N360のN360・昭和商店・3Dプリントに関するカスタム事例
2025年01月13日 13時12分
好きだったTV番組ですが“NHKのプロジェクトX”がありました。
特にハコスカ君のプリンス自動車の歴史を紹介した会が記憶に残ってます。
その中で零戦のエンジン「栄」の設計主任者の中川良一氏のコメントの“クオンタム・ジャンプ”と言う言葉が心に残ってます。
直訳すればquantum jumpとは量子が一定以上のエネルギーを蓄えるとポンと次元を飛び越えて別の部質に変わっていく事を表した言葉の様です。
初代プリちゃん導入に伴い従来の金型前提の樹脂製品に対してそれ以外の選択肢がある事に先ずはびっくりしました。
しかし当時の3Dプリンター性能や素材の実力では残念ながら試作品程度の製作に留まらざる得ないのも理解出来ました。
その後当時最新版のプリちゃん2世のEnder-5S1を導入した時点でも残念ながら時代を飛び越える感覚は得られませんでした。
しかしそれから僅か1年半で3代目プリちゃんのCREALITY K1C導入に伴い次元が変わった実感を得る事が出来た感じです。
3Dプリントを始めたきっかけがN360の劣化したダッシュボードのアッパーポケット/アシストグリップの製作でした。
3DCADでの設計はそれなりに出来ましたが当時のプリちゃんでは製品として印刷する事は出来ず仕方なくDMMさんに依頼して3Dプリントサービスにて実現しました。
しかし3代目プリちゃんのCREALITY K1Cですがその領域を一気に飛び越えてしまった様です。
先ずはその違いの一つはプリント速度です。
当時爆速が謳い文句のEnder-5 S1のプリント速度は250mm/Sでしたが、CREALITY K1Cはその2倍以上の600mm/Sと超爆速となります。
N360のアシストグリップですが2代目ではプリント完成までに6時間以上を要します。
これが3代目では僅か59分1時間を切り1/6です。
又製品の品質に付いても格段の進化です。
初代プリちゃんではプリントし易いんですが耐熱性のないPLAしか出来ずませんが3代目のCREALITY K1Cは装置全体をブースで覆いABS材もそれなりにプリント出来ます。
アシストグリップを実際のプリントした時のタイムラプス動画です。
左:剥離したサポート部 右:アシストグリップ部
アッパーポケット爪部もちゃんと再現出来てます。
まだまだ条件等は詰める必要が有りますがここまで形になる事が本当にびっくり‼️です。
材質も耐熱性の高いABSフィラメントですから実用に耐える事は出来そうです。
新たな領域に突入出来そうですね。