スプリンタートレノの4AGE20V・ハチロク・ハイカムハイコンプ・NAチューンに関するカスタム事例
2019年12月19日 13時28分
目指すはスーパーストラーダ!あくまで街乗りを快適にこなせる仕様が目標です( `_ゝ´) カメ活も同時進行中!α9に2470GMと100400GM付けて遊んでます(笑) →(2023.12.16) マウント替えしてLEICA SL2-Sになりました!!Σ(°∀° )ヒャー コイツにSIGMA 60-600mmつけて撮りまくるぜ!! 無言フォローは基本的にスルーさせてもらっています。フォローの際には何でも良いのでフォローコメントしてください(’-’*)♪
さて、今日はマイハチの心臓部4AGの中身の紹介です。「ファインチューン」位しか言ってなかった気がしたもので。
ベースエンジンはAE111スプリンターカリブBZツーリングのAT車の4A-GEです。元AT車って事であまり回してない良エンジンな感じ。
(写真は現在です)
ヘッドはNAPRECでバルブガイド入れ替え・バルブシート修正・面研等々。燃焼室も鏡面加工後容量合わせします。
バルブスプリング・ヘッドガスケットは戸田レーシング製(見えませんが)
カムは戸田レーシング製ハイパワープロフィールカムシャフト。IN・EX共に256の9ミリリフトです(ラインナップにはありません)。
驚いた事に東名パワードの264ポンカムより上も下も出ました。カムプロフィールの差でしょうか。
ピストンも戸田レーシング製ハイコンプ鍛造ピストンKITです。82Φ
鍛造品は軽いし棚落ちしません。これを重量合わせします。
コンロッドはRISINGのH断面コンロッド(軽量タイプ)です。
当初はAE101の純正品を流用する予定でしたが頑丈さと重量を取りました。ちなみにAE111の純正コンロッドはネックが細すぎて高回転多用すると折れる危険性があります。
こちらも重量合わせします。
クランクシャフトは純正を再利用。歪み取り後バランス修正してます。ジャーナル部もピカピカに磨かれてキズひとつありません。
当然精密な測定も行います。手抜き測定の行き着く先はエンジンブローです。
親子メタルはTOYOTA純正品。ショップ店長曰く「トヨタのメタルは頑丈だからTRDのレース用は要りません」だそうです。
東名パワードのメインスタッド&ラダーセットです。クランクキャップの強化品です。
こんな感じに装着されます。これでガッチリとクランクシャフトを押さえ込みます。
この時メタルの当たりが4/100ずれたそうで再調整した様です。
オイルポンプは純正を洗浄して再利用。
タイミングベルトはパワーエンタープライズ製スーパーケブラーVベルト。頑丈です。
フライホイールはAE111用トヨタ純正新品です。AE86用に較べれば遥かに軽量ですし、社外の軽量品はアイドリングが不安定になるので街乗り目的には合いません。エンジンレスポンスを良くしたいならカップリングファンやパワステベルトを外しましょう。
ガレージアネックスのスワップキット一式。
ダイレクトイグニッションや同時点火も考えましたが、ショップ店長曰く「デスビが一番故障が少ない」そうです。構造は単純な方がシステムとして堅牢なのです。そもそも「高回転域で失火する」症状が出てる訳でもないので、ダイレクトイグニッションにする理由がありません。
写真入れ忘れて前後しますが、ダミーヘッドをつけてボーリング&ホーニングします(写真はボーリングの準備中)。この時にブロックの温度を80℃にしています。安定水温時にエンジンクリアランスが最適になる様にする為です。
以上の部品を徹底的(←これ重要)に分解洗浄・精密測定し、正確・確実(←これも重要)に組み上げます。
エンジン作製期間は約5ヶ月でした。
こうしてマイハチのエンジンは生まれました。腰下は壊れると面倒なので「とにかく頑丈に!」をテーマに作ってもらいました。なので馬力等々数値に出ない所が残念です。
その甲斐あって載せ換え後10年経過した今もノントラブルです。サーキットでガンガンに回したりもしてますが、ブローどころかオイル上がり下がりもありません。
「さすがOKチューンだ、何ともないぜ!」