは基本アッセンブリー交換なので、ここから先の手順はワークショップマニュアルには書かれておらず、私が試行錯誤でやったものです。もし実施する場合は自己責任でお願いいたします)
モーターを引っ張ると、モーター(左)とギアユニット(右)が外れました。
モーター側には真ん中にシャフトが通っていて、ケースには電極やブラシが搭載されているプラスチックの部品が付いています。
このプラスチックの部品を引っ張ったり優しく叩いたりしながら外すと、中のローターコイルが外れました。
プラスチック部品にはブラシが2個ありますが、どちらもほとんど磨耗していませんでした。
パワーウィンドウモーターは連続回転しないからだと思います。
ここまでバラバラにできれば、各摺動部にグリスアップしたり、電気的な接触部分を清掃したりすればオーバーホールできそうです。
そこで先日フロント左右は新品に交換してしまったので、15年間開かずの窓となっているリアドアのパワーウィンドウモーターをオーバーホールしてみることにしました。
リアドアの内張りを外して…
モーターを固定している3本のボルトを外して取り外します。
外れました。
フロント(上)とリア(下)のパワーウィンドウモーター比較。
ケーブルの長さと端子の出し位置が異なりますが、モーターは共通のようです。
ギアユニットは中央のギアの大きさが異なりますのでフロントとリアで流用はできません。
よってリアのモーターが直らなかったら、ギアユニットはそのままつかってフロントのモーターを移植すれば修理できる可能性が高まってきました。
リアのモーターを分解してみました。
何とローターコイルがサビサビ❗️
水分が入ってしまったのか?
モーターケース側もサビサビでしたが、ダメ元でワイヤーブラシでサビ落とししました。
ローターコイル側も同じようにサビ落とし。
サビ落とし後。まあまあ綺麗になりました。
摺動部にリチウムグリスをタップリ塗って組み付けました。
ドアに組み付けて、パワーウィンドウスイッチを押すと、何と15年ぶりにリアのパワーウィンドウが開くようになりました〜❗️
リアは安価な社外品が無く、イギリス価格で約5万円の純正品しか入手出来なかったので、これまで手が出ず修理を諦めていました。
モーター自体のオーバーホールが出来るとは思ってもいなくて、今回プラグラボさんから気づきを与えていただき感謝しています❗️
ちなみにモーター内部の構造、寸法はフロント(上)とリア(下)は全く同じでした。
したがって、もし高い純正品しか入手出来ないリアのモーターが修理不可能が場合は、安い社外品のフロントのモーターを分解して移植すれば、安価に修理できそうです。
以上、夏休みの自由研究の結果でした〜