964 カレラ2の空冷ポルシェ・空冷911・964 カレラ2・マニアックな車紹介に関するカスタム事例
2024年01月05日 22時24分
2006年より964カレラ2を保有。基本整備は自家整備です。過去にS124の4MATICとかS210の4MATICを10年以上、走行距離10万キロ以上の激安外車中古車を弄ってきました。 どうしょうもなくてディーラーにお世話になったのは2回だけです。 この度、訳あって2022/9/23より2006年式のレンジローバー ヴォーグを衝動買いして維持できるか心配しております。 気分はちょっとだけ100万円で泥沼に填まる中古車デスよろしくお願い申し上げます。 51歳のおっさんデス
リクエストにお応えして第二弾デス〜
空冷ポルシェのエンジンルームの紹介デス〜
赤丸のところがクーリングファンです。
このファンはエンジンからベルトで駆動されるため、エンジンの回転数と共にファンの回転数も上下します。
よく言われるのが、ここから空気を排出するんですよね〜って。
確かにエンジンルームの下側から空気を取り入れてこのファンで後ろ向きに排出した方が効率が良さそうですよね〜
しかしながら、ここから空気を吸ってエンジンの上部から下方に向けて強制的に冷却空気を押し込みます〜
ファンで車両後方から前方に押し出された空気は、シュラウドと言う覆いでエンジン上部からシリンダーの周りに有る空冷フィンの熱い空気を押し出しながらフィンの間を通ってエンジン下部に追いやられエンジンルーム下側のカバーの穴や隙間から外に出ます〜
シュラウドがあるため空冷エンジンですが、エンジンルームから空冷のバイクみたいな空冷フィンは見ることはできません。
エンジンルームの左側にはヒーター用の電動ファンがあります。
この電動ファンの空気はエンジンクーリングファンからの空気の一部を取り入れてファンで加速します。
ファンで加速させられた空気はエンジン下部に導かれます。
エンジン下部にある排気管の周りに実は覆いがあって、排気管の周りの温められた空気をエンジンルーム右側前方から床下を通って運転席の右側からダッシュボード下まで導かれます。
普通の車ですと、車の前方にあるエンジンから出た冷却水の一部を熱交換器で温めて車内に導くので温められた空気の通る道の長さがかなり違います。
白丸は、エアコンのコンプレッサーです〜
エアコンコンプレッサーで加圧された冷媒は車両の左側の外側、左側のサイドシルを前方に行き、左側の前輪の後ろ側にあるレシーバードライヤーを経由し左側前輪の前側にあるコンデンサーで熱交換し燃料タンク後ろ側のエアコンユニット内でエキスパンションバルブとエバポレータで冷たい空気を作り出します。
空冷ポルシェのエアコンのガスが抜けやすいのはこの様にエアコンガスの通るチューブの長さがフロントエンジン車の倍以上になることからカシメ部分が多く劣化するものと思われます。
そして特徴的なのがツインディストリビューター 通称ディスビです。
ツインとある通りこのエンジンはツインプラグです。一つのシリンダーに二つづつイグニッションプラグがついており、そのイグニッションプラグに配電しているのがディスビです〜
このディスビはエンジンの後ろ側の上からエンジンブロックに差し込まれておりエンジン駆動で回転力が伝わっております。ディスビの内部にはドライブベルトがあって片方のディスビはそのベルトで駆動されています。
マニアックな紹介でした〜